アップフロントグループの多彩なアーティストが出演するライブイベント<ミュージックフェスタ Vol.1>の初日公演が6月11日、赤坂BLITZにて開催された。

◆<ミュージックフェスタ Vol.1>初日公演 画像(※ ネタバレを含みます)

このイベントは、ジャンルという概念にとらわれることなく、音楽の無限の可能性を見出すことを目指し、中島卓偉を音楽監督(バンマス)に様々なアーティストが顔をそろえるというもの。「異ジャンル」「『ザ・ベストテン』みたいなイベント」という卓偉の言葉が、もっとも的確にこのイベントを表している。

1曲目(正確に言うと“0曲目”)からオーディエンスの目と耳を釘付けにするパフォーマンスでスタートした<ミュージックフェスタ Vol.1>。中島卓偉、松原健之、LoVendoЯ、エリック(アルマカミニイト)、田崎あさひ、RYOTAというvol.0からのレギュラーメンバーのほか、前回MCとして参加した吉澤ひとみに加え、東京公演には石川梨華、藤本美貴、さらにスペシャルゲストのはたけが登場。歌番組的な見せ方をするためのこだわりでもあるMCには、タイムマシーン3号を迎えて、「卓偉さん、17歳の時、何してました?」などなど、軽快なトークで爆笑をさらう(この質問に対する中島卓偉の回答は、思わず田崎あさひの耳を塞いであげたくなるほどの、こちら側の想像を超えるロックな下ネタだったわけだが)。そうかと思えば、出演アーティストが様々な組み合わせで楽曲を披露していく。

楽曲といえば、本公演では5曲の新曲が披露された。ロックの神を宿した中島卓偉は「誰もわかってくれない」と、タイムマシーン3号との「サイトウダイスケ」をハードにキメる。さらに先月公開されたBARKSのインタビューでチラリと“曲提供”を匂わせていたが、そのとおり田崎あさひは、その元気なイメージを中島卓偉が音に落とし込んだ「DREAM GIRL」を、LoVendoЯは、こちらも卓偉提供の「思うがままを信じて」を初パフォーマンス。会場は大きな盛り上がりとなった。

さらに新曲「北の冬薔薇」を披露した“奇跡のクリスタルボイス”松原健之。普段は演歌というジャンルで活躍するボーカリストだが、このイベントでは彼とその歌声がひとつのアクセントになっている。公演ラスト近くでは、会場の全オーディエンスから「健之!」コールが自然発生してしまう光景を目にすることになるとは、開演前、一体誰が想像したことだろう。

公演は始まったばかりであり、この後、札幌、大阪、名古屋と続くので詳細なレポートを綴るつもりはないが、出演メンバーのそれぞれの持ち歌あり、アップフロントグループ所属アーティストのカバー曲あり(もっとも、石川梨華に吉澤ひとみ、さらに田中れいなが出演しているので、限りなくオリジナルに近いカバーだったりもするのだが)、それ以外の誰もが知っているスタンダードナンバーのカバーあり。途中に休憩を挟んで3時間を超える公演時間だが、見どころがあり過ぎて、最初から最後までみんな楽しめる、たとえ自分が推しているアーティストがステージ上にいない時でも音楽を楽しむことができるイベントとなっている。現に終演後、Twitterには公演に対する感想が溢れかえった。そんな中で記者も同意する意見をいくつか拾ってみた。

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「ミュージックフェスタvol0,1と参加してきて、正直、ミュージックフェスタが一番楽しい現場だというのは揺るぎない評価になりそう。卓偉さんは神か。」

「大半がLoVendoЯファンだろうとかナメてたけど他のファンもアツいアツい!」

「MUSIC FESTA良かった! 藤本、あさひ聴けただけでも十分満足なのにラベンダー、ハンアン、卓偉、松原健之など観てメドレーなど3時間半3800円でお腹一杯! でも今日一番凄かったのはエリックかな! 歌がとにかく上手い」

「しかし演歌の松原さんが卓偉もびっくりな歌のうまさ。ふたりでハモったのは鳥肌もんでしたよ~もっと聴きたかったわぁ><声にザラつきが一切なくてすごい柔らかくて、でも通ってて響くめっちゃ美声なの。」

「ラベンダー目当てだったのに他の演者さんがみんな良すぎてwとゆうか卓偉さんステージかっこよすぎて」

「いや~どんな曲でも瞬時にノレるハロヲタの皆さんパネェっすwしかもだいぶノリにくい感じの卓偉曲まで盛り上げて下さりw」

「にしても出演者のジャンル結構幅広いのにミューフェスに感じる謎のホーム感。確かにアップフロントの集まりではあるけどハロヲタ層と卓偉さんやアルカミの客層って全然違うよね。」

(※ ネタバレなどを回避するため、曲名などコメントの一部を編集させていただきました)

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これらコメントからわかるのは、そもそもはお目当てのアーティストがいてイベントに参加したにも関わらず、そのほかの出演者のパフォーマンスでもそれと同じくらい、もしくはそれ以上に楽しんでしまえる空間が、この<ミュージックフェスタ>にできあがっている、という事実だ。最初に取り上げた「ミュージックフェスタが一番楽しい現場だというのは揺るぎない評価になりそう。」というコメントは、まさに記者もまったく同じ感想を持った。そして「ミューフェスに感じる謎のホーム感」というのも。それぞれのアーティストが持つファン層は、ほとんど被っていないはず。にも関わらず、よく知っているアーティストの公演を観ているかのようなホーム感。参加している一体感。これが一体どこから生み出されているのかは定かではない。しかし、ひとつ言えることは、公演中、どこを観ても“みんな楽しそう”だった、ということ。

まず、ステージを観ていた誰もが気づいていたであろう、とりわけ楽しそうな田崎あさひの姿。自分がメインで歌っている時はもちろん、RYOTA、エリック、岡田万里奈とバックコーラスをしていた時も、田崎からは常に笑顔がこぼれていた(演歌や歌謡曲で、あんなに楽しそうにバックコーラスをしているボーカリストを記者は初めてみた)。関係者によると、現に彼女はリハーサルのタイミングから、この<ミュージックフェスタ>が楽しくて楽しくて仕方がなかったそうだ。そんな彼女の楽しい気持ちは、文字通り“体中から溢れだしていた”。

LoVendoЯでは、ギターの魚住有希がTOKAIのストラトタイプのギターを抱えて髪を振り乱しながら、終始、幸せそうに白い歯を覗かせる。一方、魚住と対になる宮澤茉凛は、ギターと向き合う時は常にクールな印象。しかし、彼女もまたギタープレイの途中にチラリと笑顔を見せていた。かねてからの「夢が叶った」という岡田万里奈、そして田中れいなは、当初、決まっていたであろう振り付けを無視して客席と盛り上がる先輩・石川梨華と吉澤ひとみに影響されてか、自分たちも振りを崩しつつ、客席を煽っていく。

出演者たちが楽しさを放出し続けているステージを観ていると、客席側にもその気持ちが伝わってくる。ゆえに、自分が目的にしていたアーティストがメインで歌唱している時はもちろん、それ以外のアーティストの時も、同じくらい熱く盛り上がってしまう。先に挙げた松原健之へのコールも、あの時、あの会場にいたら当然の衝動。「“ヲタ芸”を楽しみにしている」と、藤本美貴自身が語った“あの鉄板ナンバー”の時に、フレーズを知っているか知らないかはともかく、全体が「美貴様美貴様お仕置きキボンヌ!」という気持ちに突き動かされてしまうのも、また当然なのである。

そんな<ミュージックフェスタ Vol.1>。(<vol.0>に参加した人が今回そうであったように、)11日の赤坂BLITZに足を運んだ人の多くは、次回<vol.2>があったら再び参加したいと思ったことだろう。本公演は、幅広い年齢層のファンが参加する長時間のライブイベントのため、オールスタンディング形式は採用されない。また、スタートしたばかりのイベントなので、いきなり会場規模を一気に拡大する、というのも難しいかもしれない。ゆえに、仮に<vol.2>が今回と同じ規模で実施された場合、特に<vol.1>で公演を行なう地域の会場はリピーターだけでソールドアウトしてしまう可能性が非常に高い(実際、今回の東京公演はソールドアウトしていた)。「いつか観よう。」と思っているうちに、観たくても観られない公演になってしまうだろうし、「動画で観ればいい」と考えても、残念ながら動画では、あの会場の雰囲気は伝わらない。むしろ動画だけで雰囲気が伝わったのなら、実際の会場は、それ以上のパワーに満ち溢れている。表現はあまりよくないが、“他の人たちに見つかってしまう前に”参加しておかないと、「今、参加したいのに参加できないイベント」にすぐなってしまうだろう……と記しておきたい。

と、ここまで長く語ってみたが、つまるところ、みなさんに一番お伝えしたいことは、「このイベント、ヤバい。マジで超楽しい!!」という一言。それだけである。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

【<ミュージックフェスタ vol.1>概要】
開催日時:
6月11日(火)赤坂BLITZ(東京)開場18:00 開演18:30
6月13日(木)Zepp Sapporo (北海道) 開場18:00 開演18:30
6月18日(火)なんばHatch(大阪)開場18:00 開演18:30
6月19日(水)ダイヤモンドホール(名古屋)開場18:00 開演18:30

出演:中島卓偉 / 松原健之 / LoVendoЯ / エリック(アルマカミニイト) / 田崎あさひ / RYOTA / 他

ゲストアーティスト:
東京公演 藤本美貴、吉澤ひとみ、石川梨華
札幌公演 藤本美貴、スペシャルゲスト:はたけ
大阪公演 吉澤ひとみ、石川梨華、スペシャルゲスト:はたけ
名古屋公演 藤本美貴、スペシャルゲスト:はたけ

チケット料金:3,800円(全席指定)
※別途ドリンク代必要 ※未就学児の入場は、御遠慮おねがいいたします。

◆BARKSライブレポ
◆ミュージックフェスタ オフィシャルサイト