【インタビュー】T.M.Revolution×水樹奈々、革命的コラボシングルを語る「今までになかったようなものを作るなら、相手は水樹さんしかいないと」

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■アニメーションって自分の中のものを多めに出してちょうどいい──西川貴教
■主題歌は作品の顔になる大切なものだからキャラクターや絵が浮かぶ曲になれば──水樹奈々

──ここでアニメ主題歌の数々を手掛けるお2人ならではのアニメ楽曲論もお訊きしますね。まず、ざっくりとうかがいますが、アニメの主題歌とご自身オリジナルの楽曲って、何か違いはありますか?

西川:どうなんですかね。(水樹に向かって)普段はどう?

水樹:う~ん、大きく違うかと聞かれると、そこまで違いがあるとは思わないんです。

西川:僕もそうだな。

水樹:敢えて自分の中にそういうボーダーラインは作らないようにしてますし……ただ、制作に入るまでのプロセスは少し違うかもしれないです。

西川:ああ! そうですね。

水樹:歌詞は、脚本や資料をしっかり読ませていただいた上で書いていきますし。主題歌は作品の顔になる大切なもの。なので、みなさんが“え? この曲、自分がイメージしてたのと違う”ということにならないように、キャラクターとか絵が浮かぶ曲になればいいなっていうことはいつも考えています。

西川:うん。オープニングテーマとかエンディングテーマは、今、水樹さんがおっしゃったように、作品を背負う部分が大きいので、一体感というのは常に意識してますね。あと実際、僕もちょこっとですけど作品にキャストとして出させていただいて感じたのは、アニメーションって自分の中のものを多めに出してちょうどいい、みたいな。そういうところがあるんですよ。

──どういうことですか?

西川:例えばドラマとか映画でやっているお芝居というのは、日常を切り取っていくリアリティみたいな部分なので、ヘンにやり過ぎないことが大事だったりするんですね。でもアニメーションは非日常の世界なので、“もう少し抑えた方がいいかな”ぐらいでちょうど良かったりするんです。だからアニメーションの主題歌も……例えば誰かを愛してるっていう表現があったとしたら、そこまで言うとちょっと押しつけがましいかもっていうぐらい言っちゃって大丈夫なところがあって。そういう違いや面白さ、魅力を感じますね。

水樹:それ、すごくわかります! アニメのアフレコをする時は、普段のテンションよりも少し上がったところに、気持ちがいつのまにかスイッチングされてるんです。それはオーバーなお芝居を心がけているということではなくて、自然と非日常の中にいるというか。たとえば、ディズニーランドに行った時のような感覚! みんな意識せずとも、心拍数が上がっていて、大人でもミッキーの耳をつけたりするじゃないですか(笑)。アニメにはそういうところがあるのかなって。だから、主題歌も自然とテンションの高いものになっていくんだと思います。

──「Preserved Roses」もすごく熱量の高い曲になっていますが、それはやはりアニメのオープニングテーマであるということが作用したところもありますか?

水樹:そうですね。今回のアニメもいろんな要素が詰まっていて、学園生活が描かれてると思ったら、国と国同士の戦争的なものもあったり、ロボットも出てくるし、人種を越えるようなことも描かれてたり。

西川:血も吸われるしね(笑)。

水樹:そうそう(笑)。ヴァンパイア的な要素もあったりとか。

──ジャケット写真のお2人の衣装も熱量の高いですね。それはアニメや楽曲がそうさせているという。

水樹:そうなんです。登場人物も子どもから大人まで幅広くて人数も多いので、いろんな人の想いがガッと詰まった曲……となると、これぐらい熱くないと届かないような気がします。

西川:そういった意味でも、こういう巡り合わせで水樹さんといい作品が作れてよかったなって。今回は1曲でしたけど、できれば一過性のものじゃなく、こういう機会をまた持てたらいいなと思いますね。

水樹:私のほうこそ、そう願っています。実は昨日、テレビの収録があって、初めて西川さんのお隣に並んで歌ったんですよ。そうしたらものすごく緊張しちゃって(笑)。

西川:僕も緊張して自分のラインを忘れましたから。そんなの初めて(笑)。

水樹:独特ですよね、2人だと呼吸のシンクロというのもあるし、足を引っ張っちゃダメだ!っていうヘンなテンションもあるし(笑)。

西川:細かい話ですけど、水樹さんも普段1人でセンターで歌ってるでしょ。だから、どこまで手を動かしていいんだろうとか。

水樹:そうそうそうそう(笑)。歌っていてバシバシ手が当たっちゃって(笑)。もうほんっと、ごめんなさい!

西川:いやいやいや、僕もスミマセン(笑)。僕は右利きだからハンドマイクを右で持って、水樹さんは左で持つんですよ。で、こうやって手を広げると、お互いに手が当たっちゃうんです(笑)。こんな近くで2人並んで歌うことが、今まで経験にないので、どこまで動いていいのかわかんない。“この時に水樹さんはどういう動きをしてる?”っていうのを探りながら(笑)。

水樹:そうそうそうそう(笑)。

西川:だからテンパりました(笑)。そういう緊張感はありつつ、一緒のステージも実現できたらいいですね。

水樹:はい! ぜひまた一緒に歌わせていただきたいです!

取材・文◎赤木まみ


T.M.Revolution×水樹奈々SINGLE「Preserved Roses」
2013年5月15日(水)リリース
【初回生産限定盤 (CD+DVD)】
ESCL-4049 4050 ¥1,500 (税込)
※TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」ガイドブック封入
01. Preserved Roses
02. Preserved Roses -アニメバージョン-
<DVD>
Preserved Roses MUSIC VIDEO(Short Edit)
Preserved Roses OFF SHOT MOVIE
Preserved Roses TV SPOT
TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」OPENING MOVIE
TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」TV SPOT

【期間生産限定盤 (CD)】ESCL-4051 ¥500 (税込)
※T.M.Revolution×水樹奈々トレーディングカードA封入
01. Preserved Roses

【通常盤 (CD)】
ESCL-4052 \888 (税込)
※初回仕様分のみT.M.Revolution×水樹奈々トレーディングカードB封入
01. Preserved Roses
02. Preserved Roses (T.M.Revolution Only)
03. Preserved Roses (Nana Mizuki Only)

◆T.M.Revolution×水樹奈々 特設サイト
◆T.M.Revolutionオフィシャルサイト
◆水樹奈々オフィシャルサイト

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