【インタビュー】若手V系オムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』参加バンドインタビューVol.10(最終回)【L&DS】

ポップ＆キャッチーな楽曲と、ボーカルゆうじのチャーミングなキャラクターも相まって、数多くの女性のハートを虜にしているL&DS。現メンバーとして活動を再スタートさせて半年強。今、L&DSが新しい進化の道を歩み始めている。3月27日に発売された渋谷REX制作によるオムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』へ、L&DSは「ココロの地図」のライブバージョンで参加。3月25日に渋谷REXで開催される同アルバムのCD発売記念イベントに登場するほか、4月10日には3rdシングル「結春～11の季節～」をリリース、4月7日には、シングルの先行発売も兼ねた初のワンマンライブも決定している。今、女性ファンたちのハートを虜にしているL&DS。彼らの魅力を4人に聞いた。

――L&DSというバンド名には、メンバーの、応援してくれるファンたちに対する“深い想い”を詰め込んでいると聞きました。

まろ：はい。L&DSは“Lovers&Duo Style”の略なんです。Loversというのは、僕らがファンのことを呼ぶときの愛称。そこには“相思相愛”という意味も込めていて、“お互いに相思相愛な関係でいたい”ことから、まずはLoversという名前を頭に付けました。“Duo Style”には、“僕らとLoversたちと一緒に独自のスタイルを作りあげていこう”という想いを込めています。しかも、互いの繋がりを強くしたいことから、LoversとDuo Styleの間に＆を付けたわけなんです。

――L&DSのメンバーらは、つねにLoversたちと“深い心の繋がり”を求め続けていますからね。

まろ：僕ら、ファンの子たちとは何時もすごく近い距離感を持っていたい。つねに友達みたいな感じでいて欲しいんですよ。ただ、若干1名、ドラムのkruさんという近寄りがたい怖い人もいるんですけど（笑）。

――kruさん自身、“友達なんかいらないや!!”という姿勢なわけではない……んですよね?!

kru：ぜんぜんもぅ、むしろベッタベタにくっついてきてくれたほうが嬉しいです。

――L&DSと言えば、ポップでキャッチーな歌物楽曲を魅力にしているバンドです。

まろ：ボーカルのゆうじの声の魅力を活かすうえで、ポップな曲調を好んで演らせていただいてます。

――ゆうじくんには、キャラクター的にもすごく親しみやすさを覚えるからなぁ。

ゆうじ：ありがとうございます。

――その笑顔の裏には、じつは別の顔も持ってたりして。

ゆうじ：持ってます、じつは（笑）。

まろ：それは、どんな顔？

ゆうじ：スーパー根暗ボーイですね。

――あらっ、それは意外な（笑）。ゆうじくん自身も、自分の声の色をどう活かすかは心がけている点なの？

ゆうじ：今は、楽曲面でもさらに幅を広げ、いろんな曲調へ挑戦しようという段階にバンドは進んでいます。

――そのポップ感は、L&DSの絶対的な魅力だと思ってるんだけど…。

ゆうじ：でもライブを楽しむうえで、その中に激しい表情も必要なんじゃないか?!　と思ってて。僕も、ちょっとだけ“Oi!　Oi!”というのを真似てみようかなと。まぁ似合うかどうかはわかんないけど、その通りじゃなく、そういう要素を自分なりに出来たら、また新しいL&DSを描けるんじゃないかと思って。

まろ：目のまわりを黒くしたり（笑）。

ゆうじ：いやいや、顔じゃなくて声的なところでそういう挑戦をしてみたいなと。きっと僕らが煽り系をやっても、すごいギャップが生まれると思うんですよ。そこがまた面白いんじゃないかなと考えています。

――ゆうじくんが女性のハートを射抜けば、ベースのまろくんはお笑いセンスで心を射抜き、ドラムのkruさんは近づきがたい存在感で心を射抜いています。ギターの冬真くんは、何を魅力にLoversたちのハートを射抜いてるのでしょうか？

冬真：L&DSって、メンバー一人一人のキャラクターがホント濃いじゃないですか。なので、僕の希望的観測では“落ち着いた格好よい存在”でいきたいですね。

――冬真くんがメンバーに入ったことで、現在の新生L&DSがスタートしたわけですが。このメンバーになったのは何時頃なんですか？

まろ：昨年（2012年）9月なんで、活動を始めてちょうど半年くらい。でも、ここまでの日々がすごく濃すぎるから、“えっ、まだ半年なの?!”って感じじゃない？

ゆうじ：濃い毎日だよね。ホント、いろんなことがあったしねぇ。

冬真：ツアー中、車がパンクしたり。

まろ：それ、あんまし関係ないだろ(笑)。確かにこの半年間、笑顔の日もあれば、涙の日もあったり。いろいろ学ぶ機会も多かったね。

ゆうじ：この半年の活動自体がハプニングじゃない?!（笑）

まろ：そのハプニングだって、結果的には自分たちのプラスになることが多かったからね。言ってしまえば、新生L&DSが生まれたのだって、渋谷REXの橋本プロデューサーに出逢ったことが大きかったんですよ。新しいギターを探すうえで、橋本さんはメンバー探しにすごく親身になって協力してくれた。そのおかげで……でも、冬真を見つけたのは池袋のルイードK3でだったけど、そこは同じ系列店ということで（笑）。もちろん、橋本さんにお世話になったことはすごく感謝しています。まぁ、冬真自身はL&DSに入って後悔してるかも知れないけど（笑）。

冬真：そうですね。

まろ：即答だな!!　もうちょっと悩めよ（笑）。

冬真：入れてすごく良かったです。感激してます。

kru：言葉が棒読みだよ（笑）。

冬真：でも本当に出逢えて良かったなと思ってるよ。L&DSに入ったことで得ることの出来た経験もすごく多いし、それが自分の成長の糧にもなっていることなんで。

ゆうじ：そんな、無理に好感度上げなくていいよ（笑）。

冬真：じつは、何時抜けようかと（笑）。

――L&DSは、3月27日発売された渋谷REX制作によるオムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』へ、「ココロの地図」のライブバージョンを収録しています。まずは、参加を決めた理由から教えてください。

まろ：とてもお世話になっている渋谷REXの橋本プロデューサーに声をかけられたことがきっかけなんですけど。冬真と出逢うきっかけだって、最初に橋本さんがいなければ生まれなかったことのように、僕らに気持ちで協力してくれる人たちには僕らも返せる形で感謝を表したいことから、喜んで参加を決めました。

――やはり収録するなら、L&DSにとって一番大切な「ココロの地図」だったわけですね。

ゆうじ：そうなんです。「ココロの地図」は、今のメンバーで初めて作った曲なんです。

まろ：歌詞にも、“別れ”と“出会い”を記しているように、今の時期にもピッタリかなと思って。しかも収録するなら、渋谷REXさんと一緒に制作するその想いを残したいことから、渋谷REXさんのライブで演奏したときのライブバージョンで収録することにしました。

冬真：収録した「ココロの地図」って、僕が渋谷REXさんでバースデーイベントを開いてもらったときに演奏したライブバージョンなんですよ。僕、あの日はみんなに誕生日を祝ってもらえる嬉しさから、終始顔がにやついてました。その嬉しいテンションで弾いたバージョンのように、その想いも演奏から感じてもらいたいです。

kru：別れや出会いを経験したうえで今のL&DSや「ココロの地図」が生まれたように、本当にバンドにとっては大切な1曲なんですよ。

――4月には、また新しい便りが届くそうですね。

まろ：4月10日に3rdシングル「結春～11の季節～」が発売になります。「ココロの地図」もそうなんですけど。この「結春～11の季節～」も“別れと出会い”をテーマにした卒業ソングなんです。卒業って、新しい出会いのための別れのときじゃないですか。その“出会いに向かっての別れ”をテーマにした、曲調的にも青春パンクしている明るく疾走感を持った、ライブでみんなと一緒に楽しめる楽曲です。系統的には、「ココロの地図」と近いかな?!　しかもリリースに先駆け、4月7日に池袋EDGEでL&DS初のワンマンライブとなる＜L＆DS 1st ONEMAN LIVE「Lovers ＆ Approach」＞を開催。そこで、シングルの先行発売も行います。僕ら自身、ワンマンは初めての経験。でも、L&DSのコンセプトである“距離感の近い関係”をこの日も作りたくて。だからタイトルも、みんなと超接近したいことから＜Lovers ＆ Approach＞にしました。

ゆうじ：3月25日の渋谷REXでのイベントって、ワンマン直前のライブにもなるから、ここでいいライブをしないとね。

――「結春～11の季節～」は青春パンクしてると言ってましたが、それだけ今は、ライブを通した臨場感を大切にしてるというわけだ。

まろ：そうなんです。とにかく今は、みんなをライブで楽しませられるようにしたいです。

冬真：新生L&DSは、これからも止まることなく突っ走っていくので、よろしくお願いします。

まろ：まぁ、時には止まることも大事だけどね（笑）。

ゆうじ：そうだよね（笑）。

冬真 このバンドで一番イジられてるのは俺なのが、よーくわかりましたよね（笑）。

取材・文●長澤智典


V.A.
『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』
2013年3月27日発売
REXUME-001　￥2,300(tax in)
01.「xxx」is D￡AD「shining days」
02.THEATER「THE SPIRAL IRRITATION」
03.Zelktage「Voice」
04.L「New World」
05.L＆DS「ココロの地図」
06.METEOROID「DIVER」
07.Pastel Holic「明日の朝」
08.2nd awake「frost」
09.ヴァロア「舌媚-zetsubi-」
10.シックス「torment」

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