【インタビュー】LoVendoЯ、田崎あさひと＜ミュージックフェスタ＞音楽監督・中島卓偉に訊く。「『ザ・ベストテン』みたいなイベントに」

■ 一番は「音楽的」ってこと

── では、LoVendoЯのおふたりと田崎さん。今日の卓偉さんの言葉を受けて、イベントに参加する前と参加した後とで思ったこと、次回はこんなことをやりたいといった意気込みをお願いします。

岡田：そうですね。今、卓偉さんから深いお話をうかがって、vol.0の時は私たちは別コーナーでコラボレーションとかあまりできなかったんですけど、卓偉さんの作ろうとしている世界観というのが私も知れて、興味がわいてきたので、そこに私も入ってコラボレーションとかできたらいいなぁ、って。してみたいなぁって希望です。

── だ、そうですよ、卓偉さん。

卓偉：はい、もちろんです。自分が曲を書くという形でのコラボレーションもありますし、ライブという形だと……たとえば、この間、（LoVendoЯのツアーで）「上・京・物・語」カバーしてたよね？

岡田＆魚住：はい。

卓偉：あれ、打ち込みでアコギ（の音）出てるじゃん？ あれを俺が弾いてもいいわけだよ。だからアレンジによって、アコースティックギターが出ている曲を俺が参加して、エレキはLoVendoЯのふたりが鳴らして、とか。だから関わり方はいくらでも。いいんですよ、シェーカーでもタンバリンでも。一緒にやってることが大事ですから。

魚住：私は卓偉さんからのお話を聞いていて、テレビっぽい見せ方っていうお話で、すごい同感できて。私、すごい『堂本兄弟』好きで。「ああいうのに参加したいなぁ」っていうのが密かな野望で持っていたので、今回、こういう企画に参加させていただけて嬉しいです。

── もうハウスバンドのメンバーに混ざっちゃって、最初からギター弾いちゃうのもいいんじゃないですか？

卓偉：うん、そういうのもありだと思う。

田崎：今回、結構、深い話をうかがったんですけど、初めて、バンドとセッションさせていただいて、こういう機会に出させていただくというのも光栄ですし。私は普段ひとりで活動させていただいているんですけど、こういう場でみなさんとセッションさせていただけるのって楽しみですね。

橋本：堅いねぇ（笑）

── （笑）でも、ソロってバンドと違うから、一緒にステージに立つ仲間ってのが、ね。

田崎：そうですね。なので、vol.0で私が歌う時に、卓偉さんが「行こうか」ってステージ上で言っていただけたのがすごい嬉しくて。まさかここで私を呼んでいただけるとは思ってなかったので……。

── あの場面は田崎さん嬉しそうだなって思いました。観ているこっち側も印象に残っているシーンです。

卓偉：いやいやいや（笑）。当たり前ですよ。でもそう見えていたならいいですね。イベントとしてアットホームな空気感が打ち出されるのは、やっぱり嬉しいです。だから福岡公演やるときはオカンにも観せたいですもんね。「息子はこういうこともできるんだぞ。」って。「うるせー音楽ばっかりやってるんじゃないぞ」って。そうなんですよ。

橋本：福岡はないんだよね。札幌はあるんだけど。

卓偉：そうですね。あとは、あさひの地元の長崎とか、それぞれの出身地とかでできると嬉しいじゃないですか。あれ、LoVendoЯのふたりはどこですか？

岡田＆魚住：（声を合わせて）東京です。

卓偉：あらー。すみません（笑）。

── 出身地での公演だったら、その人をフィーチャーしてね。

卓偉：もう長崎公演があった時には、あさひがトリです。当たり前です。

田崎：（笑）

── ちなみに、田崎さんはこのイベントでこんなことをやってみたいとかは？

田崎：とにかく、たくさんの方と、いろんな音楽を生み出していけたらいいなって思います。

卓偉：だからこの間はコーラスだけだったけど、ピアノとか、誰かの曲で弾くとかいいと思うんだよね。

── では最後に卓偉さん。＜ミュージックフェスタ＞、あらためて、こんなイベントにしていきたい、こんなイベントになってほしいとか。期待と希望をお聞かせください。

卓偉：一番は、「音楽的」ってことなんですよね。個人的にも掲げたのは「音楽的であること」っていう。それって説明するとなかなか難しいんですけど、やっぱり深さとか、音楽の深さとかをやっぱり、単に楽しいだけでもダメだし。ポップな曲並べただけでも面白くないし、マニアックなもの並べてもとっつきづらいだけなんですけど、ひっくるめて、すごい音楽的だなと。それイコール、エンターテインメントであることは絶対なんですけど。そういうイベントにしていきたいですね。音楽的なところ。それはいい音楽を歌って、いいアレンジで、いい演出でやってる。そういうすべてにおいて、「こういうイベントはプロだな。」っていう。

── はい。

卓偉：すごい有名な人たちばかりが出ているイベントもありますけど、それも個々にやってるだけで面白くないイベントってたくさんあるし、観てきたんですよ。そうじゃなくて、かといって和気あいあいとやりすぎてどこにもスポットが当たらないっていうのも面白くないんです。だから、最初に言った異ジャンルでありながらも、ひっくるめて、でも「あれやっぱ音楽してるよね。」っていう。

── なるほど。

卓偉：あと、ロックってあの、どこにも橋渡しできるジャンルなんですよ。R&BにもHIPHOPにもクラシックにもフォークにも飛べるんですよ。真ん中にロックがあるので。そういうものをやってきた自分がバンマスとしてやらせてもらえるってことは、そういうすべてのジャンルの橋渡しになれればいいかなって。それが結局、イベントとして大きくなっていって、今度はひとりひとり活動していった時に、自分たちもハッピーになれればいい。そんなふうに思っています。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部（つ）

【＜ミュージックフェスタ vol.1＞概要】
開催日時：
6月11日（火）赤坂BLITZ（東京）開場18：00 開演18：30
6月13日（木）Zepp Sapporo （北海道） 開場18：00 開演18：30
6月18日（火）なんばHatch（大阪）開場18：00 開演18：30
6月19日（水）ダイヤモンドホール（名古屋）開場18：00 開演18：30

出演：中島卓偉 / 松原健之 / LoVendoЯ / エリック（アルマカミニイト） / 田崎あさひ / RYOTA / 他

ゲストアーティスト：
東京公演　藤本美貴、吉澤ひとみ、石川梨華
札幌公演　藤本美貴、スペシャルゲスト：はたけ
大阪公演　吉澤ひとみ、石川梨華、スペシャルゲスト：はたけ
名古屋公演　藤本美貴、スペシャルゲスト：はたけ

チケット料金：3,800円（全席指定）
※別途ドリンク代必要　※未就学児の入場は、御遠慮おねがいいたします。
一般発売：
5月11日（土）10：00～

総合問い合わせ：オデッセーTEL　03-5444-6966

◆BARKSインタビュー
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