トニー・アイオミ「癌がわかり、ビル・ワードの説得をあきらめた」

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2012年1月、癌を患っていることを公表したブラック・サバスのトニー・アイオミ(G)が、当時の思いについて語った。当然ではあるが「世界が変わった」という。

◆ブラック・サバス画像

彼は『Guitar World』誌のインタビューでこう話した。「医者にリンパ腫が見つかったって聞いた途端、俺の世界すべてが変わった。“癌性のリンパ腫だって? ああ、これで終わりだ。俺は終わった”って思ったよ」

治療を始めた当初、気分が悪くなったり体重が減るなど副作用があり、不安になったこともあるという。しかし「“こんなこと、できるのか?”って思ったけど、“もちろん、できる。俺は死にたくない。俺は自分のやるべきことをやり続けたい”って思い直した」そうだ。そして、治療が順調に進むにつれ、エネルギーの源となる曲作りを再開したいと切望するようになったという。「(ブラック・サバスのメンバーは)俺は仕事をやめるだろうって思っていた。でも、医者からOKが出たから、スタジオに入って少しプレイしてみたんだ」

トニー・アイオミはまた、病気が原因で、リユニオンに参加するようビル・ワードを説得するのを諦めたと明かした。「ショックだったよ。(契約書に納得できないと)弁護士から聞いたんだ。俺ら長いこと、ビルのことを待っていた。なんとかしたかったんだ。でも最終的に、とくに病気がわかってからは、“ちきしょう、これまでだ”って思った。俺ら、先に進まなきゃならない。俺は来年、死んじまうかもしれないんだ! だから、“ビル、これ以上待てない。俺らは先に進まなきゃならない”ってメールしたんだ」

トニー・アイオミの病のことも考慮し、ブラック・サバスのメンバーがなんとしてでも作り上げたいと考えたニュー・アルバム『13』はいよいよ6月12日に日本発売される。

Ako Suzuki, London




ブラック・サバス『13』
2013年6月12日発売
デラックス盤(2CD) UICN-1034/5
通常盤(1CD) UICN-1036

<Ozzfest Japan 2013>
5月11日 (土)・12日 (日)
@幕張メッセ 国際展示ホール 9-11
※ブラック・サバスは5/12に出演
http://ozzfestjapan.com/

◆ブラック・サバス・オフィシャルサイト
◆【動画】ブラック・サバスのレコーディング風景日本語訳
◆【動画】リック・ルービンによるプロデュース模様日本語訳
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