ジミ・ヘンドリックスの元ガールフレンド「亡くなる前日、誘いを断っていなければ…」

1966年から1969年にかけての2年半の間ジミー・ヘンドリックスと付き合っていたキャシー・エッチンガムは、ヘンドリックスの死を知ったとき、その前日、彼からの誘いにのらなかったことを後悔したという。
彼女は亡くなる前日、街中でヘンドリックスと偶然出くわしていたそうだ。BBCのインタビューでこう明かしている。「ケンジントンのアンティーク・マーケットでばったり会ったの。彼はベルトかスカーフを買っているところだった。それで、ホテルに来ないかって誘われたのよ。行くかもって答えたんだけど…、それだけだった。そして、それが最後になったわ。翌朝、彼は亡くなったの」
「最初、もし行ってたらそうはならなかったんじゃないかって考えたわ。でも多分、一緒に飲んでお喋りして、わたしは家に帰ったでしょうから、彼は同じことをしてたはずだって思ったの」
エッチンガムは1966年夏、20歳のときにロンドンのクラブでヘンドリックスと知り合い、すぐに交際をスタート。「The Wind Cries Mary」(1967年)は彼女とのケンカがきかっけで誕生した曲だ(Maryはエッチンガムのミドルネーム)。その後、成功したヘンドリックスの生活や性格はアルコールとドラッグの影響で激変。付いていけなくなったエッチンガムは1969年、彼の元を離れた。
付き合っていたとき「ジミは本当にスイートで、楽しい人だった」と言うエッチンガムは、みんなにも彼のことはギター・ヒーローというだけでなく「愛らしく、ナチュラルで普通の人だった」と記憶してもらいたいそうだ。
Ako Suzuki, London







