【インタビュー】ジャンク フジヤマ、自分自身がブレずに聴く層を広げていくことこそがポップスだと思う

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■デビューまで10年もかかっている
■その蓄積の賜物だと思います

──音源とは違うアレンジをしてみたりとか。そのライブの音源は、今作では2曲収録されています。鈴木茂さんの「砂の女」と、ニール・セダカの「Laughter In The Rain~雨に微笑を~」。

ジャンク:鈴木茂さんは、“はっぴぃえんど”しかり、『BAND WAGON』という名作アルバムを出されたことしかり……。日本の中で“和製洋楽”みたいなことをやれらた方はたくさんいましたけど、その中でも先駆者的な存在だと思うんです。で、この曲は『BAND WAGON』の1曲目で、僕は大好きな1曲で大学生のころからよく自分でも演ってたんです。ニール・セダカは、アメリカの代表的なポップスの人ですからね。歌って自分で曲を書くシンガー・ソングライターであり、歌も抜群ですから!

──そして、話が前後してしまいましたが、2曲目の「魅惑の唇」は井上鑑さんがアレンジを手がけられていて。日本のポップスの黄金期を作った方のひとりですね。

ジャンク:この曲自体は、インディーズ時代の作品にライヴテイクを収録していて。で、僕はすごく好きな作品なので、どうしてもスタジオ音源として出したいと思ってたんです。そのずっと温めていた曲のアレンジを井上鑑さんにお願いしようという話になって……。井上さんにお願いした時点で想像できる音っていうのは、まずはやっぱり“ルビーの指環”(寺尾聰の1981年の大ヒット曲)とかになりますよね。要するに、フュージョンとポップスが融合したサウンドが想像されるので。要するに、ああいう感じの“決め”があったり、歌はきちんと普通に歌っているんだけれども後ろで演奏陣が全然違うことをやってるっていう(笑)。

──面白いアレンジですよね。要所要所の“決め”の部分は、プレイヤーがアイコンタクトしてタイミングを図りながら、グルーヴ感を高めているようなシーンが想像できたり。

ジャンク:そうですね。“シェダル”と全然違って面白いですね。ポップスを色々聴いてきて、なおかつ、ブラックミュージックとか、フュージョンとか、色んな音楽を聴いてきた人が満足できるような、面白いと感じてもらえるようなものをカップリングには入れたかったので。で、演奏に関しては、全員集まってもらいましたから。だから、要は、昔のやり方ですよね。村上“ポンタ”秀一さんから斉藤ノヴさんから全員にスタジオに集まってもらって、一人ひとり入ってきて録ったものを重ねていくんじゃなくて、ベーシックになるものはその場でやる、と。

──“ポンタ”さんしかり、井上さんしかり、配信シングル(「聖夜の微笑み」)での笹路正徳さんしかり、競演してきた日本を代表する音楽人はあらためて見ると凄い面々ですね。

ジャンク:経験値が僕とは全然違いますからね。その分、度量が広いですし、その中で自由にやらせてもらえるんで。プロデュースにしても色々なタイプの方がいると思うんですが、僕が一緒にやらせていただいた方はみんな、裁量は全部歌を歌う人が決める、と。自分の経験でやれ、と。そこでできないんじゃ話になりません、ってことなんですよね。で、実際に僕のスタジオでの生の歌を聴くのは、その曲を録る当日ですから。そこで僕は3、4回バッと歌って終わりです、っていうスタイルでやるのでお願いしますって言ったら、本っ当に何もおっしゃらなくて(笑)。

──度量が広いと同時に、任されるからこそ自身の力量で勝負しないといけない。緊張感ありますね……。そして、その人達を納得させられる歌をその場で表現できるのは、ジャンクさんのスキルのたまものなわけで。

ジャンク:いやぁ、もう本当に色々、ねぇ……。これまで、デビューするまで、はっきり言って10年以上かかってるわけですから、その間の蓄積のたまものだと思います。やめないでよかったなって、本当に思ってますよ(笑)。

取材・文●道明友利

「シェダル」
VICL-36746 \1,200(tax in)
1.シェダル
2.魅惑の唇
3.砂の女(Live)
4.Laughter in The Rain~雨に微笑みを~(Live)
5.シェダル(Back Track)
6.魅惑の唇(Back Track)


<ジャンク フジヤマ with ファンタジスタ スペシャル・ライヴ 2013>
2013年2月7日(木)Billboard Live OSAKA
【出演】ジャンク フジヤマ(Vo/Guitar)、天野清継(Guitar)、岡沢章(Bass)、村上“ポンタ”秀一(Drums)、宮崎裕介(Key)、本間将人(Sax/Key)、浜田美樹(Cho)
[問]06-6342-7722
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8388&shop=2

<ジャンク フジヤマ & SPICY KICKIN' with Friends>
2013年2月15日(金)目黒ブルースアレイジャパン
【出演】ジャンク フジヤマ(Vo/Guitar)、SPICY KICKIN':松田肇(Guitar), 宮崎裕介(Key)、外薗雄一(Drums)、 坂本竜太(Bass)、Friends:天野清継(Guitar)、KAZCO(Cho)、坂田明奈(Sax)
http://www.bluesalley.co.jp/

<ジャンク フジヤマ feat. 天野清継 & 柴田敏孝 スペシャル・アコースティック・ライヴ 2013 SPRING>
2013年4月6日(土)ラドンナ原宿
http://www.la-donna.jp/

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