【イベントレポート】<勝手にデスボイス・コンテスト3D>、<Ozzfest>会場を席巻、メロイックサインを突き上げ3000人が大合唱

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▲5月11日▼5月12日
▲冠 徹弥(THE冠)
▲DEATH姫(大凶作)
▲SuperDolls
▲Daisuke(sever black paranoia)
▲Judeさん
▲逢染夜TAROさん
▲ヤンネM8さん
▲COHさん
▲▲Yu(NEVERLOST)
▲なお@さん
▲シェリルさん
▲OMIさん
▲知矢さん
オジー&シャロン・オズボーン主催による世界有数のロックフェスが日本初上陸した記念すべき2日間、2013年5月11日&12日の<Ozzfest Japan 2013>。ヘッドライナーをブラック・サバスとスリップノットが務め、さらにはスラッシュやトゥールなど海外勢のビッグネームも名を連ねたステージの盛り上がりは皆様すでに先刻ご承知のことだろうが、その会場となった幕張メッセのオープニングを熱く飾ったイベントこそ、何を隠そうこの<勝手にデスボイス・コンテスト3D in Ozzfest Japan 2013>だ。

◆<LIVE DAM presents 勝手にデスボイスコンテスト3D in OZZFEST JAPAN supported by BARKS>画像

<勝手にデスボイス・コンテスト>は、第1回目と第2回目はWEB上でのコンテストとして行われ、2012年1月にはWEB上から飛び出した“3D”形式としてリアルイベントを開催。なんと、あのギャルの聖地・渋谷109前にモッシュピットを巻き起こす前代未聞の盛り上がりをみせたことが記憶に新しい。そして、デスボイスで歌った楽曲をDAM★とも動画または、DAM★とも録音での応募の中から選出された精鋭陣が、<Ozzfest>日本初上陸への祝福の意も込めて幕張メッセに集結! デスボイスを炸裂させることはもちろん、まさに“勝手に”自分の好きな音楽を好きなスタイルで楽しみ尽くしてOK、「音楽を愛し、とにかく楽しく歌う人を心から応援する」がテーマのハッピーコンテストを超ハイテンションに盛り上げた。

今回の<勝手にデスボイス・コンテスト3D in Ozzfest Japan 2013>の参加者は、冠 徹弥(THE冠)、DEATH姫(大凶作)、Daisuke(sever black paranoia)、Yu(NEVERLOST)という激辛ゲストを筆頭に、DAM★ともコンテストを華麗にクリアし当会場にお招きを受けた一般参加者だが、さすが<Ozzfest>の会場に自らのデスボイスを響かせたいというツワモノ揃い。一般のカラオケとは一味も二味も異なる、ラウド&アグレッシブなナンバーがズラリと並ぶ楽曲セレクトをまずはご紹介しよう。

5月11日
●Daisuke(sever black paranoia)「This Calling」/オール・ザット・リメインズ
●Judeさん 「Cold Hate,Warm Blood」/クリプトプシー
●逢染夜TAROさん 「Stars Faded In Slow Motion」/Crossfaith
●ヤンネM8さん 「Hammer Smashed Face」/カンニバル・コープス
●COHさん 「シミ」/マキシマム ザ ホルモン

5月12日
●Yu(NEVERLOST)「Unanswered」/スーサイド・サイレンス
●なお@さん 「獣慾」/Dir En Grey
●シェリルさん 「Slave Shall Serve」/ベヒーモス
●OMIさん 「Bury Me An Angel」/アーチ・エネミー
●知矢さん 「ゲキマジムカツク」/桜塚やっくん

デスメタル、ラウド系、メロデス、ブラックメタル、デスコア、などなどなど…この攻撃的なナンバーの数々のカラオケを収録しているDAMの楽曲ラインナップ数も凄いが、常人では歌唱超困難な楽曲達を見事に歌いきってしまうデスボイス愛好家のパフォーマンスはさらに凄い。イベント両日のMCを務めた鮎貝健とともに2日間ゲストとして登場したTHE冠の冠徹弥も、「これ、飽きないですね! キャラクターのオンパレード!」と絶賛しまくり。そんな出演者達の中から、特にインパクト強烈だった場面をいくつかピックアップすると…。

まずは、Daisuke(sever black paranoia)がAll That Remainsの名曲をそのデス声で叫び上げ、一瞬にして会場を虜にする。日本人離れした質の高い雄叫びは正に幕張メッセを突き破る勢いだ。クリプトプシーの「Cold Hate,Warm Blood」を披露したJudeさんは、クリプトプシーのあの超高速&テクニカルなサウンドに乗って絶叫系デスボイス&重低音デスボイスを巧みに駆使。Crossfaithの「Stars Faded In Slow Motion」を披露した逢染夜TAROさんは、ステージに登場したその表情は良い人オーラたっぷりな笑顔、かと思えば曲が始まると激しいパフォーマンスへ豹変! さらに、マキシマム ザ ホルモンを披露したCOHさんは、ダイスケはんのシャウトはもちろんのこと、自身は男性であるにも関わらずナヲ嬢の女性ボーカルも歌い上げてしまう“ひとりホルモン”パフォーマンスに大喝采だ。

他にも、Yu(NEVERLOST)は自身がデスボイスに目覚めたきっかけになったヒーローのSuicide Silenceを、バンドでボーカルを担当しているというのが頷ける見事なパフォーマンスとともに披露。セーラー服はまさに桜塚やっくんコスの知矢さんは、選曲は一見意外だが、じつはこの「ゲキマジムカツク」はSEX MACHINEGUNSのANCHANGが手がけた作品という、ハードロック/へヴィメタルと高い親和性を持つ楽曲なのである(笑)。

…というラインナップの気合入りまくりなパフォーマンスに加え、ステージへ飛び入り参加する面々も出現して会場はヒートアップ。小学生のころからスリップノットを聴いていたというデス声エリート(笑)な方が披露した「Blood On Your Hands」(アーク・エネミー)や、「Violent Pornography」(システム・オブ・ア・ダウン)、そして<Ozzfest Japan 2013>2日目に参戦を果たしたDir En Greyの「孤独に死す、故に孤独。」「Agitated Screams Of Maggots」と、思い思いのスタイルでステージから強烈なデスボイスを響かせる。

さらに、ニコニコ動画にアップした“ミクリーモ”(スクリーモ調のボカロ曲)などで話題を集めているDEATH姫も両日登場。自身のバンド・大凶作のオリジナル曲「hinzoo」とアーク・エネミーの「Nemesis」でグロウル系のデス声を鳴らしたかと思えば、「手を上げて下さーい!」と可愛らしい声でアオるギャップで会場を萌えさせる(笑)。そして、彼女と同じ女性陣では、Facebookで182万人超のフォロワーを持つ世界的コスプレイヤーのアローディアを中心に結成されたコスプレ・ダンス・ユニット、Super Dollsも登場。“メタルコスプレ賞”も同時開催されていた募集されていた<勝手にデスボイス・コンテスト3D in Ozzfest Japan 2013>のステージを、アスカ・コスプレ等で華やかに彩る。

そんなデス声あり、麗しい&奇抜なコスプレありの阿鼻叫喚の宴を、メタル愛充満するパフォーマンスで締め括ったのが冠徹弥。頭を覆う甲冑は“北斗の拳”のラオウ、プロテクター&衣装はプロレスラーのザ・ロード・ウォーリアーズ&スタン・ハンセンと、自身の愛する英雄へのオマージュを思いっきり表現したいつものコスチュームに身を包み、1日目がJudas Priestの「Painkiller」、2日目がOzzy Osbourneの「Crazy Train」を大熱唱!

「<Ozzfest>日本初上陸に立ち会えたことが嬉しいです! 伝説作りましょう!」──冠

<Ozzfest>日本初上陸を祝福する雄叫び、そして圧巻のハイトーン・ボイスが響き渡る特設ステージ前は、いつのまにか黒山の人だかり。最終的には、本編開始前&午前中にも関わらず国籍問わずなんと約3000人もの観客が集結し、メロイックサインを高々と突き上げながら大合唱が巻き起こる。前述の通り、かつては渋谷の街角を狂乱の渦に巻き込んだ<勝手にデスボイスコンテスト>が、ついには“伝説”のフェス、<Ozzfest>の会場をも席巻してしまうとは…。

この盛り上がりが次はどこに出現するのか、今後の開催も期待して損はなさそうだ。

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