1970年末から、常にハード・ロック界のトップ・バンドとして君臨してきたホワイトスネイク。4月3日に発売になった最新作<ラウド・パーク11>でのステージを全曲収録した『メイド・イン・ジャパン~ライヴ・アット・ラウド・パーク 11』と、来たる5月のジャパン・ツアーは、シーンの最前線を突っ走ってきた覇者の風格すら窺わせるものだ。

◆『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11』ティーザー映像

だが、ホワイトスネイクの軌跡は栄光のみに彩られてきたのではない。名曲「ザ・シャドー・オブ・ザ・ブルース」で歌われているとおり、彼らは“ブルースの影を歩いてきた”のだ。盟友たちとの出会いと別れ、そして再会について、デヴィッド・カヴァーデイルに語ってもらおう。

──2012年7月16日、ディープ・パープルとホワイトスネイクのキーボード奏者だったジョン・ロードが亡くなってしまいました。

デヴィッド・カヴァーデイル:悲しいことだ。2012年、私は3人の愛する人を失った。妻の兄弟、おば、そして親友のジョン・ロード。いずれもかけがえのない存在だよ。これまでの61年の人生、出会いと別れの連続だった。自宅のテレビにiMacが接続してあって、ちょっとしたワークアウトをしたり、音楽を聴くときに、フォト・アルバムをスライド・ショーでアットランダムに再生しているんだ。ある時、『スライド・イット・イン』の頃のバンドの写真が出てきた。ここに映っているミュージシャンの半分はもう世にいないと気付いて、言葉を失ったね。コージーなんて、生命力の塊だったのに、私より先にいなくなるなんて信じられない。

──ジョンに捧げるトリビュート・コンサートなどは予定されているのですか?

デヴィッド・カヴァーデイル:そのことについてよく訊かれるんだけど、現時点では、誰からも話をもらっていない。私は彼の最初の家族と連絡を取り合っているけど、彼が再婚してからの家庭とは面識がないしね。もしトリビュート・コンサートが開催されることになって、スケジュールさえ合えば、ぜひ参加させてもらいたい。もし、そのような機会がなければ、ホワイトスネイクのステージで、自分なりのトリビュートをしたいと考えている。

──ジョンが亡くなったことで、あなたの心境に変化はありましたか?

デヴィッド・カヴァーデイル:うん、人生は短すぎるし、いがみ合ったり意地を張っても仕方ないことに、改めて気付かされたよ。それで、リッチー・ブラックモアと連絡をとることにしたんだ。

──あなたとリッチーは、一時犬猿の仲と言われていましたよね?

デヴィッド・カヴァーデイル:それは正直、マスコミが大げさに書き立てたものだけどね。まったく接点がなかったんだ。リッチーとは何十年も話したことがなかったけれど、ホワイトスネイクとブラックモアズ・ナイトはヨーロッパで同じレコード会社と契約していて、彼らのアルバムを聴いたこともある。リッチーが自分の信念を貫く姿勢には共感するよ。彼にロックをやって欲しいファンは世界中にいるだろう。でも彼は富と名声に背を向けてでも、自分のやりたいことを徹底している。美しい奥方との間に子供も生まれて、素晴らしいことだ。

──どのようにして彼に連絡したのですか?

デヴィッド・カヴァーデイル:ジョンが亡くなって、まだ時間が経っていない頃、偶然にリッチーの奥さんキャンディスのメールアドレスを知ったんだ。それで彼女にメールを送った。「私の名前はデイヴィッド・カヴァデールです。昔リッチーと一緒にバンドをやっていました」って。そうしたら「あんた誰?」という返事が来た(笑)。確かに、もし私のところに突然「リッチー・ブラックモアです」というメールが来たら、いたずらだと思うだろうな。それで私の連絡先などを教えて、本物のデイヴィッド・カヴァデールであることを示したんだ。数日後、リッチーからメールが来たよ。あくまで私信だから、その内容は明かさないでおくけど、彼も私も充実した人生を送っているし、とても幸せだということが判った。いちおう念のために言っておくと、ディープ・パープル再結成の話題は出なかったよ。まったく白紙の状態だ。

──ディープ・パープルの他のメンバーと連絡は取り合っていますか?

デヴィッド・カヴァーデイル:頻繁にメールや電話をしているのは、グレン・ヒューズぐらいだ。彼と私は、血の繋がりがない兄弟だよ。でも、他のメンバーとは長年、話していない。バンドというのは不思議なもので、一緒にやっている時は毎日顔を合わせているし、お互いのホテルの部屋に角砂糖を借りに行ったり、親しい関係なんだ。でも、いざバンドが解散してしまうと、まったく連絡を取らなくなってしまう。現在のディープ・パープルのメンバーとは、ずっと話していないよ。私がいた頃のメンバーで残っているのは、イアン・ペイス一人だけどね。

──ゲイリー・ムーアも2011年2月6日に亡くなりましたが、彼がホワイトスネイクに加入するという噂もありましたね?

デヴィッド・カヴァーデイル:うん、私はずっとゲイリーのギター・プレイのファンだったよ。彼のバンド、Gフォースがホワイトスネイクのイギリス・ツアーの前座をやったとき(1980年6月)、親しくなったんだ。『セインツ・アンド・シナーズ』(1982)の頃に、彼をホワイトスネイクに招くという話があったけど、その頃バンドがどうなるか先が見えていなかったんだ。3週間後にツアーが始まるというのに、メンバーが揃っていなかったんだからね(苦笑)。その頃、ゲイリーは『コリドーズ・オブ・パワー』という素晴らしいアルバムを完成させたばかりだった。それで「君は自分の道を進んだ方が良いよ」とアドバイスしたんだ。ホワイトスネイクは活動がままならない状態で、彼に入ってもらっても、飼い殺しになってしまうのは嫌だったからね。

──ホワイトスネイクの2003年、『モンスターズ・オブ・ロック』UKツアーでも、ゲイリーは前座を務めていますが、どんな話をしましたか?

デヴィッド・カヴァーデイル:その時には、いつか一緒にブルース・アルバムを作ろうと話し合っていたんだ。二人とも乗り気だったけど、唯一の問題は、時間がないことだった。それぞれがバンドで順調な活動をしていて、オフになると、家族と共に過ごしたいものだ。なかなかプロジェクトに時間を割くことは難しいんだよ。残念ながら、そのまま話が流れてしまった。彼の魂には、安らかに眠って欲しいね。

──ホワイトスネイクの5月のジャパン・ツアーの後には、どんな活動を予定していますか?

デヴィッド・カヴァーデイル:日本からイギリスに飛んで、それからヨーロッパ、北米、南米…世界中をツアーする。世界中のホワイトスネイク・ファンが楽しんでくれたら本当に嬉しいね。とにかく早く日本に行って長い間ホワイトスネイクをサポートしてくれているファンに再会するのを心から楽しみしているよ!!

インタビュー 山崎智之


ホワイトスネイク『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11~』
2013年4月3日発売
来日記念盤 日本先行最速発売
ライブ本編:約73分 ボーナス映像:約30 分 / 日本語字幕付 / 日本語解説付
DVD音声:ドルビー・デジタル ステレオ ドルビー・デジタル5.1ch サラウンド
Blu-ray 音声:リニアPCM ステレオ DTS HD マスターオーディオ
【初回限定盤Blu-ray+2CD】VQXD-10052 5,980 (tax in)
【初回限定盤DVD+2CD】  VQBD-10131 4,980 (tax in)
※初回限定盤はミラーコートBOXにロゴ部分をエンボス加工した豪華仕様
【Blu-ray】VQXD-10053 4,980 (tax in)
【DVD】VQBD-10132 3,980 (tax in)
【2CD】VQCD-10332/3 3,000 (tax in)
[ライブ映像]
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
ボーナス映像:
・バンド・スライド・ショウ
・DC・スライド・ショウ
・スクリーン・ショット・スライド・ショウ
・フォーエヴァーモア・ファン・ビデオ
・スティール・ユア・ハート・アウェイ・ファン・ビデオ
[CD1](<ラウドパーク11>ライブ音源)
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
[DISC 2](日本ツアーにおけるサウンドチェック/デモ・セッション音源)
1.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
2.スティール・ユア・ハート・アウェイ
3.レイ・ダウン・ユア・ラヴ
4.フェア・ティー・ウェル(アコースティック・ヴァージョン)
5.ワン・オブ・ジーズ・デイズ(アコースティック・ヴァージョン)
6.グッド・トゥ・ビー・バッド(アコースティック・ヴァージョン)
7.テル・ミー・ハウ(アコースティック・ヴァージョン)
8.エヴィル・ウェイズ
9.ベスト・イヤーズ *
10.ザ・バジャー(デモ・セッション)*
*日本盤限定ボーナストラック

<WHITESNAKE JAPAN TOUR 2013 YEAR OF SNAKE>
来日メンバー
・デヴィッド・カヴァーデイル(Vo)
・トミー・アルドリッジ(Dr)
・ダグ・アルドリッチ(G)
・レブ・ビーチ(G)
・マイケル・デヴィン(B)
●5月6日(月・祝)東京 SHIBUYA-AX(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00  クリエイティブマン:03-3499-6669
●5月1日(水)香川 サンポートホール高松 大ホール
OPEN 18:30 / 19:00 夢番地TEL:086-231-3531
●5月2日(木)鹿児島 市民文化ホール
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードー西日本TEL:092-714-0159
●5月4日(土)愛知 名古屋市公会堂
OPEN 16:30 / START 17:00 キョードー東海TEL:052-972-7466
●5月7日(火)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月9日(木)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月10日(金)大阪 オリックス劇場
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードーインフォメーションTEL:06-7732-8888

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