UNISON SQUARE GARDEN、ツアーファイナルで渋谷公会堂が激震

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UNISON SQUARE GARDENが、全国ツアー<UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2012 “誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のツアー”>の最終公演を11月18日に東京・渋谷公会堂で開催。タイトな演奏とアグレッシブなステージングで満員の観客を魅了した。

◆UNISON SQUARE GARDEN@渋谷公会堂~拡大画像~

バンドにとって初めてのホールワンマンライヴとなったこの日。会場にはツアーTシャツを身に着けた大勢のファンが集まり、ファイナルとなるライブを一緒に楽しもうという気概が充満する中、オープニングを迎えた。場内を青い照明が包んだ直後にメンバーがステージに姿を現すと、怒号のような歓声が渋谷公会堂を揺らす。そして1曲目には、7月に発表したシングル「流星のスコール」を投下。さらに「フルカラープログラム」「ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery?~」と高揚感のあるナンバーを立て続けに鳴らしていく。

最初のMCでは、斎藤宏介(Vo, G)が「すげぇな、これが渋公か! 音の広がりがハンパない!」と興奮した様子を伺わせる。しかしひとたび演奏に戻ると、疾走感ある中にも繊細さを感じさせる豊かなプレイで観客を惹き付ける。またステージセットもUNISONらしいシンプルなセットで、楽曲の持つ世界観と演奏力で勝負する、ソリッドなライブを繰り広げた。

中盤のハイライトとなったのは、斎藤の「新しい曲演ります」という宣言から始まった、いまだ音源化されていないナンバー「シャンデリアワルツ」。また続く「きみのもとへ」では、間奏で斎藤と田淵智也(B)がステージ前方に設置された“お立ち台”でソロを披露。熱い演奏でぐいぐいとオーディエンスを引っ張っていった。

「全国をワンマンで回ってきて、今日が最後の18本目。ツアーって僕らにとってすごく大事で、いろんなところでいろんな出来事がありました」としみじみ思い出を話す斎藤。しかし直後に各地のラーメン話で笑わせる、ほのぼのとした一幕も。そして続くブロックは鈴木貴雄(Dr)による攻めのドラムソロからスタートし「三日月の夜の真ん中」へつなげる。さらに「WINDOW開ける」では、斎藤の優しい歌声が響くAメロから壮大な展開を見せるサビへと楽曲が展開するとともに、照明もメンバーを照らすピンスポットから強いバックライトを使ったドラマチックなライティングに変化。かと思えば「キライ=キライ」ではリズム隊の2人による激しいソロでオーディエンスを圧倒した。

ライヴが終盤に差し掛かると、斎藤がライブを行う意義について「来てくれた人、ひとりひとりに『自分が一番楽しんでいいんだ』って知ってほしくて」と話す。「俺たちもアホみたいにライヴを楽しんでるから、みんなも誰よりも今日のライヴを楽しんでほしいと思います!」と叫んだ斎藤に対し、観客も拍手で応える。そして、シンセサウンドが心地良い「MR.アンディ」ではイントロでオーディエンスが大きなクラップを鳴らし、ライブを全身全霊で楽しんでいる様子をみせる。さらに「23:25」で沸き起こった合唱を聞いたステージ上のメンバーは、熱量を増したプレイで応じ、そのままクライマックスの「リニアブルーを聴きながら」へ。鈴木のパワフルなドラムが場内に響くとこの日一番の歓声が渋谷公会堂を包み、あちこちで踊りまくるオーディエンスが続出。最後は斎藤の「今日は楽しかったよ!」というシャウトから、ツアータイトルにも掲げられた「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」を演奏し、熱狂の渦のなか本編に幕を下ろした。

観客からのアンコールを求める拍手を受け、再度ステージに登場した3人。「新曲」とだけ斎藤が告げ披露された未発売の新曲「光のどけき春の日に」では、柔らかくゆったりとした音像でオーディエンスを優しく包み込み、バンドの違った顔をみせた。そして続くMC で、斎藤が笑顔を覗かせながら「2月から4月にかけて、全18本にわたるワンマンツアーを敢行します」と発表すると、喜びの声があちこちから上がる。さらに東京でのライヴがツアーファイナルにあたる4月10日のNHKホール公演になることが告知されると、大きな拍手とどよめき、加えて歓声が場内に響き渡った。

そして「kid, I like quartet」「オリオンをなぞる」といったファンから愛されているナンバーを披露し、この日のライヴは終了。全22曲を届けたメンバーの顔にはそれぞれ全力を出し切った表情が浮かんでおり、観客も3人に向け惜しみない拍手を贈る。田淵は「どうだ、ロックバンドは楽しいだろ!」と笑顔で叫んでステージを去り、鈴木は客席前方の通路まで降りてスティックなどをファンにプレゼントするサービスを見せる。ラストに斎藤が「そうだ、さっき言い忘れたけど、もうひとつ。11月29日にオフィシャルサイトで大きな発表があるから。楽しみに待ってて!」とさらにファンを喜ばせる発言を残し、ステージを降りていった。

この日発表されたツアーは2月23日の札幌公演からスタートし、4月10日の東京公演まで約2カ月で全国18カ所を巡るもの。11月28日までは、バンドのオフィシャルサイトにて特別先行予約が実施されている。参加したいファンはこの機会を逃さず申し込んでおこう。

Photo by 森久(Hisashi Mori)

■セットリスト
<UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2012“誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な 001 のツアー”>2012年11月18日@東京都渋谷公会堂
01. 流星のスコール
02. フルカラープログラム
03. ラブソングは突然に ~What is the name of that mystery?~
04. ワールドワイド・スーパーガール
05. さよならサマータイムマシン
06. シャンデリアワルツ
07. きみのもとへ
08. マスターボリューム
09. センチメンタルピリオド
10. 三日月の夜の真ん中
11. スカースデイル
12. WINDOW開ける
13. キライ=キライ
14. 場違いハミングバード
15. さわれない歌
16. MR. アンディ
17. 23:25
18. リニアブルーを聴きながら
19. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001 のこと
<アンコール>
01. 光のどけき春の日に
02. kid, I like quartet
03. オリオンをなぞる

<UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2013>
2013年2月23日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
2013年2月26日(火)三重県 松坂M'AXA
2013年2月28日(木)滋賀県 滋賀U★STONE
2013年3月2日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
2013年3月3日(日)香川県 高松オリーブホール
2013年3月8日(金)宮城県 仙台darwin
2013年3月10日(日)長野県 長野LIVE HOUSE J
2013年3月16日(土)福岡県 福岡DRUM LOGOS
2013年3月17日(日)長崎県 長崎DRUM Be-7
2013年3月19日(火)富山県 富山SOUL POWER
2013年3月20日(水・祝)山梨県 甲府CONVICTION
2013年3月23日(土)山形県 山形ミュージック昭和セッション
2013年3月24日(日)青森県 青森QUARTER
2013年3月29日(金)高知県 高知X-pt.
2013年3月30日(土)鳥取県 米子AZTiC Laughs
2013年4月6日(土)大阪府 オリックス劇場
2013年4月7日(日)愛知県 名古屋市公会堂
2013年4月10日(水)東京都 NHK ホール
オフィシャルサイト特別先行予約:11月19日(月)12:00~11月28日(水)18:00
※詳細はオフィシャルサイトで確認のこと

◆UNISON SQUARE GARDEN オフィシャルサイト
◆TOY'S FACTORY
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