浜崎あゆみに東方神起…<a-nation stadium fes.>東京公演08.25&08.26オフィシャルレポート

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■ 8月26日

「はじめようか、a-nation!」。26日の東京公演2日目はAAAからスタート。アッパーな曲を多数引っ提げ、夏が似合う爽やかな7人のパフォーマンスは、会場に充満する熱気を一気に沸騰させた。その興奮をさらに加速させたのは大注目の韓国グループ、U-KISS。「初めてなのでドキドキします!」という発言もあったが、08年の結成から培われてきたパワフルでハイレベルなパフォーマンスが、a-nation初参加とは思えないほどの盛り上がりを呼び起こし、その存在感をしっかりと刻みつけた。

◆浜崎あゆみ、BIGBANG、Acid Black Cherry、AAAほか画像@2012.08.26<a-nation stadium fes.>東京最終公演

まるでワンマンライブかのようなテンションで、最高のライヴを見せてくれたのはEvery Little Thing。ボーカルの持田香織は「Time goes by」で柔らかな歌声を響かせたかと思えば、「アホになる気はあんのかぁ!」とロックな表情で観客を煽る瞬間も。そのギャップに大きな歓声が上がっていた。この日、唯一のロックバンドとしての参加であったためアウェー感をネタにしたMCをしつつも、強力な破壊力で独自の世界を見せてくれたのがAcid Black Cherry。へビィな楽曲でヘッドバンキングを炸裂させる彼らのファンの姿を見て、その盛り上がりが次第に会場全体へ伝播してくのが最高におもしろかった。これこそが様々なアーティストが参加するフェスの醍醐味と言えるのではないだろうか。

今をときめくスギちゃんがワイルドなシークレットゲストとして会場をあたためた後、味の素スタジアムを一瞬でクラブへと変貌させたのはm-flo。DJの☆Taku Takahashiが繰り出す最先端のダンスミュージックと、その上で縦横無尽にラップするVERBALのフロウが、そこに集まったすべての人を無条件に踊らせる。女性シンガーのMinamiやmelody.、そしてサンフランシスコ出身のシンガーソングライター、Matt Cabを招き、歌モノをしっかり聴かせていたのもm-floが持っている音楽性の幅を明確に提示していた。歌って踊れるダンスミュージック。それをスタジアム規模で体現できるユニットなんてそうそういない。さすがだ。

待ってました! そんな声が聞こえてきそうなほど熱狂的な盛り上がりを見せたのが、a-nationには欠かせない存在であるTRFだ。「BOY MEETS GIRL」「EZ DO DANCE」「survival dAnce」など誰もが知っている無敵の楽曲たちを引っ提げたライヴに、オーディエンスは大合唱&ジャンプで応える。ダンスムーブメントの礎を築いたSAMをはじめとするダンサー陣のハイレベルなダンスもシビれるほどの興奮を与えてくれた。それはまさに貫禄という言葉がふさわしい、大きなステージが狭く感じられるほどのパフォーマンスだった。

ステージ上に一直線に並んだ5人がせりあがってきた瞬間、会場を揺さぶるほどの歓声を巻き起こしたのはBIGBANG。外国人バンドが演奏するグルービィなサウンドを背に、「Hands Up」「FANTASTIC BABY」など5人のメンバーたちそれぞれが持つ唯一無二の、スキルフルな個性を炸裂させていく。メインでMCを務めていたV.Iの発言を遮るようにメンバーたちがフリースタイルでラップをはじめるなど、笑顔を誘う彼らなりのユーモアも。揺らぎなきチームワークで見せる圧巻のパフォーマンスと、とにかくライヴを楽しみつくそうとするその姿に、絶大な人気の秘密を見た気がした。

この日のラストアクトであり、革新的なフェスへと昇華した今年のa-nationの締めくくりという重要な任務を担当したのは浜崎あゆみ。ミュージカルのような衝撃的なオープニングを経て、夏にまつわる楽曲を中心に構成されたステージは、トップアーティストとしての彼女にしか創り出しえない内容だった。a-nationで恒例となった浴衣姿、トロッコで1周することで、会場の隅々にまで自身の歌声をしっかり届けていくことも忘れない。「a-nation最後の曲になります! 一緒に歌ってください!」という言葉の後に歌われた「July 1st」は感動的な大合唱を巻き起こし、打ち上がる色とりどりの花火とともにこの夏、最高潮の熱気を呼んだフェスは大団円を迎えた。

東京公演は各日5万4000人、両日で10万8000人を動員。「musicweek」と「stadium fes.」大阪公演を合わせてトータルで52万人が参加したa-nationは、日本におけるフェスの新たな1ページを切り拓いたと言える。11年目で手にした新たな成功を携え、来年もまたa-nationで素晴らしい景色を僕らに見せてくれることになるだろう。

取材・文:もりひでゆき

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なお、WOWOWでは『a-nation 2012 stadium fes. ver.0825』と題して、8月25日の<a-nation 2012 stadium fes.>の模様を中心に、26日のステージも凝縮して9月30日夜9時からオンエアする。

◆スギちゃん 画像@<a-nation stadium fes. >、ステージ終了後のコメント
◆【最終日レポ】総動員数52万人。2012年の<a-nation>全日程が終了
◆a-nation オフィシャルサイト
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