長渕剛、全治6週間の怪我から3週間でツアー復帰、浪江の子供たちと再会を果たす

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7月22日の神奈川県民ホール公演中に左膝を負傷、左膝内側側副靭帯損傷で全治6週間の診断を受け、中断を余儀なくされていた長渕剛の全国ツアーが、8月12日(日)福島・郡山市民文化センターから再開された。オフォシャル・レポートが到着したのでお届けします。

◆長渕剛 画像

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5月にリリースした最新アルバム『Stay Alive』に伴う全国ツアー中の長渕剛。先月22日に行なわれた神奈川県民ホール公演中に負傷し、“左膝内側側副靭帯損傷”で全治6週間の診断を受けていたが、それから3週間後となる昨日、8月12日(日)に福島・郡山市民文化センターで行なわれた公演で復活のステージに立った。全20曲、2時間半を超えたパフォーマンスは、膝を負傷していることを匂わせず、むしろ長渕の肉体と精神の強靭さを浮き彫りにすることとなった。

長渕はこの3週間、故郷・鹿児島に帰ってリハビリに専念していた。それは、東日本大震災以降、初となる本格的なコンサート・ツアーをずっと待ち詫びている東北、そして福島のファンに必ずや会わなければならない…その一念に尽きた。

コンサートが始まると「福島! 帰ってきたぞ! 今日は我慢がならねえな! 一緒に怒りの拳を上げて、最後までいくぞ~! 本当に会いたかったぜ、俺! だから見て! 足、治ったよ! この日のためにみんなと約束して、この一年ずっと頑張ってきたんだ。みんなも、この日を夢見て、こうやってまた会えた! だから今日は、本当に最高の夜にしようぜ! 思いっきり心のなかにあるもの、拳を突き上げて、大声で歌おう!」と、復活のステージに臨む想いをぶちまけた。

長渕にとって、ここ福島には特別な思いがあった。昨年の8月、福島第一原発の事故により各地に避難していた福島県浪江町の20名の子供たちを自身の故郷である鹿児島へ招き、自然に富んだ鹿児島の夏を共に1週間過ごした。のちに長渕は、福島の子供たちを思い、花に例えて、子供から子供へと歌い継いでいって欲しい、そんな想いを込めた曲「ガーベラ」を書き下ろした。

また、半年後の今年2月には、「子供たちとの約束を守るために」、長渕は浪江町の警戒区域内へと足を踏み入れた。

それからすぐに、そこで目にした惨憺たる光景を「カモメ」という大作として綴った。そして、長渕は福島の人々の想い、そして叫びを伝えるために、この歌をツアーで全国に届けてきた。

この郡山公演は、再会を約束した子供たちと1年ぶりに会う日でもあった。そうして、「今日、来てくれてるんだよ」と言って、子供たちをステージに招いた。

照れくさそうにステージに上がった子供たちは、長渕のまわりに“体育座り”となって囲み、「ガーベラ」のキラキラと鳴るアコースティック・ギターと歌に耳を傾けた。

その丸い背中は、確実に、1年前よりもひと回り大きくなっていた。子供たちが長渕を見上げるそのつぶらな瞳の先には、明日へ繋がる未来や希望がひとときでも見えていたのではないだろうか。

最後に長渕はこう結んだ。

「俺は約束する。絶対にみんなのことは忘れないから。そして今日、君たちと出会ったこの福島をもっともっと全国に忘れないように伝えていく。福島の夜をいつまでも忘れないでいるから、どんなに辛くても今日のこの時を忘れないで。ありがとう! また会おうぜ! 今度会う時まで、絶対に元気でいなくちゃダメだぞ!」と。

悲壮な決意を以って、全治6週間の怪我から僅か3週間でステージに復帰した長渕は、さまざまな復興支援を経たのち自身の音楽でこの日本に勇気を与えてきた。

本ツアーも、盛岡、仙台、そして振替えとなった札幌公演の3本を残すのみとなった。なお8月15日(水)に仙台サンプラザホールで行なわれる公演は、アジア各国を含む全163館の映画館で「ライブシネマ」として生中継されることが決まっている。

New Album
『Stay Alive』
2012年5月16日発売
【初回限定盤】CD+DVD
UPCH-29080 ¥3,680 (tax in)
※初回限定盤には「ひとつ」(第62回NHK紅白歌合戦より)を収録した特典DVD付
【通常盤】CD ONLY
UPCH-20275 ¥3,150 (tax in)
[CD]
01.日本に生まれた
02.ガーベラ
03.六月の鯉のぼり
04.僕と歩こうよ
05.カモメ
06.明日をくだせえ
07.ひとつ
08.しあわせの涙
09.Run for Tomorrow ~明日の為に~
10.愛おしき死者たちよ
11.Stay Alive

<TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2012『Stay Alive』>
9月17日(月祝) 福岡 マリンメッセ福岡
9月22日(土祝) 、23日(日) 鹿児島 鹿児島アリーナ
9月29日(土) 、30日(日)愛知 日本ガイシホール
10月12日(金)、13日(土)東京 日本武道館
10月20日(土)、21日(日)大阪 大阪城ホール

◆長渕剛オフィシャルサイト “LIVE ON”
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