アップアップガールズ(仮)、T-Palette Recordsに参加決定。タワレコ・嶺脇社長「私がトップダウンで展開します!」

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アップアップガールズ(仮)が、9月2日に代官山UNITにて初単独ライブ<『アップアップガールズ(仮)代官山決戦(仮)』(読み:カッコ アップアップガールズ カッコカリ ダイカンヤマケッセン カッコカリ カッコトジ)>を開催。詰めかけた600人を前に、アンコールにはタワーレコードの嶺脇育夫 代表取締役社長がサプライズで登場し、アップアップガールズ(仮)のT-Palette Records参加の発表と、タワーレコードによる全面バックアップを約束した。

◆アップアップガールズ(仮) 画像@2012.09.02 『アップアップガールズ(仮)代官山決戦(仮)』

T-Palette Recordsは、タワーレコードが運営しているアイドル専門レーベル。バニラビーンズやNegicco、LinQなどが所属している。

ニコニコ生放送でも全編中継された今回の公演。大きな発表があったのは、アンコールだった。ひとりずつが初単独の感想を述べ終えたところに、フロア後方にカンペが出現。メンバー誰もがうろたえる中、日本で一番熱くアップアップガールズ(仮)を応援しているタワーレコード新宿店のフルキさんが、ステージへと呼び込まれる。「フルキ!」コールに迎え入れられたフルキさんは、スタッフから預かってきたという手紙を読み上げ、9月26日「なめんな!アシガールズ / マーブルヒーロー」、10月3日「End Of The Season」(RAM RIDERプロデュース)とシングルを2週連続全国リリースすること、さらに、単独ライブ第2弾決定を発表した。

早くも次の単独ライブが決まったことに会場に響き渡るバンザイの声と「どこどこどこ?」と驚くメンバーの声。次回ライブは、12月15日に<『アップアップガールズ(仮)2ndライブ 六本木決戦(仮)』>と題して、ラフォーレ六本木にて開催される。会場キャパが1000人(今回の代官山UNITのキャパ+400人)であることが発表されると、メンバーは号泣。さらに準備期間が3ヶ月しかないと困惑するメンバーに、ファンからは「埋めようぜ!」と熱い声援が飛んだ。

しかし、サプライズはこれだけではなかった。フルキさんが帰り際、森咲樹に赤い封筒を渡す。「1枚ずつ読んで」ということで、メンバーがひとりずつ、中に入っていた手紙を恐る恐る回し読みをし始める。

「アップアップガールズ(仮)のみなさん、ファンのみなさんにお知らせです。このたび、アップアップガールズ(仮)は、なんと、まさかの、ビックリ、タワーレコードのアイドルレーベル・T-Palette Recordsに参加させていただくことになりました。ちなみにこのことは、先ほど登場したフルキさんもご存知ありません。詳しくはこちらの方よりご説明させていただきます。タワーレコード株式会社代表取締役社長・嶺脇育夫様、どうぞ!」

次の瞬間、600人の「育夫!」コールに包まれて、イラストバージョンのアップアップガールズ(仮)Tシャツを着た嶺脇社長が、満面の笑みで登壇。今回の決定に対して、「(T-Palette Recordsが)上に上に行きたいなと思ったところで、ご一緒できないかと。」と、アップアップ側にオファーしたことを明かす。そして、「これまでは新宿店のフルキ君が一生懸命やってましたが、これからは全店で。私がトップダウンで展開します!」と力強く宣言した。

嶺脇社長の言葉に沸き返る会場と再び感極まるアップアップガールズ(仮)の7人。さらに「こうしてほしいとかいう要望があれば」と、メンバーへタワレコでの展開について要望を訊ねる嶺脇社長。「リリースイベントがやりたい」に「お安いご用です。」と快諾したものの、ほんわかしているビジュアルとは裏腹に、言うことはビシッと言う森咲樹が「AKBさんよりも大きくポスターなどを……AKBさんよりもアップアップガールズ(仮)をよろしくお願いします!」と伝えると、これにはさすがにお茶を濁さずにはいられない。とはいえ、タワーレコードといえば、かつて「NO MUSIC, NO IDOL?」ポスターでBerryz工房を起用した際、嶺脇社長の推しメン・熊井友理奈を「IDOL」の“頭文字”であり、“愛”と音を同じくする「I」の文字に起用したこともある。今回も、アップアップガールズ(仮)でも何かしらのファンがニヤリとするものを企画・展開してくれるに違いない、と期待したい。

なお、アップアップガールズ(仮)は、T-Palette Recordsの第6弾アーティストとして年末にシングルを発売する予定だ。

サプライズ発表がなされた昼公演では、「チェリーとミルク」「カッコつけていいでしょ!」「shooting star」「Burn the fire!!」「Dateline」の5曲を初披露したのに加えて、会場で先行発売された「なめんな!アシガールズ / マーブルヒーロー」のシングル曲、さらにモーニング娘。「気まぐれプリンセス」「みかん」のカバーなど全21曲(アンコール3曲含む)をパフォーマンス。前半では5曲連続、後半には7曲連続で楽曲披露など、メンバーはアスリートのように体全体を使って、力の限り、汗を飛ばしながら、湧き上がるパッションを放出し続けた。

一方、移動できないほどのファンが詰めかけたフロアでは、曲にあわせてサイリウムを振り続ける人あり、初単独の喜びを目に焼き付けようと微動だにせずステージを眺める人あり、後ろのほうでは遠慮がちにメンバーのフリコピをする人あり(身動きがほとんど取れないので、手を動かすくらいしかできなかったのだが)。アイドルのライブというと、なにかと「お決まり」なものがあり、そのために敷居が高かったりするが、今回は、披露曲の1/3が“新曲”だったこともあり、誰もが普段以上にフリースタイルで、アップアップガールズ(仮)との空間を楽しんでいるようだった。

とはいえ、これまでの公演でも目の当たりにした、“抜群の対応力”を発揮するファンの姿も多く見られた。初披露曲はさすがに観客も様子見かと思われたが、いや、厳密に言うと、ワンコーラス目は様子見な部分もあったのだが、ツーコーラス目に入ると、ワンコーラス目を参考に、メンバーの名前を入れたコールを入れてくるファン。それは、ただ盛り上がるのではなく、ファン一人ひとりが常に先の展開を読みながら、考えながらライブの盛り上げを組み立てているような反応。アップアップガールズ(仮)のライブでは、ファンはお客さんでありながらにして演出家なのかもしれない。

盛り上がり続けるフロアの隅で、振り回されるタオルを眺めながら、そんなことをふと考えてしまった。

アップアップガールズ(仮)は、秋もイベントが続々と決定している。9月22日は、青森夜越山スキー場にて<夏の魔物-AOMORI ROCK FESTIVAL'12>出演。9月23日<アップアップガールズ(仮)~アフター代官山決戦(仮 )~>をTFMホールで開催。さらに10月7日は、THE ポッシボーと2マンライブを新宿BLAZEにて実施。そして10月13日はSHIBUYA-AXで行なわれる<@JAM the Field アイドルコレクションvol.2>に登場する。

「今日を迎えることができて、ホントに幸せだなって実感することができました。2年前の夏にはですね、まだハロー!プロジェクトの研修生、エッグとして活動していたんですけど、その夏に、研修課程を終了することを報告されたメンバーなんですよ。だから正直、どうなるかわかんないとかじゃなくて、自分のこれから残された期間をどれだけ頑張るかっていうのを考えていたんです。けど、今日、ここに立ってみて、まだ明日も明後日も、半年後も一年後もぜんぜんわからない未来なんだな、ってすごい思ったので、なんか、2年前はこんなことホントに想像できなかったので、今度は、2年後、3年後、4年後、自分がまだまだ想像できていないステージに立てていることを願って。もっともっと頑張らないといけないなって思いました!」── 古川小夏

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆かわいこちゃんねる
◆アップアップガールズ(仮)オフィシャルブログ
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