NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のオープニング曲、先行配信スタート

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「じぇじぇじぇ!」も流行の兆しを見せて、もはや社会現象となりつつあるNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。このドラマのオープニング・テーマが5月10日より先行配信開始となった。

歌モノが続いていた朝ドラの久々のインストテーマ曲となるのは、国際的に活躍する音楽家・大友良英によるスカやチャンチキの要素を取り入れた軽快なナンバー。曲のバックに流れている、ぴょんぴょん飛び跳ねる主演の能年玲奈や美しい北三陸の風景のイメージと相まって、老若男女問わず「朝から元気になれる!」と評判。「通勤、通学時に聴きたい!」「今年の運動会の行進曲にしたい!」など音源リリースの要望が殺到していた。

そんな声に応える形の先行配信は、iTunes、レコチョクなどにて。

また、サウンドトラックも6月19日に発売が決定。この作品には、月曜日以外にオンエアされているオープニングテーマのレギュラーバージョン含む、ドラマを彩る全35曲のインスト曲が収録される。なお、CDオリジナル特典として、脱力必至の「あまちゃん ゆるキャラステッカー」や大友良英による入魂の全35曲全曲解説も封入される。

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■ あまちゃん オープニングテーマ/ロングバージョン 

オープニングは、紙芝居でいえば「はじまり、はじまり」のかけ声。ここからドラマがはじまりますよ・・・という扉をあけるためのモノだと思っています。なにはともあれ、ここからがドラマ、そんなオープニングになればいいかなと思って書き始めました。
オープニングテーマのスケッチを書いたのが2012年の8月末、はじめて久慈や北三陸の海岸に取材に行ってウニをたらふく食べた直後です。これを10人編成で録音したのが9月11日。このときは二種類のデモを録音しました。演出やスタッフのみなさんはこれを聴きながら撮影にはいってくれました。

その後、あがってくる映像や台本を見ながら、このスケッチを発展させて11月には新たなデモバージョンを6人編成で録音。それをたたき台にさらにスタッフで話し合いを重ね、最終的な完成形を40人編成で録音したのは2013年の1月。一見スーダラした曲ですが、演出やスタッフのみなさんとアイディアを交換しつつ、実際に生演奏で何度も録音しながら半年かけて練り上げていった作品です。
ストリングスは別日に録音しましたが、ブラスやリズムセクションは旋律とコードだけが書いてある譜面を使って、その場でヘッドアレンジしながら録音しました。即興的なからみや、その場で変更した個所もあって、みなでわいわいやりながらの録音でした。
こうして出来たオープニングテーマ、実は2種類のバージョンがあります。月曜日が長めのロングバージョン。他の日が12曲目に入ってるレギュラーバージョンです。月曜が長いのは、週はじめには出演者名だけでなくスタッフ名も出るからなんです。このロングバージョンでは、サビから最初のメロにもどるところで何段階か転調、最後は出だしより高いキーになる展開になってます。

大友良英による楽曲解説(CDに封入される特典より一部抜粋。CDには全35曲分の楽曲解説が封入される。)

◆大友良英 レーベルサイト
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