【インタビュー】Cyntia「新しくネオ嬢メタルっていうか、新派生みたいなものを作りたいって思う」

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2011年の秋に結成され、インディーズにて一枚のアルバムをリリースし、嬢メタル界期待の星として注目されているCyntiaが、メジャーデビューアルバム『Lady Made』を3月20日にリリース。ギターのYUIは相川七瀬のサポートメンバーとして知られた存在。ドラムのKANOKOも数多くのサポートワークをこなす。ベースのAZUは元LAZYgunsBRISKYのメンバーでありメジャーデビュー経験者。キーボードのAYANOは音大で作曲とプロデュースを学んだ頭脳派。そしてヴォーカルのSAKIは元アイドル。この異色のガールズ・メタルバンドを代表してSAKIとAZUにバンドと新作の話を聞いた。

◆Cyntia~拡大画像~


▲写真右より、SAKI、YUI、KANOKO、AYANO、AZU
■メジャーに行く瞬間ってターニングポイントなのかな
■こんなに支えてくれる人がいるんだから頑張らなきゃ

――フルアルバムとしては二枚目だけど、この「Lady Made」というアルバムでメジャーデビューなんですね。

SAKI(Vo):今までいろんなアーティストさんの曲を聴いて来ている中で、インディーズからメジャーに行く瞬間って、どのバンドにとってもターニングポイントなのかなって感じていて。関わってくれる周りの方もすごく増えて、「こんなに支えてくれる人がいるんだから、もっと頑張らなきゃ!」っていう気持ちが大きくなっています。

AZU(B/Cho):私はメジャーデビューするのは二回目なんですが、Cyntiaに入ってから環境や音楽的な面でもガラッと変わったんですよ。自分の中でもいろんなことを経験した上で、今回は背水の陣で勝負しようと思ってて。とても良い環境で音楽ができているぶん、周りの人を裏切らないようにしなければって気持ちですね。

――二人ともメンバーとしてはあとから加入しているけど、自分が加入してから、Cyntiaを振り返って感じることは?

SAKI:私は加入前はアイドルとして活動していたので、活動のフィールドがまったく違う。バンドも初めてで、右も左もわからないような状態だったんです。オーディションを受けるときは、ほかのメンバーは楽器がものすごく上手い女子たちだよって聞いてたけど、実際に会ってみたら、普通の女の子。でも、楽器を持つと豹変するんですよね。一緒にやってて素直にかっこいいなって思える人たちです。

――AZUさんは、Cyntiaのサポートをやっていた時代もあるから、より客観的に見れる立場でもあるんじゃないですか?

AZU:そうですね。客観的というよりも、例えば問題が起こったときに、今、この状態をどうやったら回避できるんだろう? どうやって解決していったらいいんだろうとか、そういうことを考えるようになってますよね。私はあとから入った身だから、一番みんなのことをフラットに捉えられていると同時に自分も当事者なので。

――今日は二人だけなので、ほかのメンバーについて紹介していただけますか?

SAKI:はい。まず、ギターのYUIさんは、漫画でしか見たことがなかったキャラクターです(笑)。何かを持つと豹変するキャラクターが漫画に出て来たりするじゃないですか。それがYUIさん。普段は天然系でニコニコ笑って、人当たりもいいんですが、ギターを持つと「オラァ~~!」って大将みたいになっちゃうんです。特攻隊長って呼んでいるんですけど、切り込んで行くって感じですね。ライヴのMCとかもギターを持った瞬間に「お前ら!」ってなるんです。

AZU:すごい二面性だよね(笑)。

SAKI:演奏中はかっこいいし、バンドを支えてくれているし、上手い。ライヴは生ものなので、リズムが揺れたりすることもあるんだけど、そういうときも彼女がパッと対応してくれたりすると、「さすが、姉さん!」って思いますね。

AZU:あと、おにぎりをよく食べてます(笑)。

SAKI:お米が好きだよね。人が残したものも「食べないの?」って食べてくれて、とってもエコですね(笑)。

――(笑)ドラムのKANOKOさんはどんな人?

SAKI:天然? メールでみんなで真面目な話をしている中、変な文字変換をしてきて、みんなの流れを止めるっていう役(笑)。でも、そのおかげで和むという。それはさておき、彼女はリーダーなので、こういうインタビューでも率先してバンド結成の経緯とかを話してくれますね。頼りになる存在です。ドラマーとしてもCyntiaの音を支えてくれているっていう面で、安心感がある。お母さんみたいです。

――もともとCyntiaの結成もYUIさんとKANOKOさんがLIV MOONのミュージックビデオで共演したのがきっかけですもんね。

SAKI&AZU:はい。

――キーボードのAYANOさんは資料に「暴走系」とあるけど、これはどういうこと?

SAKI:ホント、その通りなんですけど(笑)、人にはない発想を持ってるんです。見た目的にも髪の毛青いし。ボキャブラリーが半端なくて、話の引き出しがすごく多い。彼女が興味のなさそうなことをしゃべっていても、「私、それ知ってて○○で~」って話に入って来れるんですよ。すごく博識。Cyntiaは音楽に対して真面目な集団なんですが、とにかくその中でも彼女はすごく真面目。

AZU:音楽的な面ではすごく芸術的な要素を持っていますね。

――音大出身でもあるしね。

SAKI:そうそう。だからすごくそういう面でたよりになります。リハーサルでもわからないところがあったら、パッと答えてくれたり。

AZU:コードのことも一番詳しいから、すごく頼りになります。でも、彼女の内面を知るにはブログを見るのが一番早いですよ。

――二人はどうなの?

AZU:SAKIちゃんとは同じ年なんですけど、初めて会ったときに、物事をハッキリ見極めて、それを人にバっと伝えられる子だなって。

SAKI:およよ(笑)。新感覚。

AZU:しっかりしてるし、Cyntiaの顔としてはふさわしい人だとなって思っています。バンド経験初めてって言うけど、一緒にやってて、何かを捉える力をすごい持ってて。センスに長けていると思います。

SAKI:恐縮です。AZUちゃんは、すごいロックなんですよ。私はそういうAZUちゃんのロックなところに憧れていて。お酒強いんですけど、Twitterとかでも、「今、リキュール飲みながら○○を聴いてる」とかつぶやいてて、私はそんな生活したことないから。リハーサルに入ってても、バンドをすごくよく聴いてて、おかしいところがあるとすぐに指摘してくれるし、みんなが気づかなかったことも気づいてたりして、「この人、耳何個あるんだろう? すごい!」って感じで。実は、サポートしてくれてたときからいろいろ指摘してくれてたんですよ。それは、正規メンバーになってからも変わらず。バンドとして詰めたいところをピンポイントで言ってくれるので、そこを直すとすごく音がよくなってるってことがよくあるんです。ライヴになると、めっちゃかっこ良いし。同じ年だけど、「姉さん」って呼びたくなります。

――ミュージックビデオでも男前な感じでベース弾いてるよね。

AZU:もうちょっと可愛く弾けたらと思うんですけど、楽器持つとああなっちゃうんですよね(笑)。

◆インタビュー続きへ


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