ヤマハ、3D映像を利用した新しい楽器レッスンスタート、ネット利用で自宅で本格的な音楽レッスン「ヤマハ ミュージック レッスン オンライン」

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▲3D講座はパソコンを使って受講。3D映像はパソコンではなく、別途Blu-rayプレーヤーとテレビなどを使って試聴することになる。2D動画や補足テキストなどはパソコン側で見る。
ヤマハは、インターネットを通じて本格的な音楽・楽器のレッスンを受けられる「ヤマハ ミュージック レッスン オンライン」の新コースとして、3D映像を利用し、楽器の演奏法をより分かりやすく伝える「3D講座」を10月1日から順次開講する。

ヤマハが全国で展開している「ヤマハ大人の音楽レッスン」は1986年にスタートし、現在、全国約1,400会場で、約11万人がレッスンを受講している。また、楽器の演奏を楽しみレッスンの受講意欲はありながらも、時間や場所による制約や対面レッスンへの抵抗感といった理由で受講に至らない人など、多様なニーズがあることを見込み、インターネットを通じて気軽に受けられる“オンライン音楽レッスン”として「ヤマハ ミュージック レッスン オンライン」を開講している。

現在、入門コースの「基礎コース」、専門的で特定ジャンルの「eセミナー」、人気の楽曲を1曲完全にマスターできる楽曲演奏レッスン「ネットで一曲名人」などを展開。“忙しくて決まった日や時間にレッスンに行けない”“レッスン教室が近くにない”“人前で楽器を練習するのは抵抗がある”といった悩みを持っていた人に、「気軽に本格的なレッスンが受けられる」と好評を得ている。

そして、今回開講することとなった新コース「3D講座」は、こうしたオンラインの楽器レッスンに加え、講師の演奏を3D映像で収録したBlu-rayディスクを併用し、より分かりやすく練習できるようにする、これまでにないレッスンとなっている。

新コースの概要は以下のとおり。「3D講座」は、別途3D映像を収録したBlu-rayディスクを受講者に送付し、テレビなどで3D映像を再生してレッスンに併用する(オンラインで直接3D映像を再生するものではない)。また、3D講座に加え、再生機器がない人のために2D映像のバージョンも用意する。講座名が同一のものは、3D、2D映像とも共通の内容となっている。

●<eセミナー>3D講座:バイオリン・ボーイングレッスン
受講料:6,300円、開講日:10月1日
●<レパートリー>3D講座:バイオリン『パッヘルベルのカノン』
受講料:4,725円、開講日:10月下旬予定
●<レパートリー>3D講座:バイオリン『愛のあいさつ』
受講料:4,725円、開講日:10月下旬予定

●<eセミナー>バイオリン・ボーイングレッスン
受講料:4,200円、開講日:10月1日
●<レパートリー>バイオリン『パッヘルベルのカノン』
受講料:3,150円、開講日:10月下旬予定
●<レパートリー>バイオリン『愛のあいさつ』
受講料:3,150円、開講日:10月下旬予定


▲講座はパソコンとBlu-rayの映像の2本立て。申し込みはパソコンで行い、すぐオンラインでの受講が開始できる。Blu-rayメディアは後日送付される。映像で使用されるバイオリンはヤマハ製フラッグシップモデル。

3D映像の内容は、バイオリンのボーイング(運弓)を演奏する講師の右側から収録したもの。通常の2D映像では表現がむずかしい、手首の返しや肘・肩・腕の角度など、いずれもバイオリンを弾く上で重要な要素を視覚的に理解することができる。また、このボーイングは、初心者がつまずきやすい要素でもあり、初心者のバイオリンレッスンにおいて、3D映像教材を併用することで、より効果的なレッスンを受講できるとしている。

3D映像のレッスン効果は、実際の研究結果を踏まえたもの。独立行政法人 情報通信研究機構による研究「技能習得における3D映像の効果について-ヴァイオリンの運弓動作の学習事例-」では、ヤマハ大人の音楽レッスン生徒らの協力により、3D映像のレッスン効果について検証している。プロのバイオリン奏者による4弦開放G音の全弓運弓を、2D映像で収録したものと、3D映像で収録したものをそれぞれ複数の生徒に見てもらい、その後のレッスン効果を検証。その結果、3D映像を視聴した生徒の方が、運弓の際のより複雑な動きに気づきやすいということが分かったという。また、3D映像では、2D映像よりも直接対面に近い社会的関係、つまり、講師と直接対面してレッスンを受けているような印象が築ける場合があるという研究結果もある。


▲初心者がつまづきやすいボーイングに、3D映像の効果が高いと説明(画面左)。Blu-ray収録の映像は3Dメガネをつけて試聴(画面右)。まさにそこに先生がいるような感覚が得られる。

「3D講座」は、パソコンを前に練習を行い、各章ごとに演奏のポイントと、その 2D動画を視聴することが可能。パソコンの教材には、対応する3D映像のBlu-rayのチャプターが示されており、テレビ、プレーヤーなどの再生装置を使って、対応する動画を3Dで視聴することができ、より効果的なレッスンが可能だ。「3D講座:バイオリン・ボーイングレッスン」は初心者が3D映像教材を併用することで運弓をより効果的に学べるレッスン。また、「3D講座:バイオリン『パッヘルベルのカノン』」「同『愛のあいさつ』」は、人気の楽曲を1曲完全にマスターできる楽曲演奏レッスン「レパートリー」の新講座で、納得がいくまで自分のペースに合わせて練習することができる(申込日から3カ月間受講可能なフリーレッスン)。なお、レッスン映像は、主にヤマハのバイオリンのフラッグシップモデル「YVN500S」と新製品のカーボン弓「YBN100」などを使用しているのもポイントだ。

9月4日に行われた発表会では、実際にBlu-rayと3Dメガネを使用してボーイングレッスンなどの3D映像を体験することができた。2D映像と比較すると、弓を直線的に動かすために手首、肘、肩がどのように動いているかといった、腕の動きが2D映像よりも格段によくわかるという印象。映画以外ではほとんど目にすることのない3D映像だが、こうした学習用途でも効果的に利用できることが実感できた。この効果は、実際に見てみないとわからないのが残念だが、ヤマハではインターネットで3Dデモ映像を配信することも検討しているとのこと。また、バイオリン以外の講座開設の可能性については、最も3D映像による学習効果が高いのがバイオリンのボーイングであり、ほかにも効果がある楽器があれば検討したいとした。

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