【ライブレポート】吉川友の無人島愛犬話に、さわやか五郎「続きはWebで!」の好セーブ

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吉川友の“今”を体感できるというだけでなく、いろんな意味で(実際のきっかは写真の5割増しで可愛いとか、生歌がめちゃくちゃ上手いとか、トークではファンすらドン引きとか)話題のライブイベント<きっかフェス>。吉川友のニューシングル「ダーリンとマドンナ」リリースに合わせた、その第4弾、<きっかフェス 4 YOU>が、10月5日の<~大阪前夜祭~>、10月6日本編(<~ダーリン~><~マドンナ~>)、10月8日<~東京後夜祭~>と3日にわたって開催された。そこで、8日に渋谷O-WESTにて開催された東京後夜祭の模様をお伝えしよう。

◆吉川友 <きっかフェス4 YOU ~東京後夜祭~> 1公演目 画像

10月8日の<~東京後夜祭~>は、1日3公演。その初回は、12時に開演された。オープニングSEの中、暗転する会場。ステージ中央奥のブースには、<きっかフェス>ではすっかりおなじみとなった“木村のほうのキム”こと、DJ KiMJUNがスタンバイ。高まる観客の歓声に導かれるように、ステージへと足を進めるきっか。

「<きっかフェス4 YOU ~東京後夜祭~>、行きますよ!」

1曲目は、ライブではきっかがキュートに飛び跳ねたりといった振りも見どころの新曲「ダーリンとマドンナ」から。フロアもいきなりフルスロットルというわけでもなく、心地よい感じに盛り上がっていく。余談だが、「<きっかフェス>の空間は心地良い」と、言われるのは、空気を壊すファンが少ないというのはもちろんのこと、どんな短い尺のイベントでも急激なテンションのアップダウンがあるのではなく、心地よく盛り上がっていき、ガッツリ盛り上がるところがあり、そして緩やかにクールダウンして……、といった構成となっていることや、元々歌唱力があるきっかだけに、“安心して歌を聴ける”アイドルイベントであることなどが要因として挙げられるだろう(もっとも、その代わりトークコーナーはきっかの口から発せられる一語一句、気が抜けないスリリングな時間でもあるが)。

KiMJUNのスクラッチも炸裂した2曲目は、事務所の先輩である森高千里のカバーで「私がオバさんになっても」(シングル「ダーリンとマドンナ」収録)。きっかは、<私がオバさんになっても 本当に変わらない? / とても心配だわ あなたが 若い子が好きだから>のフレーズで、フロアのファンに向けて、仮にそれが小指ならビームが出るのではないか、というほど強烈に指を差していく。常々、真野ちゃん(真野恵里菜)やスマイレージ、アップアップガールズ(仮)、そしてモーニング娘。(の9期・10期)など、ほかのアイドルのライブイベントに自分のファンが参加することに対し、相当の嫉妬心とともに自制・注意を喚起しているきっか。指差しとともに歌われる<とても心配だわ あなたが 若い子が好きだから>というフレーズは、彼女からの相当のプレッシャーを含んだメッセージであると、あらためて肝に銘じた人も多々いたことだろう。

時差ボケ(?)のために渋谷を品川と言い間違えながらの最初のトークでは、「3回公演で私のソロのライブってなかったですよね! なかったですか? ……まぁまぁ、久々ということで。そんな感じー!」とか、「なんかすごくないですか? ……何がですか? って感じですか? 人ですよ。今日、何人入っているんですかね? 1000人? 確かに1000人見えるわー。」とか(編集部 注: O-WESTのキャパは約600人)、もしくはKiMJUNに「朝の面白いこと言ってください。」とムチャぶりしてみたりと、きっかはいつもどおりステージ上から言葉を散らかし続ける。そんな様子に、早くも会場からは笑いが溢れる。その後も“吉川友ing”は、「ハピラピ ~Sunrise~」でジャンプしながら歌うというこれまでのライブからの進化を見せた(ゆえに現在進行形“吉川友ing”とのこと)。

イベントでは、先日出演してきたアトランタでのイベント<アニメウィークエンド アトランタ 2012>の模様も流される。「良ければ座ってもいいですよ。それでは、映画どうぞ!」と、きっかが促して会場は暗転(言うまでもなく会場はスタンディングであり、流れるのは映画ではない)。「もうね、イングリッシュはバッチリなんで。流暢に喋ってくるんで。」と、動画冒頭で自信満々に語っているシーンから、吉川友のアメリカでの勇姿を映しだしたドキュメント映像はスタートした。ちなみにこの動画できっかの口から飛び出した英語は確認できただけで、“Let me introduce myself. My name is Yu Kikkawa.”“No,no.”“Hello!”“OK”“Yeah!”“Thank you”“Yes”“MainのLive”“Bye-bye”だけではあったが(固有名詞除く)、きっと彼女のことなので、言語という壁はないに等しく、流暢に何かを喋って現地のファンと交流してきたことは想像に難くない。

いずれにせよ、吉川友の海外進出の、吉川友は海外でも通用する、という手応えを感じることができる映像だったはずだ。

と、ここまで終わって、きっかのライブパフォーマンスと同じくらい誰もが楽しみにしている時間がやってくる。フロアのブーイングに迎えられてステージインしてきたのは、おなじみ、さわやか五郎。つまり開演前に会場のファンに書いてもらったアンケートをもとに進めるあのコーナ。“アイドル界のトーク・モンスター”が牙を剥く、ライブに参加した人たちだけが、心の底から堪能することができるトークコーナーだ。

「最近はあさがおの花を咲かせるより、みなさんの笑顔の花を咲かせています。」と、元・朝ドルの吉川友は、コーナー最初から饒舌なトークを繰り広げてドヤ顔。そんなきっかに対する質問コーナーからスタートする。「アメリカで驚いたことは?」という質問には、「very very big food.」と、鍛え上げた(であろう)英語で返答。「なに、やっぱりご飯が大きいんですか?」「Yes,sir.」「味の方は?」「very good.」と、テンポよく返していくが、「お値段のほうは?」と訊かれたところで、「安いです……よね?」と、なぜか観客に同意を求めるきっか。「知らんがな。」と観客のつぶやきも聞こえる中、「でもでも、あんなに大きくて、こんなにプライスレスなのかと!」と、ちゃんと聞いたらまったく意味がよくわからない発言でリーズナブルであったことをアピールしていた。
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