2013年3月12日、六本木ブルーシアターで、AUN Jクラシック・オーケストラ(以下:AUNJ)の5thアルバム『八人の響き』のレコ発ライブイベントが開催された。この日のブルーシアターは、現在上演中のアガサ・クリスティー原作の「マウストラップ」の休演日。イギリス人作家によって書かれた物語の舞台セットで行われた和楽器の演奏。国を超えた素敵なコラボレーションだ。

◆AUN Jクラシック・オーケストラ画像

18時30分、尺八とふたりの篠笛の音が響きライブが始まる。大島紬で作られた洋装という衣装は、彼らが日本の伝統を世界へ届けようという思いだろう。1曲目は『八人の響き』のThanks Track「Go West 53」。MCでは、メンバー紹介。続いて、ケツメイシの「さくら」をカバー。春の訪れを感じる。

ここで、ゲストコーナー。野々村夫妻の娘である香音(11歳)が登場。小学校2年生からドラムを習っているということで、同じ打楽器である和太鼓でAUNJとコラボレーション。その後、AUN(井上良平、井上公平)のふたりは取材に入り退席。その間は、会場から希望者を募り太鼓を担当してもらい「海の路」をAUNJと一緒に演奏する。ファンミーティングだけあって、アットホームな演出だ。

AUNのふたりが戻り「Oriental Journey」。リズムよく始まった曲が、途中、旅をして他の国に辿り着いたかのように曲調を変えていく。続く「Ocean」は、「海」をアレンジしたことで生まれた曲。船の上で生まれた曲だ。だからだろうか、どこかに帰りたくなる、そんな印象を持つ。

そして、1969年生まれのAUN+秀での演奏。ふたりの太鼓と鳴物から始まり、途中、十分な“秀 -HIDE-ワールド”を味わい、太鼓、笛、鳴物へ。2013年までの44年の機微を感じる。そして、荒々しさを感じる「斬月」。ラストは、吉野町桜応援ソング「桜小道」。春の優しい陽射しが待ち遠しくなる曲。

アンコールは「道」。この曲は、聴くたびにどこへ続くかわからない人生という道を、どう生き抜くかを考えさせてくれる曲。穏やかに見えて、決してそうではない日々を誰もが歩いていく。

『八人の響き』に書かかれている「僕たちの音楽には国境はない。しかし国籍はある」という言葉通り、国を超えて届く音に、日本という刻印が押されていることを感じた。

3月23日、24日には、この六本木ブルーシアターで公演を行う。この公演は、若い世代にも観て和楽器を身近に感じてほしいという思いから、中学生~29歳は3,000円、小学生以下は1,500円という料金設定だ。

AUN Jクラシック・オーケストラ:井上良平(和太鼓、三味線)、井上公平(和太鼓、三味線、笛)、山田路子(篠笛)、秀 -HIDE-(鳴物)、尾上秀樹(中棹三味線)、市川慎(箏)、山野安珠美(箏)

<『八人の響き』のレコ発ライブイベント 3月12日>
1.Go West 53
2.さくら(ケツメイシ)
ゲストコーナー:さんぽ(となりのトトロ) with 香音
3.Oriental Journey
4.Ocean
5.1969-13
6.斬月
7.桜小道
EN.道

<AUN Jクラシック・オーケストラ・ライブ>
2013年3月23日(土)13:00~/17:00~
2013年3月24日(日)12:00~/16:00~
@六本木ブルーシアター公演(1日2回公演)
チケット料金:全席指定\6,000(S席・税込)、中学生~29歳\3,000、小学生以下\1,500
[問]ブルーシアターチケット 03-5414-3255(オペレーター対応:平日 10:00~19:00)

『八人の響き』
FAMC-099 2,625円(税込)

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

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