結成14年のSURVIVE、いよいよ本格的に世界へ

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日本のロック・バンドが海外で評価や人気を集めているとか、精力的なライヴ活動を行なっているといった情報は、もはや多くの音楽ファンにとっては耳慣れたものになりつつあるだろうし、そうした事実だけではあまりニュースにもなりにくい今日この頃かもしれない。が、ひとつ知っておいて欲しいのは、そうした現状はなにも国内のメジャー・シーンで活躍するアーティストたちに限ったものではないということだ。

◆SURVIVE画像

たとえばSURVIVE。結成から14年を迎えるこの4人組は、いわゆるアンダーグラウンド・シーンで活動を続けてきたメタル・バンドだが、彼らが当初から目指していたのは、いわゆる国内のメインストリームに喰い込んでいくことではなく、“世界”へと活動範囲を拡大していくことだった。

そのSURVIVEが、今現在、ロシアに滞在している。ポーランド出身のエクストリーム・メタルの巨獣、BEHEMOTHによるロシア・ツアーに参加することになったからだ。このツアーは、9月23日のモスクワでのライヴを皮切りに始まる全5公演に及ぶもの。その規模自体については正直なところ驚きを伴うものではないが、ロシアのみで5本ものライヴを行なうということ、そして“日本のバンド”としてのツアーではない事実については特筆すべきものがある。

彼らはこの夏、海外を視野に入れた活動をより具現化していくために、イタリアのエージェント、アルファ・オメガと契約。それ自体がかなり画期的なことだと言えるが、その契約を経ての最初の成果が今回のツアーということになる。これまでにも台湾や韓国など、アジア方面でのライヴを独力で行なってきた彼らだが、もちろんこのロシア・ツアーの先には、ヨーロッパ各地でのライヴも実現することになる予定だ。いや、“実現する”という言い方は、もはや彼らに対して失礼かもしれない。なにしろこれからは、そうした活動がこのバンドにとっての日常になっていくのだから。

この場で改めて、SURVIVEの素性や音楽性などについて説明することは止めておく。が、興味をもたれた読者は是非、彼らのオフィシャル・サイトを覗いてみて欲しい。そして彼らの帰国後には、ロシア・ツアーでの手応えなどについて、本人たちの口から伝えてもらおうとも思っている。今からでも遅くはない。その名の通り屈強な生命力にあふれたこのバンドに、ご注目いただきたい。

文:増田勇一

<BEHEMOTH"Phoenix Rising Tour"with SURVIVE>
09.23-Moscow "Milk"
09.24-St-Petersburg "Kosmonavt"
09.26-Ekaterinburg"tele club"
09.28-Novosibirsk"Rock City"
09.29-Krasnojarsk"Havana"

◆SURVIVEオフィシャルサイト
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