℃-uteが、21枚目のシングル「Crazy 完全な大人」のリリースイベントを池袋のサンシャインシティにて開催し、日本武道館公演およびフランスでの単独公演がサプライズで発表された。日本武道館公演は彼女たちにとってずっと口にしてきた夢の舞台。5人は、夢が叶ったことの喜びを涙とともに分かち合った。

◆℃-ute 「Crazy 完全な大人」池袋リリースイベント 画像、映像

YouTubeでも生配信されたこの模様は、冒頭の「悲しきヘブン」が終わった段階ですでに汗を輝かせる矢島舞美も含めて、通常のリリースイベントのように進行した。いや、進行するかのように思えた。

大きなトラブルもなく、イベントは終盤へ。最後に、4月3日にリリースされた新曲「Crazy 完全な大人」を披露するため、メンバーはフォーメーションをとってイントロが流れてくるのを待つ。そしていよいよ曲のスタート……と、思いきや、アイドルイベントの聖地・噴水広場に流れてきたのは、まさかのつんく♂プロデューサー仮歌verの「Crazy 完全な大人」だったのだ。

つんく♂Pの仮歌、それはサプライズの発表。ハロー!プロジェクト、特にモーニング娘。においてそれは、メンバーの卒業や加入を表すこともある。そんなことは℃-uteのメンバーも、ファンも当然、知っている。騒然となるギャラリーに、「え、なに?つんく♂さん?」「なになになになに?」「卒業とかないよね?」と、動揺するメンバー。さらにつんく♂Pからのメッセージがスタートする(「音声かい!」というメンバーからのツッコミもありつつ)。

「私の登場の意味、わかりますでしょうか?」

つんく♂Pの言葉に、「ちょっと卒業とかしないでね!」と、グループ内最年長である矢島舞美の顔を見るメンバーたち。矢島自身も目を丸くしている。

「幾度かのメンバー加入、卒業を経て、5人で切磋琢磨してやってきたわけですが、この辺で新たな刺激がほしいな~ということで、この場を借りて大切なお知らせをしたいと思います。」

「解散? 解散? 違うでしょ?」「ちょっと待ってよ!」「絶対やだよ?」。これからの発表に心細くなったのか、鈴木愛理は矢島舞美の手を握って完全に怯えた様子。岡井千聖も中島早貴も話の続きを聞きたいのか聞きたくないのか、どうしていればいいのかわからず、会場のあちらこちらに目をやっている。そんな中、拳を握りしめてつんく♂Pの言葉に耳を傾けようとする萩原舞。

「6月29日のツアーファイナル、パシフィコ横浜公演も、ファンクラブの会員の皆様の受付の段階で、すでにキャパオーバーいたしました。」

まずは、春ツアー<コンサートツアー2013春~トレジャーボックス~>のファイナル公演であり、℃-ute過去最大規模のキャパとなったパシフィコ横浜公演(ちなみに彼女たちにとって、5年ぶり)のソールドアウトが伝えられる。この発表も何気にこのタイミングでの初出し。メンバーは声を上げて喜ぶ。しかし、本当のサプライズはここから。

「そんな状況を踏まえまして……2013年9月10日、℃-uteの日に……毎年イベントを行なってきましたが……」

じっくりと間をとって、会場の期待感を高めていくつんく♂P。5人は、その焦らしにやきもきしつつも、発表がどうやら℃-uteにとって嬉しいお知らせであることに感づいた様子だ。

「今年は……日本武道館での単独コンサート、行ないます!」






その瞬間、見守っていた2000人のファンたちから割れんばかりの大きな歓声が起こる。メンバーは抱きつき、飛び跳ね、涙を流して喜びを大爆発させる。かの「日本レコード大賞」にて最優秀新人賞を獲った時にも涙を見せなかった萩原舞の瞳にも涙が浮かぶ。

メンバーの嬉し涙にもらい泣きする女性専用エリアの女の子たち。さらに、つんく♂Pからは、℃-ute初の海外単独イベント<℃-ute Cutie Circuit ~Voyage a Paris~>の7月5日開催決定も合わせて発表される。5人は輪になって喜びを分かち合い、そしてこの喜びを共有するかのように、リーダー・矢島舞美の発案で、噴水広場を取り囲んだ“team℃-ute”全員(メンバーと集まったファン)での円陣を実施。「team℃-ute全員そろって、弾けるぞい!」の声は、池袋サンシャインシティ噴水広場の吹き抜けの空間を天高く突き抜けていった。

「夢じゃない。そうですね、一番最初、メジャーデビュー決まって、まだ単独ライブができなかった時から比べて、単独ライブができるようなったってなって、今回のツアーではパシフィコ横浜っていうことで、5年ぶりにやらせてもらえるんですけど、すごいおっきいし。嬉しさの半分、不安もありつつきてたんですけど。まさか武道館いけるなんて。でも℃-uteは何年も前から、「いつか日本武道館に立ちたい」って話をしていて。周りの人達も「そこ目指してがんばろう」とか、ファンのみなさんも「支えるよ、背中押すよ」ってずっと言ってくれていたんで。いやー、ほんとに、みなさんを武道館に連れて行くことができてほんっとうに嬉しいです! どうもありがとうございます!」── 矢島舞美(℃-ute・リーダー)

サプライズ発表も含めた同イベントの模様は、YouTubeの℃-uteオフィシャルチャンネルにて公開されている動画で観ることができる。

さて、報道陣を対象とした記者会見。まず、「つんく♂さんの声が聞こえた時は、リーダーが21歳なので、リーダーが卒業しちゃうんじゃないかって思っちゃったんですが、しかも、つんく♂さんの最初の“ごまかす”というか、“幾度かのメンバー加入、卒業を……”というところで、まさか増える!? と思って心配だったんですが、こんなにいい言葉が2つも聞けて、なんと言っていいかわからないんですが、やるべきことを全力でやっていきたいと思います。」と、岡井千聖。「ようやくみなさんの夢を叶えることができて嬉しいです。」という矢島舞美に、「つんく♂さんからのサプライズは10年間やってきて何度もあったんですけど、こんなに嬉しいサプライズはなかった。」と、鈴木愛理も喜びを隠せない。

中島早貴は、「武道館の発表があって、ステージを終えて一度引っ込んで、(囲み取材のために)もう一度出てくる時にファンのみなさんが「おめでとう!」って言ってくれて。℃-uteは温かいファンの方たちに恵まれてるなって。この人たちを離さないように、全力で行かないとって思いましたね。」と。さらに萩原舞は、普段あまり涙を見せないことに触れて、「私、普段泣かないんですけど、嬉し涙ってこんなに気持ちいいんだなってすごくわかった。」と、笑顔をみせた。

最初は目の前のことに精一杯で、考えてもいなかったという日本武道館公演。その意識が変わってきたのが、「℃-uteはダンスに力を入れていく」という周りのスタッフ陣による舵取りだった。筋トレも開始され、ダンスリハーサルの時間も増え、矢島舞美曰く「スタッフさんたちがホントに気合いを入れて℃-uteを育ててくれたんです。」という時期を経た結果、ライブを観た人たちから好感触を得るようになったという。

「名古屋で、フォレストホール(旧・名古屋市民会館大ホール)というところでライブをやった時に、4階まであるんですけど、ずっと埋まらなかったんですね。1階席も埋まるか埋まらないかみたいな。そういう状況から、だんだんとソールドアウトが続くようになって、前回ツアーで4階席を開けてもらうことができたんですよ。パンパンには埋まらなかったんですけど、「これはもしかして、武道館も夢じゃないかも!」って、自分たちの中で光が見えてきて。」── 矢島舞美

そんな℃-uteの知られざる物語や、「武道館ではトロッコとか乗りたい」「ステージから遠い人でも楽しめるようなパフォーマンスがしたい! ボール投げるみたいな、アイドルみたいなことがしたい!」「フライングやりたい!」といった、この手に掴んだ夢の日本武道館公演でやりたいことといった話に花が咲く中、5人の絆、団結力を表すエピソードについての質問が。最近、プライベートでも一緒にプリクラ撮ったり遊びに行ったりということが特に増えたという℃-ute。今日の発表を受けて「この後、どっかご飯食べに行く?」と話も盛り上がる。報道陣からの「どこに行くの?」という質問に、岡井は「うどんですかねー。やっぱり。“帰りにうどん食べて”帰りたいので。」と、今日もミニライブで披露された「Danceでバコーン!」の歌詞を引用して回答。「しかも前回、℃-uteでうどん食べに行った時は、悔しくてみんなで泣いた後に食べに行ったんです。9月10日の日に少しミスをしてしまって、そのことに対してみんなで落ち込んだんです。その時に、「じゃあみんなでうどん食べて、反省会しよう。」って。今回は嬉しいうどんを食べれるので、もう幸せです。」と、岡井千聖は℃-uteにとっていかにうどんが大切なキーワードならぬ“キーフード”であるか熱弁を振るう。その横で鈴木愛理は嬉しいうどんの味を思い浮かべてか、幸せそうな顔をしていた。

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ところでこの日、岡井千聖はメンバーにチーズケーキとフレンチトーストを作って持ってきたそうだ。また、萩原舞も最近、グラタンをみんなに作ってくれたそうだ、というプチ情報を最後にお伝えしておく。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)



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