ザ・ローリング・ストーンズ&マディ・ウォーターズ、歴史的ライヴ映像が遂に公式リリース

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1981年11月、ザ・ローリング・ストーンズとマディ・ウォーターズがひとつのステージに立った歴史的ライヴ映像が、ストーンズ50周年を記念して遂に公式リリースされることが緊急決定した。“史上最高のロックンロール・バンド”と“20世紀ブルースの巨人”が交じり合う伝説のブルース・ジャム・セッションだ。

少年時代の友人だったミック・ジャガーとキース・リチャーズが再会を果たしたとき、ミックが脇に抱えていたのは『ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ』のLPレコードだった。彼らはマディの曲からバンド名をとって、ザ・ローリング・ストーンズを結成した。彼らのデビュー・シングルB面は、マディで知られる「アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド」だった。1964年6月、初のアメリカ・ツアーを行った彼らは、尊敬するマディが数々の名曲をレコーディングしてきたシカゴの『チェス・スタジオ』を訪れる。

そして1981年11月22日、シカゴの地。ストーンズの北米ツアー中、同地での3日連続公演を翌日に控えて、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドがチェッカーボード・ラウンジで行われたのがマディのライヴへの飛び入りだ。ブルース・ジャムが繰り広げられたその模様は撮影され、ファンの間では伝説となっていた。ストーンズ50周年の2012年、最新のデジタル・リマスタリングを経て、明らかになるのが、その時のステージの全貌だ。

「フーチー・クーチー・マン」「マニッシュボーイ」「ガット・マイ・モジョ・ワーキン」などブルースの歴史に冠たる名曲の数々に加え、マディの生前最後のスタジオ・アルバムとなった『キング・ビー』からの「シャンペン・アンド・リーファー」も披露するこのステージは、ロックとブルースの最高峰が相交わるセレブレーションである。

ミック、キース、ロニーはストーンズ北米ツアー中盤の、まさにベスト・コンディションにあった。マディはその前年に日本公演を行っているが、これが最後のツアーとなっってしまった(1983年に死去)。このタイミングを逃したら二度と実現しなかった奇蹟の合体をさらに豊潤にするのが、ゲスト共演者の面々だ。ジュニア・ウェルズ、バディ・ガイ、レフティ・ディズというシカゴ・ブルースの実力派プレイヤー達、そしてストーンズの初期メンバーでありツアー・ピアニストだったイアン・スチュワートが、たった一夜のスペシャル・ライヴを盛り上げている。

ザ・ローリング・ストーンズの50周年記念となる本作は、アニヴァーサリー・イヤーを祝う全ロック・ファン及びブルース・ファン必聴・必見の作品だ。発売日や収録楽曲、商品形態など詳細は近日中に発表となる模様だ。日本では『サム・ガールズ・ライヴ・イン・テキサス'78』をリリースしたワードレコーズより発売になる。
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