1980年代伝説のライブが、一挙4タイトル登場

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ウィッシュボーン・アッシュ、スティーヴ・マリオット、テンイヤーズ・アフター、スノーウィ・ホワイト…と、伝説のロンドンライヴ映像が6月20日に続々リリースとなった。1980年代のイギリスのロック専門のライヴ番組“ライヴ・フロム・ロンドン”による映像作品だ。

◆ウィッシュボーン・アッシュ、スティーブ・マリオット、テンイヤーズ・アフター、スノーウィ・ホワイト・ライブ映像

ツイン・リード・ギターのスタイルが後世のバンドに多大な影響を与えたウィッシュボーン・アッシュの『ライヴ・アット・ザ・マーキー1983』は、ロンドン、マーキー・クラブの25周年を祝って、1983年2月22・23日の両日、スペシャル・ライヴが行われたもの。本作はその2日目、23日のステージを収録したものだ。

アンディ・パウエル(ギター)とスティーヴ・アプトン(ドラムス)というオリジナル・メンバー、1974年に加入したローリー・ワイズフィールド(ギター)そしてトレヴァー・ボルダー(ベース/元スパイダーズ・フロム・マーズ~ユーライア・ヒープ)というもの。アンディを中心にしたタイトかつアグレッシヴな演奏は強力きわまりない。

1970年のファースト『光なき世界』からの「フェニックス」、名盤『百眼の巨人アーガス』(1972)からの「キング・ウィル・カム」、当時最新作だった『ツイン・バレルズ・バーニング』(1982)からの「キャント・ファイト・ラヴ」「ノー・モア・ロンリー・ナイツ」など、キャリアを網羅したものだ。


一方で、ロック史に残る“愛と平和の祭典”1969年のウッドストック・フェスティバルのハイライトのひとつが、テン・イヤーズ・アフターだった。アルヴィン・リーが壮絶なスピードで弾きまくり、歌いまくる「アイム・ゴーイング・ホーム」とロックンロール・メドレーは映画『ウッドストック』にも収録された。1972~73年には日本武道館を含む来日公演も実現している。

バンドは1974年に解散するが、WBAと同じくマーキー・クラブ25周年を記念して、再結成が実現。1983年7月1日、アルヴィン・リー(ギター)、レオ・ライオンズ(ベース)、チック・チャーチル(キーボード)、リック・リー(ドラムス)という黄金ラインアップでステージに上がった。それがこの『ライヴ・アット・ザ・マーキー1983』である。

また、ピンク・フロイド、シン・リジィなどで活動してきたギタリスト、スノーウィ・ホワイトのライブ映像も登場している。

ソロ・アーティストとしても活躍、「バード・オブ・パラダイス」が1984年に全英チャート6位というヒットを記録したスノーウィの1984年11月30日、ロンドンのカムデン・パレスでのライヴで、これは日本初リリースとなるものだ。

スノーウィをバックアップするバンドが実力派揃いだ。クマ原田(ベース)、リチャード・ベイリー(ドラムス)、ゴドフリー・ワン(キーボード)がタイトに支えている。シン・リジィのメンバーとして2度ジャパン・ツアーを行い、近年では2002年にロジャー・ウォーターズのバンドの一員として日本を訪れているスノーウィだが、ソロ・アーティストとしては来日していない。そんな彼の貴重なライヴ・パフォーマンスを体験できる映像作品が『バード・オブ・パラダイス:ライヴ・フロム・ロンドン1984』だ。

最後に紹介するのが、スモール・フェイセズ、ハンブル・パイというブリティッシュ・ロック2大バンドで、人気を博したスティーヴ・マリオットだ。1991年、44歳の若さで亡くなった彼の1985年、ロンドンのカムデン・パレスでのライヴを収めたのが本作『バード・オブ・パラダイス:ライヴ・フロム・ロンドン1984』である。

スモール・フェイセズの「ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・アバウト・イット」「オール・オア・ナッシング」「ティン・ソルジャー」、ハンブル・パイ時代の「フール・フォー・ア・プリティ・フェイス」「サーティ・デイズ・イン・ザ・ホール」「アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター」、エディ・ボイドのブルース・カヴァー「ファイヴ・ロング・イヤーズ」、ルーファス・トーマスのR&Bチューン「ウォーキン・ザ・ドッグ」などをプレイ。アメリカ黒人音楽に傾倒しながら、どこまでもブリティッシュ・テイストだった彼の歌声を堪能することが出来る。




ウィッシュボーン・アッシュ『ライヴ・アット・ザ・マーキー1983』
テン・イヤーズ・アフター『ライヴ・アット・ザ・マーキー198』
スノーウィ・ホワイト『バード・オブ・パラダイス:ライヴ・フロム・ロンドン1984』
スティーヴ・マリオット『ロッキン・ザ・カムデン・パレス:ライヴ・フロム・ロンドン1985』

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