【イベントレポート】なぜタイの人たちはモーニング娘。を知り、好きなのか? きっかけは「動画サイト」

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結成15周年という節目をむかえたモーニング娘。が、“めざせ!!アイドル世界遺産”をスローガンにかかげ、世界中のファンに15年分の「ありがとう」を直接伝えるイベント<世界握手会~“ありがとう”をこめて~>を実施している。

◆<モーニング娘。世界握手会> タイでの様子 画像

モーニング娘。は過去、韓国、台湾、中国、アメリカ、フランスでのライブを行なったことがあるが、世界握手会ツアーは今回が初めて。開催都市は台北、バンコク、ソウル、パリの4カ所。イベントに参加したメンバーは、リーダー道重さゆみをはじめ、高校生以上のメンバーである田中れいな、譜久村聖、飯窪春菜、石田亜佑美の5人。初めての海外進出を経験する譜久村、飯窪、石田の3人に対し、道重は、「私とれいなは4年前にも台湾に行ったことがあったけど、やっぱり私たち以外にも今の後輩たちにモーニング娘。が世界中の人から愛されていることを知って欲しいなと思っていて。」と、自らが身を持ってモーニング娘。が、世界で愛されているグループであることを誇りに感じた経験を話した。

まず10月15日に台湾入りしたメンバーは、台北での握手会イベントを終えた後、16日にはタイ・バンコク入り。空港ではおよそ200人ものファンに出迎えられ、初めて訪れるタイでの想像以上の歓迎ぶりにメンバーは驚いた様子をみせていた。

17日、イベントが開催されるバンコク市内の大型商業施設「Gateway Ekamai」の特設ステージには、メンバーを心待ちにするおよそ3000人のファンが集まった。中には国境を越えてフィリピンやインドネシアからもこの握手会イベントに訪れたという熱狂的なファンの姿も。メンバーが登場する前からステージ上では、ファンによるモーニング娘。の完璧なカバーダンスショーが繰り広げられ、会場は既に盛り上がりをみせていた。

何がきっかけでモーニング娘。を知り、好きになったのかを集まったファンに尋ねてみると、タイをはじめ、どの国のファンも共通して口にしたのが、「動画サイトを通して存在を知った」という言葉。「自分たちの国にはこんなに歌って踊れる可愛い女の子のグループが存在しなく、エンターテイメントとして面白くて、4年前くらいからファンになった。」と長年待ちわびた20歳の女性ファン、「もともと日本が好きで、モーニング娘。のファンになった。やっぱり歌とダンスがすごくて、どの曲も大好きだけど、個人個人の性格がフレンドリーなところも好きな理由。」と、目を輝かせて語る女子高生などいろんな意見がある中、「可愛くて、明るくて、ダンスと曲がいい」というのが好きになった理由で、魅力は「とにかく元気をもらえるパワフルなパフォーマンス」だとする声をとりわけ多く耳にした。

そんな多くのファンでごった返す会場が、十分に温まったところで、最新シングルの「ワクテカ Take a chance」が流れ、メンバーがステージに登場する。今まで動画サイトでしか彼女たちのパフォーマンスを見たことのなかったファンは、初めて観るモーニング娘。の生パフォーマンスに大興奮。また、この日タイで発売となったアルバム『13 カラフルキャラクター』に収録されている「Be Alive」も披露されると、瞬きする間も惜しむかのように真剣に見つめるファンの姿も見られた。

メンバー5人そろって「サワディーカー!」と挨拶し、メンバーそれぞれがタイ語で自己紹介をすると、そのつど、大きな拍手とともにメンバーの名前を呼ぶ歓声が起こる。“微笑みの国”タイの優しい国民性が感じられ、あたたかい歓迎モード一色となっていた。

「モーニング娘。は今年15周年を迎えられたのですが、ここまでやってこれたのは日本のファンの皆さんの力だけでなく、海外の皆さんの応援があったからだと思いますので、応援してくれてありがとう、そしてこれからも宜しくお願いします、という気持ちを伝えにタイにやって来ました。」── 道重さゆみ

「タイにこんなにも応援して下さる方がいると思っていなくて、実際こうやって自分の目でファンの方を見れて、しかもこんなに沢山集まってくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。」── 田中れいな

メンバーは音楽を通じて日本のアイドル文化を世界へ送り出すとともに、感謝の握手を交わしながら、「コップンカー」「ありがとう」と笑顔でタイのファンとの交流を楽しんだ。その姿は、結成15年の歴史と伝統を受け継ぎながら日々進化し続けるモーニング娘。こそが、今後もさらに世界に誇れる日本のアイドル文化を創り上げていくであろうと予感させた。

今後、モーニング娘。10月30日にパリ、11月7日にはソウルで同様の握手会イベントを行ない、さらに世界へ向けてモーニング娘。をアピールしていく。

◆BARKSかわいこちゃんねる
◆ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト
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