【インタビュー】MAY'S、ヒット曲満載&インディーズ楽曲&DVDまで入ったコンプリートベスト『BEST 2005-2013』

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MAY'Sとして初となるベストアルバム『BEST 2005-2013』を2月13日にリリース。シングルを年代順に並べ、ラストには映画『今日、恋をはじめます』のテーマソング「ダイヤモンド」を収録。デビューから今までのMAY'Sのヒストリーを感じられる。初回盤ではメンバーセレクトによるインディーズ時代の楽曲を含めたメンバーセレクションのDISC2と、すべてのミュージッククリップを収録したDVDまでを一つの作品としてまとめたスーパー・ベスト盤。まさにMAY'Sを知るのにうってつけの一枚だ。

■0から100まで製作過程を全部二人でやっているので
■そういう意味で1曲1曲想い出がありますよね

――二年前にフューチャリングのベスト盤はリリースされていますが、シングルベストは初めてですね。初回盤にはインディーズ時代の音源も収録されているそうですが、かなり濃い内容ですね。

片桐舞子(以下、舞子):はい。ここまでまとまったものを出すのは初めてなので。曲がないと出せないし、続けているからこそのベスト盤だろうし。自分たちにとっては、ベストが出せるアーティストになれたんだなっていうことが嬉しいことです。

河井純一a.k.a NAUGHTY BO-Z(以下、河井):はい。やっと出せたなっていう感じです。ベストアルバムってアーティストとしては憧れなんですよね。僕らは昨年で結成して10年。インディーズデビューから8年なんですね。8年くらいだと、まだ内容が薄いんじゃないかなって思ったんですが、これだけ濃いものになった。できるだけ初回盤の2枚組のほうを聴いて欲しいです。


▲『BEST 2005-2013』初回限定盤
――シングルは年代順なので、聴いていると、その時期のことも走馬灯のように思い出しますね。

河井:マスタリングのときに、僕らも頭から最後まで聴いたんですが、俺らでもそう思いました。

舞子:この時、こうだったなぁっていう想い出がよみがえったよね。私たちは0から100まで、製作過程を全部二人でやっているので、それこそ、こういう曲を作ろうって生まれた曲もあれば、NAUGHTYさんがトラック制作をした中から、「この曲やりたい!」って生まれたものもある。逆に私が唄ってた曲を聴いて、NAUGHTYさんが作ってくれたり。一つの曲の中で、完全に作詞作曲が分かれているわけではないので、そういう意味で、1曲1曲想い出がありますよね。この曲はBメロだけ私が作ったんだよなとか。

河井:8年間だと、結構引越しもしてるんだよね。この曲はあの家で作ったなとか。

舞子:わかる! 私ね、いまだに覚えているのが、「I LOVE YOUが言えなくて」をそのときに住んでいた家のベランダで作ったんですよ。この曲、最初はぜんぜん違うメロディが乗ってて、悩んでたんですよ。トラックはこれに決まってたんですがメロディが決まらなくて。もうこの曲は、締め切りに間に合わないんじゃないかって悩んでたときに、家のベランダでボーっとしてたら、突然、♪「I LOVE YOU」さえ言えずにいる~って浮かんできて、そのままベランダでメロディと歌詞を作ったんですよ。コレだ!ってなってからはスラスラスラって書けて。降りてきた瞬間の記憶みたいなのはいくつかあります。そういう瞬間ってよく覚えてるもんですね。「ONE LOVE~100万回のKISSでアイシテル~」は、リハスタで作ったとかね。


▲『BEST 2005-2013』通常盤
河井:そうそう。休憩中にね。

舞子:ライヴのリハーサルの合間だったよね。

河井:ボロボロのアップライトピアノでジャンジャンって弾きながらね。で、携帯に録音したんだよね。

舞子:そうそう。あと、改めてCDの音源を聴くと、「私、こんな風に唄ってたんだ!」って新しい発見が多かったです。リリース順になっているぶん、歴史を一曲ずつ追ってってもらいやすいから、そういう部分も楽しんでもらえたらいいな。

――舞子さんは、ノドの手術をして、唄えなくなるんじゃないかっていう時期も乗り越えてのベスト盤ということでもありますし、単純にベストという意味合い以上のものになったんじゃないですか?

舞子:そうですね。ベストを出すことで、自分たちも一歩進める、そういうステップになると思うので。初めてのベスト盤だし、リスナーの方それぞれの受け取り方をしてくれたらいいなって。それくらい「自分たちをそのままどうぞ!」みたいな感じなんですよ。

――最後には新曲の「DIAMOND」が入ってますね。これは最近作ったものなんですか?

舞子:これは映画『今日、恋をはじめます』に合わせて作りました。劇中の流れるシーンの映像を見ながら書き下ろしたんですよ。シングルにはなっていないので、初音源化ですね。今回、この映画のために12組のアーティストが楽曲提供をしているんです。私たちが担当するシーンは、主人公の二人のハッピーな瞬間だったので、ハッピーなラブソングを作ってほしいっていうのは、オファーとしてもいただいてたんですけど、そこをもうちょっとMAY'Sなりのラブソングってことを意識して、ウエディングシーンでも使えるような曲をイメージしてつくりました。

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