鈴木祥子、6月9日(ロックの日)に弦楽四重奏を迎えてワンマンライヴ

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2012年2月18日に、サラヴァ東京での公開レコーディングライヴで録音された「愛と幻想の旅立ち」が、RECORD STORE DAYの日本人アーティスト初のエクスクルーシブ・アイテムとしてアナログ化された。そのEP盤とCD SINGLE、そこに1月21日に南青山CAYでのライブCD「LIVE! absolutely alone in CAY」を合わせた3枚組が4月21日に発売された。

◆鈴木祥子画像

そして、レコ発ライブが決定。6月9日(ロックの日)に弦楽四重奏を迎えてサラヴァ東京で開催される。しかし、すでにチケットはSOLD OUT、キャンセル待ちとなっている。なんとかギリギリチケットを手にすることにできた私。彼女の曲を聴き続け、すでに23年超え。彼女の魅力はなんだろう? と改めて考える。私などに、改めて考えられたくもないかもしれないけれど。考えさせていただく。そして、彼女の生きることへの正直さかもしれない、と思いあたる。

彼女のオフィシャルサイトに「季節のスケッチ」という彼女自身が言葉を綴るコーナーがある。5月5日に以下の文章が書かれている。

「6/9の曲目を考えていて、セルフタイトルのアルバムを久々に聴いてみました。愛、について正面から向き合った、的なことを言ってくださる方が多かったんですが、じつは愛、じゃないんですね。欲望と向き合った、という方が全然ちかいです。わからないですが、女は公の場で欲望をあらわにしちゃいけないんだとしたら、このアルバムは作られた価値があるんじゃないかな。(ラブ・)アイデンティファイドなんかは当時下品、痛いとよく言われました。でも本当にそうだから仕方ない(笑)」※オフィシャルサイトより

彼女を見ていると、自分が女であることをよく考える。多くの女性起業家が生まれ、仕事のうえで、女であることは以前より特別なことではなく、女性だからと言って優遇されることも減ったかもしれない。美人は別ですが…。

ただ、彼女たちも仕事を離れれば一人の女。女であることから逃れることはできない。どんなにサバサバしていると言われていても、男ではない。そこには、女の血が流れている。そして、ドクドクと脈打っている。そして、きっと女の欲望がある。それに蓋をして、澄ました顔をして生きることができる時代かもしれない。だけど、“悔しいくらい女”であることを隠す必要はない、と思う。それに、どんなに隠そうとしても零れてしまう女の性(さが)みたいなものにまで蓋はしたくはない。それは、女を武器にするとか、綺麗に見せるとか、こびを売るとか、そんなこととは全く違う次元で。

彼女の楽曲を聴く度に、自分の有り様(ありよう)を考えさせられる。だから、鈴木祥子から離れられない、これはちょっとした中毒なんだと自覚する。

6月9日のライブは、弦楽四重奏とのライブ。女の音を聴きに行く。

<祥子の小さな部屋 Vol.1~(To)my Sweetest Fantasyをめぐる冒険~>
2012年6月9日(土)
@SARAVAH 東京(渋谷)
open / start:18:00 / 19:00
出演:鈴木祥子 with Moment String Quartet<有馬真帆子(Vln) 木野裕子(Vln) 飯田香(Vla) 郷田祐美子(Vc)>
予約¥6,000 / 当日¥6,300(別途1drink¥500)

『(To) my Sweetest Fantasy』
アナログ7inch EP+2CD(3枚組 / 豪華シングル盤サイズ見開きジャケット仕様)
BERD-009 3,800円(税込)
DISC 1(EP:「愛と幻想の旅立ち」)
SIDE A:愛と幻想の旅立ち
SIDE B:センチメンタル・ラブレター
DISC 2(CD:「愛と幻想の旅立ち」)
1.愛と幻想の旅立ち
2.愛と幻想の旅立ち(オリジナル・カラオケ)
DISC 3(CD:「LIVE! absolutely alone in CAY」)
1.夏はどこへ行った
2.月の足音
3.パジャマでドライブ
4.プリヴェ
5.あの空に帰ろう
6.my love, my love
7.忘却
8.Sweet Thing
9.Allentown
10.逆プロポーズ(仮。)
11.DO YOU STILL REMEMBER ME ?

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆鈴木祥子オフィシャルサイト
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