2013年は巳年。この春“イヤー・オブ・ザ・スネイク”が本格的に幕を開ける。4月3日には、ホワイトスネイクの<ラウド・パーク11>での来日ステージを全曲収録したライブ映像作品/CD『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11』が発売となる。そして5月には、約1年半ぶりとなる来日公演が行われることが決定した。

◆『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11』ティーザー映像

第3期ディープ・パープルで本格デビューを飾ってから40年を迎え、円熟期に達したデヴィッド・カヴァーデイルが語る第1回は<ラウド・パーク11>の思い出と、『メイド・イン・ジャパン』について訊いてみよう。


──<ラウド・パーク11>でのライブには、どんな思い出がありますか?

デヴィッド・カヴァーデイル:すべてが素晴らしかった。バンドの演奏も良かったし、日本のファンはいつだって熱狂的だ。それに、日本の音響スタッフはいつも本当のプロフェッショナルだよ。時差ボケもあまりなかったし、良いショーだったと思う。我々の持ち時間は75分だった。ホワイトスネイクの曲は観衆と一緒に歌うから、曲が長くなりがちだ。でも、「スティル・オブ・ザ・ナイト」や「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」「イズ・ディス・ラヴ」などのヒット曲も演ったし、最新アルバム『フォーエヴァーモア』(2011年)からの曲も演った。新旧のバランスが取れたライブだったね。

──1曲目に前作『グッド・トゥ・ビー・バッド』(2008年)からの「ベスト・イヤーズ」を持って来たのが、強いインパクトを感じました。

デヴィッド・カヴァーデイル:「ベスト・イヤーズ」は自分の現在の心境を反映しているんだ。私は最高のミュージシャンとリスナーたちに囲まれて、最高の曲を書いて、それを世界中で歌うことが出来る状況に感謝している。素晴らしい家庭にも恵まれて、まさに人生のベスト・イヤーズだ。そんなポジティヴなエネルギーをみんなと共有するんだ。誰だって人生、辛いことがあるだろう。そんな障壁を乗り越えるために、この歌詞をポケットに突っ込んで、一緒に進んでいって欲しいんだ。

──<ラウド・パーク>でのショーのハイライトといえば、どの曲でしょうか?

デヴィッド・カヴァーデイル:もちろん全曲がハイライトだけど、「フォーエヴァーモア」は、今の私にとって大きな意味を持つ曲だ。この曲は、我々を応援してくれた世界中の人々に捧げる歌なんだ。我々が共に歩んできた旅路について歌っている。この曲だけで、チケット代の元は取れると思うよ。この劇的な叙事詩は、「ミストゥリーテッド」や「クライング・イン・ザ・レイン」に匹敵するものだ。

──1984年に<スーパー・ロック84>に出演して以来の日本でのフェスでしたが、印象はどう異なりましたか?

デヴィッド・カヴァーデイル:私が初めて日本に来てから、もう35年以上が経つけど、オーディエンスは来るたびに熱狂的になってきた。最初に来たのは、ディープ・パープルの一員としてだったね。昔はみんな椅子に座って、行儀良く手拍子を打っていたんだ。最初は戸惑ったけど、彼らが音楽を全身で受け入れ、楽しんでいることは伝わってきた。それから35年が経って、文化交流が盛んになったせいか、リヴァプールやロンドン、ミュンヘンやベルリン、東京や大阪の観衆はみんな熱狂的に、クレイジーに反応するようになった。<スーパー・ロック84>は、そんな変化のターニング・ポイントのひとつだったと思う。コージー・パウエル、ジョン・サイクス、ニール・マーレイという、強力なラインアップだよ。よく覚えているのは、とにかく暑かったことだ。汗だらけになって、これこそが夏フェスだ!と実感したよ。それから東京から西武球場まで、貸し切り電車に乗ったのを覚えている。世界中のすべての都市で、ライブ会場まで電車で行きたいね。リムジンなんかよりずっと広いし快適だ。

──ライブ・アルバム/DVDに対するこだわりはありますか?

デヴィッド・カヴァーデイル:実は、かつて私はライブ・アルバムのファンではなかったんだ。ジャズやブルースの優れたライブ盤だったら好きだけど、ロックのレコードで、曲の合間に歓声が入っているのは好きではなかった。でも、『ライブ...イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ』(1980年)は長年、多くのホワイトスネイク・ファンのお気に入りであり続けた。それに加えて、公式ウェブサイトでもライブ・アルバムを出して欲しいというリクエストが多かったんだ。ライブCD『グレイテスト・ヒッツ・ライブ』とDVD『ライブ・イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト』を出したのは、ファンのためだった。その後、私とダグ・アルドリッチは、ホワイトスネイクの最高傑作といえるアルバム『フォーエヴァーモア』を作ることが出来た。そのとき思ったんだ。ホワイトスネイクのライブDVDを出すなら、『フォーエヴァーモア』からの曲も入れるべきだってね。それで<ラウド・パーク>でのライブを収録することにしたんだ。日本のファンは常に盛り上がってくれるし、長年ホワイトスネイクを応援してくれた彼らに贈り物をしたかったしね。今回は、私自身が楽しんで聴くことが出来る作品になった。ホワイトスネイクの名前で出すものは、トップ・クオリティであるべきだ。『メイド・イン・ジャパン』はホワイトスネイク印の、最高品質の作品だよ。

──<ラウド・パーク>のバックステージでは他のアーティストとの交流はありましたか?

デヴィッド・カヴァーデイル:いや、その機会はなかった。<ラウド・パーク>でのライブは撮影することが決まっていたし、前日は早く寝て、当日は1時間前に会場に着いて、準備運動や喉の調整をして、ステージに上がったよ。ライブの前には禅僧のように精神集中するんだ。そうして、自分たちの出番が終わったら、長居せずに撤収したよ。バックステージでうろうろしても、他の出演バンドやクルーの邪魔になるだけだからね。

──『メイド・イン・ジャパン』2枚組CDヴァージョンには、来日時のサウンドチェックで録音された音源やアコースティック・ヴァージョンが収録されていますが、これは新しい試みですね。

デヴィッド・カヴァーデイル:うん、ダグ・アルドリッチと私で、発表することを前提とせずに、プレイしていたんだ。「グッド・トゥ・ビー・バッド」や「ワン・オブ・ディーズ・デイズ」のアコースティック・ヴァージョンとかね。それを聴き返してみると、面白いものがあった。これらの音源を我々だけのものにしておくのは勿体ない。ファンと一緒に楽しもうということで、CDに入れることにしたんだ。アルバム・ヴァージョンとは異なった側面から、曲にアプローチしているよ。

──『メイド・イン・ジャパン』というタイトルは、ディープ・パープルが1972年に発表した歴史的ライブ・アルバム『ライブ・イン・ジャパン』の海外盤タイトルでもありますが、それは意識したのでしょうか?

デヴィッド・カヴァーデイル:まったく、何ひとつ関係ないよ。私たちの作品とディープ・パープルを混同する人は、今すぐ医者に診てもらった方がいいね。私はディープ・パープルという素晴らしいグループの一員だったことを名誉に思っているし、今の私があるのは、ジョン・ロードやリッチー・ブラックモアのような才能にあふれて、経験も豊富な先輩がいたおかげだと考えている。当時、私は21歳の若者だったからね。でも、だからといって、私が加入する前のアルバムのタイトルを拝借する理由はひとつもないだろ?『メイド・イン・ジャパン』というタイトルにした理由は、このライブが日本製だからだ。私の愛車と同様にね。私はレクサスの誇り高きオーナーだよ。日本車は常に最高級のクオリティが備わっている。『メイド・イン・ジャパン』もそれと同じ、高品質の作品なんだ。

『メイド・イン・ジャパン』日本盤の初回限定盤はミラーコートBOXになっており、中央のバンドエンブレムが立体エンボス加工されている独自仕様となっている。最高品質の名に恥じない作品の登場だ。第2回は、来たる5月のジャパン・ツアーについて、デヴィッドに語ってもらおう。

インタビュー 山崎智之


ホワイトスネイク『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11~』
2013年4月3日発売
来日記念盤 日本先行最速発売
ライブ本編:約73分 ボーナス映像:約30 分 / 日本語字幕付 / 日本語解説付
DVD音声:ドルビー・デジタル ステレオ ドルビー・デジタル5.1ch サラウンド
Blu-ray 音声:リニアPCM ステレオ DTS HD マスターオーディオ
【初回限定盤Blu-ray+2CD】VQXD-10052 5,980 (tax in)
【初回限定盤DVD+2CD】  VQBD-10131 4,980 (tax in)
※初回限定盤はミラーコートBOXにロゴ部分をエンボス加工した豪華仕様
【Blu-ray】VQXD-10053 4,980 (tax in)
【DVD】VQBD-10132 3,980 (tax in)
【2CD】VQCD-10332/3 3,000 (tax in)
[ライブ映像]
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
ボーナス映像:
・バンド・スライド・ショウ
・DC・スライド・ショウ
・スクリーン・ショット・スライド・ショウ
・フォーエヴァーモア・ファン・ビデオ
・スティール・ユア・ハート・アウェイ・ファン・ビデオ
[CD1](<ラウドパーク11>ライブ音源)
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
[DISC 2](日本ツアーにおけるサウンドチェック/デモ・セッション音源)
1.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
2.スティール・ユア・ハート・アウェイ
3.レイ・ダウン・ユア・ラヴ
4.フェア・ティー・ウェル(アコースティック・ヴァージョン)
5.ワン・オブ・ジーズ・デイズ(アコースティック・ヴァージョン)
6.グッド・トゥ・ビー・バッド(アコースティック・ヴァージョン)
7.テル・ミー・ハウ(アコースティック・ヴァージョン)
8.エヴィル・ウェイズ
9.ベスト・イヤーズ *
10.ザ・バジャー(デモ・セッション)*
*日本盤限定ボーナストラック

<WHITESNAKE JAPAN TOUR 2013 YEAR OF SNAKE>
来日メンバー
・デヴィッド・カヴァーデイル(Vo)
・トミー・アルドリッジ(Dr)
・ダグ・アルドリッチ(G)
・レブ・ビーチ(G)
・マイケル・デヴィン(B)
●5月6日(月・祝)東京 SHIBUYA-AX(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00  クリエイティブマン:03-3499-6669
●5月1日(水)香川 サンポートホール高松 大ホール
OPEN 18:30 / 19:00 夢番地TEL:086-231-3531
●5月2日(木)鹿児島 市民文化ホール
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードー西日本TEL:092-714-0159
●5月4日(土)愛知 名古屋市公会堂
OPEN 16:30 / START 17:00 キョードー東海TEL:052-972-7466
●5月7日(火)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月9日(木)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月10日(金)大阪 オリックス劇場
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードーインフォメーションTEL:06-7732-8888

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