【イベントレポート】5周年を迎えたBREAKERZ、「いろいろなスタイルがあってこそロックだと思ってます」

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10月12日(金)、BREAKERZが東京アーバンドックららぽーと豊洲にて、ベストアルバム『BREAKERZ BEST~SINGLE COLLECTION~』リリース記念イベントを開催した。

◆BREAKERZ 画像

開演前のららぽーと豊洲周辺は、大型トレーラーの荷台にBREAKERZの写真を掲げた宣伝カーが走行して、これから始まるイベントへの期待感を高めている。会場となった中庭メインステージは海辺に隣接したロケーションが絶好だ。心地よい潮風と夕暮れ時の空模様を楽しむこともできる。18:00、照明が落とされると、ギタリストのAKIHIDEとSHINPEI、そして金色に輝くスーツに身を包んだDAIGOが颯爽とステージに姿を現した。

「みなさん準備はよろしいですか? OK!それでは楽しんでいきましょう」というDAIGOの第一声に導かれたナンバーは、「Everlasting Luv」だった。オープニングからの代表曲(オリコンウィークリーチャート初登場2位獲得曲)の熱演に、会場も大声援で応える。疾走する2人のギターは夕闇を切り裂き、DAIGOヴォーカルはオープンエアーな会場高くまで響き渡った。水盤に浮かぶ円形のステージは水面が照明を乱反射して実に幻想的。モニターに足をかけて熱唱するDAIGOのシルエットを美しく浮かび上げる。また、360度客席に囲まれたステージがメンバーのテンションをのっけから急上昇させていたようだ。

「いいっすね、ここ。いろんな角度から見てくださって、ありがとうございます!BREAKERZは今年7月にデビュー5周年を迎えて、その記念にベストアルバムをリリースすることができました。思い出深い1曲1曲が収録されているんですけど、(初回限定盤A特典の)ミュージックビデオを見ても…やっぱ老けたな、みたいなね。でも若干ですよ、頑張っているほうだとは思うんです(笑)」と、いつものDAIGO節で会場の笑いを誘った。そしてMCはメンバー紹介を挟みつつ、「オトナの人から“ミニライヴは2曲まで”と言われているので」とラストナンバーをコール。演奏された楽曲は1stシングルにして、「初めてチャートTOP10入りを果たした」という「SUMMER PARTY」だ。爽やかさすら漂う開放的なロックサウンドに、制服姿の女子学生や子連れの家族なども見受けられる客席が大きく波を打つ。ステージ上の3人は右へ左へ前へ後ろへと全方位のファンに向けて大きくアピール、躍動するナンバーをさらに加速させるかのように熱い。

演奏終了後、「ありがとう!」と手を振るDAIGOだったが、間髪入れず「もう1回!もう1回!」とのコールが沸き起こった。この大声援に「2曲じゃ、確かにもったいないから、もう1曲やっちゃおうか!」と応えたDAIGO。驚喜する客席の反応は、DAIGOが思わず「安全にな!」と叫ぶほど凄まじい。披露されたアンコールは初回限定盤B特典CDメンバーセレクトベスト収録曲の「FAKE LOVE 2012」だ。円形ステージを飛び出し、客席のファンとタッチを交わしながらシャウトをキメるDAIGO、そしてAKIHIDEがみせた客席最前の柵に乗り上がってのギタープレイに、この日の最高潮を迎えた。

約25分間にすべてを凝縮したミニライヴはアンコールを含む全3曲を演奏、ステージと客席による「BREAKERZ!ベストアルバム!最高!うぃっしゅ!!」のかけ声で終了した。続いて行われた握手会。メンバー3人は1,500人ものファンひとりひとりと目を合わせて感謝の気持ちを丁寧に届けていた。ライヴ中のMCも、握手会の最中も、彼らはこの日、何度「ありがとう!」という言葉を口にしただろう。このベストアルバムは彼らの5年間の集大成であり、このフリーイベントは活動を支え続けてくれるファンへの感謝の気持ち。集まったすべての人達との握手が終了したとき、会場は一体感に溢れた温かい拍手に包みこまれ、感動のフィナーレを飾った。

なお、イベントは10月13日(土)12:30より大阪・あべのキューズモール、同日18:00より愛知・アスナル金山、10月14日(日)17:00より宮城・イオンモール名取でも開催される。最後に、ミニライヴと握手会の間に行われたインタビューの模様も記しておこう。

◆   ◆   ◆

――今日のイベントには1,500人ものファンが集まりましたが、まずは率直な感想からお願いします。

DAIGO:ファンのみなさんのおかげで、ベストアルバムをリリースできるくらい順調に活動ができているので、常に感謝しているし、本当に大切な存在です。一緒に歩んできてくれたファンのみんなと、こうやって盛り上がってライヴができるということが一番の幸せなので、今日は最高でしたね。

SHINPEI:まずこうしてファンのみなさんを目の前に、ベストアルバム収録曲を披露できたっていう事実がメチャメチャ嬉しいことですね。

AKIHIDE:みなさんのおかげで凄く楽しい時間を過ごすことができました。

――リリースされたベストアルバムは、シングル曲を完全網羅していると同時に、ファンへの感謝の気持ちがいっぱい詰まった作品になりました。

DAIGO:これまで13枚シングルをリリースしていて、そのすべてがチャートのTOP10に入っているっていうのは本当にありがたいことで。メチャクチャ売れている!っていう感じはしないですけど(笑)、ちょいちょいイイ感じなのが続いているっていうのは嬉しいことです。

――今日のセットリストは開演ギリギリまで練りに練って選曲されたということですが。

DAIGO:そうですね。最終的には歌いたい曲をチョイスしたっていう感じで。

――MCでは、「昔のミュージックビデオを観て老けたと感じた」という発言もありましたね。

DAIGO:まぁ、多少の劣化は否めないところはあるんで(笑)。時が経っているし、年相応のいいオトナになっていければいいかなと思っています。

――5年間の活動を振り返って、強く思い出に残っていることはありますか?

DAIGO:う~ん、やっぱ初めて武道館でライヴをやったときですね。憧れの場所で“ライヴハウス武道館へようこそ!”と言えた感動は、今も残ってます。

――今後10年、20年と活動を重ねていくことになると思いますが、目標を教えてください。

DAIGO:全国でライヴをしたいとかいろいろな夢があるんですが、ひとつの大事な目標というか、俺たちの姿勢として“3M”の精神で活動を続けていきたいなと思ってます。“3M”というのは、まず僕達は“M”が集まったバンドなんですけど(笑)、それに加えて、“真面目”で、“モメない”という。

――今までメンバー間でケンカしたことは?

SHINPEI:ケンカというケンカは思い出せないですね。

DAIGO:やっぱ、モメちゃうと良くないですからね。お互いを思いやる、尊重する。反骨心のあるロックもカッコいいと思うんですが、本当にめちゃくちゃロックなスタイルを追求するんだったら、4年前におじいちゃんのことも解禁してなかったと思うんです。いろいろなスタイルがあってこそロックだと思ってますから。俺たちなりのロックを打ち出したいです。

――では最後に、11月からは全国ツアーも予定されています。デビュー5周年の今年はまだまだ盛り上がりそうですね。

DAIGO:そうですね。ベストアルバムのリリースは、5年間の区切りとしていいタイミングだったなという感じもあります。まず、バンドが5年続かないと出せなかったわけですから、とにかく嬉しいですね。頑張ります。
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