モーニング娘。OGメンバーで結成されたドリーム モーニング娘。が、3月10日、日本武道館にて<ドリーム モーニング娘。スペシャルLIVE 2012 日本武道館 ~ 第一章 終幕 「勇者タチ、集合セヨ」 ~>を開催した。この公演をもってドリーム モーニング娘。の活動は一旦休止。ライヴには、後輩の現役モーニング娘。と、モーニング娘。OGから石黒彩と辻希美、さらに、現在活動休止中の後藤真希がサプライズで登場し、ドリムス。第一章の終幕に華を添えた。

◆ドリームモーニング娘。画像@2012.03.10 日本武道館公演

モーニング娘。が誰も見たことがない未来を見せてくれるグループとすれば、ドリーム モーニング娘。は、誰もが一度は夢見たものを再び見せてくれるグループと言えるだろう。そんな彼女たちの、最後に見せてくれる夢とは一体どんなものなのか。武道館の一番上まで埋め尽くした約1万人のオーディエンスは、この日、開演前から胸を踊らせていた。

また、そんな夢の目撃者となるべく、クリス松村、ミッツ・マングローブ、オリエンタルラジオの藤森慎吾、大沢あかね、スザンヌ、益若つばさ、柳原可奈子、X-GUNの西尾季隆、しずる、さらに真野恵里菜、藤本美貴、Berryz工房、℃-uteなど仲間たち、後輩たちも客席に姿を見せた。

そして我々は、2012.03.10。この日本武道館で、想像を超える夢=奇跡を目の当たりにすることになる。

ライヴ冒頭。メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が鳴り響きざわめく会場。昨今、ハロー!プロジェクトのライヴでは冒頭に“大切なお知らせ”が行なわれることが多く、また今回はメディアも多数詰めかけていたため、“何か発表があるのではないか”と心がざわついたファンもいたかもしれない。

しかし、結果的にこの「結婚行進曲」は演出のひとつ。ウェディングドレスをイメージした衣装で「ハッピーサマーウェディング」からライヴは幕開け。9人のドリムス。メンバー(妊娠中の藤本美貴は今回不参加)はステージ上で会場からの大歓声をシャワーのように浴びる。

ライヴは序盤から「抱いてHOLD ON ME!」や「そうだ! We're ALIVE」といったヒット曲のオンパレード。色とりどりのサイリウムが会場を染め上げ、激しく揺れる。「女子かしまし物語(ドリームモーニング娘。武道館ver.)」での保田圭の“投げキッス”や“ウインク”に対するオーディエンスからの「オエ~っ」も一致団結。日本武道館を埋め尽くした1万人の「オエ~っ」にはむしろ爽快感すら漂う。

さらに、すべてはここから始まったモーニング娘。のデビュー曲「モーニングコーヒー」は、往年のファンにとってはたまらない1期と2期メンバーの5人で披露される。卒業を繰り返すモーニング娘。の歴史の中で、結成メンバー(中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ)と、それに続く2期メンバー(保田圭、矢口真里)が、2012年の今に再び集まってデビュー曲を歌う。最後の1期メンバーの飯田、同じく2期メンバーの矢口が相次いで卒業した2005年当時には、こんな光景は2度と見られないと思っていた。しかし、ドリーム モーニング娘。は、こんな夢も叶えてしまう。

そして中盤。つんく♂ver.の「シャイニングバタフライ」が突然鳴り響き、つんく♂プロデューサーが登場。いよいよゲストを含めたサプライズの幕開けだ。まずは後輩・現役モーニング娘。たち。ずっと憧れの対象だったモーニング娘。OGメンバーたちとの共演に、リーダーの新垣里沙も「私はほんとモーニング娘。が大好きなので、ステージを見せてもらって、自分でチケットを買ってライヴに行ったのを思い出しました。」と、ファンだった頃の気持ちを思い出して熱くなっている様子。田中れいなは、自身のデビュー曲だった「シャボン玉」のパフォーマンスを見て「デビュー当時、ほんとつらかったなって思いだしてちょっと涙ぐんだ。」と、会場を笑わせる。モーニング娘。は、4月11日リリースの新曲「恋愛ハンター」で、会場を盛り上げた。

続いて登場したのは、「王子様と雪の夜」の黄色いドレスを彷彿とさせる衣装を身にまとったタンポポだ。飯田圭織、矢口真里、石川梨華、そして2000年に卒業し、12年ぶりのステージとなる石黒彩の姿も。安倍と中澤がMCに参加していたこともあり、この瞬間、ステージ上にて、モーニング娘。1期メンバー5人のうち4人が顔をそろえることに。「いやー、うれしいですよ。あやっぺ何も変わってないじゃないですか?」と、安倍なつみもこの奇跡を共有できたことに対して、心から興奮しているのがわかる(なぜなら北海道の訛りが全開だったから)。さらに中澤裕子が「今日はみなさんの心の中に、福田明日香も思い出してください!」とファンに向けて呼びかけると、まさに会場は歓喜。石黒は、「ほんとに12年ぶりで久しぶりなんだけど、久々で壁とかあるのかなって思ったけど、全然なくて、それがうれしかった。」と、昔と何も変わらない仲間たちとの再会の喜びを語り、そして、タンポポとして「ラストキッス ~ たんぽぽ」のメドレーを披露。「ラストキッス」イントロの鍵盤のフレーズから、オーディエンスの驚きの声は地鳴りのように日本武道館を揺らし続けた。

サプライズは続く。しかも、誰も予期していなかったであろうサプライズが。