ピコ、カラオケスペシャル・イベントはライブのような盛り上がり

ツイート

7月には台湾でのワンマンライヴを大成功させ、さらに初上陸した香港ではアジア最大級のアニメフェス<第14回ACG アニメ漫画ゲーム展 2012>のメインステージに立ち大喝采を浴びるなど、活動のスケールを年々拡大させているピコ。男女の音域の幅を超えた広いレンジを持ち、男声と女声を共に歌いこなす“両声類”を駆使して精力的な活動を続ける唯一無二のシンガーが、ニュー・シングル「Make My Day!」のリリースを記念したスペシャル・イベントを開催した。

◆ピコ画像

今回のイベントは、カラオケルーム・ビッグエコー下北沢駅前店とピコのコラボレーション企画の一環で、キャンペーン中は8月1日から31日まで同店に「Make My Day!」のジャケット写真と同様の“ピコ部屋”が再現されたり、ピコ本人考案ドリンクを味わうことができるなど楽しい催しが満載。入口ロビーにはピコ本人が使用した衣装も展示されていたりと、まさに“ピコ仕様”な下北沢ビッグエコーでファンと一緒に盛り上がろうというイベントだ。

「この部屋は、もう完全に「Make My Day!」の雰囲気を重視した感じですね。楽曲的に色んな要素が合わさってるっていうこともあって、色んなグッズがあるガチャガチャ感だったりを活かしたくて、ドクロとか目玉がいるのは最近のトレンドといいますか、“グロかわ”みたいなイメージもありつつ(笑)。ドリンクのほうもシングルと同じ「Make My Day!」っていう名前がついているんですけど、歌詞の中の“1way,2way,3way,4way!”に合わせて4種類のフルーツ系をブレンドしたドリンクになっていて。オレンジ、パイナップル、ゆず、マンゴーにしかもコラーゲンも加える、女性に優しいドリンクです」

その“ピコ部屋”へ招いたファンへ「Make My Day!」ドリンクを振る舞い、乾杯とともにひとりひとりとグラスを交わしたあとは、カラオケでなんとライブイベントばりの9曲も披露だ。Gacktの「Last Song」、Acid Black Cherryの「冬の幻」のバラード・ナンバーは、しっとりと、かつパワフルに。さらに、ファンから募ったリクエスト曲にも応え、Supercellの「君の知らない物語」で披露したピコならではの超ハイトーン・ボイスに、ファンは思わず「すごーい!」と驚きの声を上げる。さらに本人曲の「桜音」、巡音ルカ&初音ミクの「magnet」で参加者とデュエットも披露するサービスぶりに、ファンは“ピコチュー”パペットを手に装着して普段のライブと変わらない盛り上がり見せる。

「歌を歌う場所でライブ以上でこんなに近かったことはないので、緊張しました(笑)。カラオケは、最近はたまに友達と行くかなっていう感じなんですけど、高校生くらいのころはよく行ってましたね。当時はバンドをやっていたんで、歌うのも自分の好きなバンド系の曲でした。Gacktさんもそうですし、Janne Da Arc 、SIAM SHADE、他にも色々…。あと、アニソンとかもかなり歌ってましたね。カラオケで盛り上がるのはやっぱりアニソンだなと個人的には思っているので(笑)。バラードとかももちろん良いんですけど、みんなでワイワイ一緒に歌えて楽しいですし」

そんなエピソード通り、ファンから募ったリクエスト曲では『スマイルプリキュア!』主題歌「Let’s go!スマイルプリキュア!」や、以前ピコ本人が歌唱したバージョンをニコニコ動画へアップした『デジモンアドベンチャー』主題歌「Butter-Fly」などのアニソンも次々と披露。さらに、アニソン名曲中の名曲「残酷な天使のテーゼ」「創生のアクエリオン」で大合唱となり、カラオケの採点機からも「無限に広がる声ですね!」と文句なしのお褒めの言葉が連発だ。

「カラオケは、大きなホールとかと共通するところがあるんですけど……。カラオケにはエコーの機能があるじゃないですか。で、こういう部屋だと音も自分の声もはね返ってくるので、自分の歌ってる声が耳に入ってくるっていう現象が起きますよね。カラオケって、キーは出るんだけど出すのがしんどいことがあると思うんですけど、普段は普通に歌えていたり裏声も出るのにカラオケだと声を張り上げちゃって出ないみたいな人は、自分の歌っている声を聴いて音程を確かめたりしながら歌うと意外と楽に歌えたり、声が伸びたりするんじゃないかなって思います。普段歌ってるときは自分の声が自分で聴こえているから歌えるんであって、それがこういうカラオケとかだと、環境が変わって自分がどう歌ってるのか分からなかったり、カラオケは音が大きいから普段どおりの声を出してもあまり聴こえなかったりするので、反射する音と声を聴けば楽に歌えるんじゃないかなと思います」

そんなボーカリストならではの歌唱アドバイスもくれたピコを囲むパーティーのクライマックスは、もちろんニューシングルの「Make My Day!」。参加者全員で一人ひとりマイクを回しながらボーカルをリレーし、さらにそれをピコが引き継ぐ、普段のライブとは一味違う一体感で大盛り上がりでイベントは幕を閉じた。

「「Make My Day!」は、ロックな要素とJ-POPらしさと、“ピコピコ”なデジタルサウンドを全部融合させたいなっていうのがあったんです。季節的にも夏っていうことで、例えば窓を開けて車を走っててもみんなで一緒に歌えますよみたいな曲が自分の楽曲にも欲しかったので。今までの自分の曲は、今日歌わせてもらった「桜音」しかり、歌いこんで世界観をガッと表現する作品が多かったんですけど、せっかく夏の季節なんだから楽しい曲をみんなで歌える曲が欲しいなと思ってたんです。ライブでも汗かきながら(笑)、声を嗄らしながら歌える曲が。自分の曲の中では一番明るくてポップな曲になっているので、また新しいピコみたいなものを見せれた気がしますね」

“両声”を駆使してドラマチックな楽曲を歌い上げることがこれまでは多かった中で、明るく楽しく爽快な「Make My Day!」はピコにとっては新境地と言っても良さそうな作品。この1曲を皮切りに、今後も様々な作品に挑みたいと抱負を語る彼のさらなるチャレンジに注目だ。

「今までは、さっきも話した“歌いこむ”感じの楽曲が多かった中で、その殻を「Make My Day!」でひとつ破れたかなと思っていて。セカンドアルバム(『2PIKO』)である意味節目を迎えて、また次の活動に向けた一発目の作品「Make My day!」だったので、その流れも大切にしつつ……。これまでと同じ“歌いこむ”曲ももちろん必要だけど、例えば、季節感を楽しめるような曲だと、クリスマスならしっとり歌う切ないラブソングも良いけれども、みんなでパーティー的に楽しめる曲ももっとあって良いんじゃないかな、とか。そういう感じで、今後のピコはガヤガヤ行きたいなっていう希望をもとに(笑)、新たなものへ向けた曲作りを今はやっているので次の作品もぜひ楽しみにしていて下さい!」
この記事をツイート

この記事の関連情報