世界最高峰のDJバトル<DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS>で、日本人のDJ 威蔵が頂点へ

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2012年9月28日、ロンドンのHMV FORUMにてバトルDJ世界一を決める<DMC World DJ Championships 2012>が開催され、日本を代表するターンテーブリストDJ 威蔵が見事グランプリに輝いた。

◆<DMC World DJ Championships 2012>画像

DMCとはイギリス国営放送(BBC)元プロデューサーのトニー・プリンスが、「DJこそ明日の音楽の中枢を担う」という考えをもとに、1983年ロンドンで設立したDJの組織だ。現在では、全世界40カ国以上に支部を持つ世界最大のDJ組織に成長し、その国際的DJネットワークを活かした活動として認知されているのが、年に1度開催される<DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS>である。この大会から世界的に活躍するDJ(DJ Cash Money、Roc Raida、Craze、KENTARO …etc.)が多く輩出され、毎年6,000人近い観衆を集めるイベントに成長を遂げている。その存在は世界中から注目を集め、DJバトルとして最も権威あるイベントと言われる。まさにDJのWorld Cupだ。

今大会も世界中からWORLD CHAMPIONを目指す各国の代表がロンドンに集結した。PRECISION(USA)、SKILLZ(FRANCE)、RITCHIE RUFFTONE(UK)、ON LINEで勝ち上がったFONG FONG(FRANCE)などが2012年の注目株ではあったが、圧倒的な存在感と前評判で会場一の期待を集めたのがDJ 威蔵であった。残念ながら日本運営サイドの諸事情でJAPAN予選が開催されなかった為、2012年は日本代表が存在しないかった。しかし威蔵は2011年大会の世界2位というキャリアが認められ、Runner Up(前年大会優勝者がディフェンディングを表明しない場合に次点者に与えられる出場権)の権利を獲得し、日本人代表として再びこの地に立つ事を実現することとなったのだ。ここ数年の世界のDJシーンを牽引した日本が出場を絶やすのは、ゆゆしきことでもある。

超絶ジャグリングとボディトリック、テキーラを飲み干し投げ捨てるという威蔵の2011年のパフォーマンスは、世界中のDMCファンを驚愕させたものだったが、2012年の威蔵は、更なるパワーアップを果たしていた。より研ぎ澄まされスキルアップしたルーティンは勿論のこと、6分間のDJプレイは驚愕を超え感動を生み出すものに生まれ変わっていた。最後にはシャンパンと焼酎を両手に持ちステージ前でアピールするという威蔵ならではのパフォーマンスも飛び出し、プレイ終了と同時に結果発表を待つことなく、新しいチャンピオンの誕生を確信する歓迎の怒号が鳴り続けることとなった。

2005年世界3位、2011年世界2位だったDJ 威蔵は、遂に2012年にDMC WORLD CHAMPIONに輝いた。大会は日本時間29日の早朝だったものの、応援や賞賛の書き込みはTwitterでも数多く飛び交い、検索トレンドでも1位となった。

2012年、オリンピックが開催されたロンドンで、またひとりの日本人が世界の頂点に立った。WORLD CHAMPIONとなったDJ 威蔵が世界を席巻するのはこれからだ。

●DJ 威蔵とは
ヒップホップ・スタイルにこだわるターンテーブリスト。世界大会入賞歴多数。2012年よりソウルフル・ラッパー「TARO SOUL」とヒップホップ・グループ「SUPER SONICS」を結成。

◆DJ 威蔵オフィシャルブログ
◆<DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS>オフィシャルサイト
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