【ライブレポート】東京女子流、非公開だった年齢を公表。日本武道館公演で女性グループ史上最年少記録樹立

ツイート

「5月の野音でサプライズ発表されてから、ずっとドキドキしていた日本武道館公演の日がついにきました。女子流にとって、大きな会場なので、たくさんの人に『音楽の楽しさを歌って踊って伝えられるように』しっかりパフォーマンスしたいと思います。」── 山邊未夢(東京女子流・リーダー / 開演前のコメント)

◆東京女子流 TOKYO GIRLS' STYLE LIVE AT BUDOKAN 2012 画像

東京女子流の初となる日本武道館公演<TOKYO GIRLS' STYLE LIVE AT BUDOKAN 2012>が、12月22日に開催された。アンコールではこれまで非公開だった彼女たちの年齢をサプライズ発表。これと同時に、本公演で女性グループとして史上最年少の武道館公演記録を樹立していたことが明らかになった(男性グループの最年少記録は2007年1月にジャニーズJr.が樹立した14.5歳、女性ソロでの最年少記録は、1983年9月24日に1stコンサートを行なった岩井小百合の15歳1ヶ月)。

猫耳をつけ、猫の顔をあしらった衣装を身にまとって現れた彼女たち。オープニングを飾った「Limited addiction -Unlimited addiction Mirrorball Royal Mix-」に、イントロ長めの「ディスコード」、彼女たちの色に見事に染まった「LolitA☆Strawberry in summer」(オリジナルはSweetS)に、林田健司作曲の「Bad Flower」などなど、ロックテイストな楽曲を並べて、パワフルな生バンド(東京女子流の楽曲のほとんどでギターを担当する土方隆行率いる土方バンド)の演奏をバックに“これぞ女子流!”と言わんばかりの熱いステージを冒頭から展開する。庄司芽生が「やってきました武道館! みなさん、今日は女子流と同じ気持ちになる準備できてますか!」と呼びかければ、武道館を埋めた約6500本ピンクのサイリウムが歓声とともに激しく揺れる。そんな情景を目にして、メンバーはそれぞれ、感動と喜びの表情を浮かべる。

東京女子流の5人にとって、そしてファンにとって夢だった日本武道館公演は、ついに幕を開けた。

東京女子流と日本武道館といえば、彼女たちがスキルアップを目指すため活動を一時休止していた2012年5月末から2ヶ月の間に、唯一出演した<指原莉乃プロデュース『第一回ゆび祭り~アイドル臨時総会~』>(2012年6月25日開催)を記憶している人もいることだろう。この日のライブでは、同イベントにおいて指原莉乃をはじめとした出演したアイドルのファンたちに見せつけた「Rock you!」や「Attack Hyper Beat POP」「おんなじキモチ」も披露された(ちなみに「Rock you!」のイントロは<ゆび祭り>バージョンだった)。

そして中盤には、デビュー前、東京女子流が初めてのアーティスト写真の撮影に臨んだ時の様子を記録した映像がスクリーンに流される。それは、今よりも初々しい(撮られることに不慣れで少し緊張気味の、といった表現のほうが近いかもしれない)彼女たち。さらに映像では、これからどんなアーティストになりたいかという意気込みもひとりずつ口にする。「みなさんに感動を与えられるアーティストになりたい。」という小西彩乃。「これからいろいろなことに挑戦して頑張っていく。」という山邊未夢。新井ひとみは「今後はみんなで協力し合い、頑張っていきたい」。撮影で初めてストッキングを履いたとテンションが上がる中江友梨は、「歌もダンスも精一杯頑張る」。そして庄司芽生は「かっこいいダンスを見せるので応援よろしくお願いします。」と。

結成からもうすぐ3年(2010年1月1日結成)という時を経て、彼女たちは、それぞれデビュー前に口にしていたようなアーティスト像に近づけたのだろうか。それは言葉で説明するよりも、日本武道館のアリーナとスタンドを埋めたサイリウムの光こそが答え。そして、日本武道館のステージに彼女たちが立っている、という事実こそが答えだろう。

懐かしい映像が流れた後に披露されたのは、デビュー曲の「キラリ☆」。当時(たとえば、オフィシャルサイトがメンバーのシルエットからアーティスト写真に切り替わった直後くらい)から応援してきたファンの目には、女子流にしては珍しい真っ赤のスパンコールをあしらった大人っぽい衣装で、実際、ちょっと大人になった彼女たちによるパフォーマンスが感慨深く映ったことだろう。

そのほか東京女子流は、「W.M.A.D」「Limited addiction」「ヒマワリと星屑」「頑張って いつだって 信じてる」といったライブでの定番曲や代表曲に加えて、2013年1月30日リリースのアルバム『約束』から「ふたりきり」「月とサヨウナラ」「約束」を今回初披露。さらに、結成20周年を迎えるTRFの4ヶ月連続リリース第2弾として制作された『TRFリスペクトアイドルトリビュート』に参加した際にカバーした「Overnight Sensation -時代はあなたに委ねてる-」などなど、時にファンク、時にディスコ、そして時にロックな計22曲(本編20曲+アンコール2曲)を披露した。

本編終了後、アンコールの声を受けて武道館公演Tシャツにカラフルなニットワッチを被り、チェックのシャツを腰に巻いたラフなスタイルで再びステージへと登場した彼女たち。まず「追憶」をしっとりと歌いあげて、ここでついに、長きにわたって謎だった東京女子流メンバーの年齢が明らかになる。

日本武道館に響く、“天の声(東京女子流のA&R・佐竹 氏)”からの「東京女子流のあの秘密をこの後の発表を持って解禁したいと思います。その秘密とは、ずっと謎だったプロフィールの年齢非公開。こちらを本日発表しまして、年齢を公開したいと思います。」という発言。どよめくファンと、そんな客席の反応を見てステージ上のメンバーは、なぜかちょっと照れたりしている。そしてスクリーンには、ひとりひとりの写真とともに、Wikipediaでは上がっては消され、上がっては消されるという軽い編集合戦の様相すら呈していた彼女たちの年齢が表示されていく。2013年12月22日現在における、各メンバーの年齢は以下のとおり。

山邊未夢 1996年6月24日生まれ 16歳
小西彩乃 1997年12月15日生まれ 15歳
庄司芽生 1997年7月2日生まれ 15歳
新井ひとみ 1998年4月10日生まれ 14歳
中江友梨 1997年6月28日生まれ 15歳

“永遠の19歳”や“自称ハタチ”が在籍していた東京女子流だが、蓋を開けてみるとグループとしての平均年齢は15歳。さらに結成当初、最年少・新井ひとみは11歳(小学生)だったことも明らかになり、会場は驚きの色を隠せない。しかし、直後、日本武道館公演における女性グループ史上最年少記録を樹立したことが発表されると、この日一番ともいえる大きな歓声と拍手が巻き起こった。

ラストのMCだけでなく、公演を通して「ありがとうございます。」と何度も頭を下げて、常に支え続けてくれているファンへの感謝の言葉を口にしていたのが印象的だった彼女たち。なお、今回の記録樹立のほか、ニューアルバム『約束』を引っさげた全国ツアーの開催、2013年1月よりBSフジにて初の冠番組『東京女子流 スレスレTV』のスタートも合わせて発表された。

「びっくりしました! やっぱり、女子流が最年少とは……その記録をいただいたので頑張っていかないと! と思いました!」── 中江友梨(終演後、舞台裏でのコメント)

【ライブ情報】
東京女子流 3rd JAPAN TOUR 2013 ~『約束』~
4月20日 東京:Zepp Tokyo
4月27日 名古屋:Zepp Nagoya
4月28日 大阪:Zepp Namba
5月03日 福岡:Zepp Fukuoka
5月05日 仙台:Rensa
5月12日 札幌:Zepp Sapporo

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆かわいこちゃんねる
◆東京女子流 オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス