【Kawaii girl Japan/ライブレポート】バニラビーンズと野宮真貴が「東京は夜の七時」をコラボで歌う。対バン企画第4弾

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2013年7月5日、新宿LOFTにてバニラビーンズの対バンイベント<風は吹くのか!?Vol.4 ~夢にまでみた東京は夜の七時>が開催された。今回対バン相手となったのは野宮真貴&BIBA。

◆バニラビーンズ、野宮真貴&BIBA画像

バニラビーンズのライブでも定番チューンとなっている「ベイビィ・ポータブル・ロック」と「東京は夜の七時」。この2曲が共にPIZZICATO FIVEのカヴァーであることは周知のとおりだが、今回はそのPIZZICATO FIVEのボーカル・野宮真貴が対バン相手ということで、前回の“ミスタースウェーデン”カジヒデキに続きバニビのルーツをより深める一夜となった。

対バンの先手を飾る野宮真貴はBIBAのメンバーと共にステージに登場。ビーハイブヘアに大人の色気とエレガンスを漂わせ、スタートダッシュから「東京は夜の七時」を披露。ギターのブラボー小松、DJの冨澤ノボル、そして現代美術アーティスト担当・宇治野忠輝によるバイクのヘッド部分をモチーフにした“ラヴ・アーム”のライブパフォーマンスも相まって独特の世界観を見せつけた。

昨年デビュー30周年を迎えた野宮真貴。MCでは「デビュー時バニビの2人はまだ生まれてないと思うんですけれども」と語りつつ、2曲目の「super star」はPIZZICATO FIVE のワールドツアー・バージョンで歌い上げた。(30周年記念にリリースしたセルフカヴァーアルバム『30』の中では、同曲が雅-MIYAVI-によってプロデュースされている)。彼女がバニラビーンズと直に会うのは今日が2度目とのこと。

「前回(バニラビーンズと)対バンしたカジヒデキさんにね、対バンどうだった? って訊いたら、こう言ってました。“バニラビーンズのファンはすごいあったかくて、すごい盛り上げてくれたよ”って」──野宮真貴

Bananaramaの名曲「Venus」のカヴァーを経て、MCでは宇治野がジューサーを回転させつつ、そのモーター音をビートへ変換するパフォーマンスを披露。野宮が“アンチエイジング”というテーマで提案した材料でビートを刻みながらグリーンスムージーを作り、メンバーと観客にその場で振舞ってしまうという自由闊達ぶりだ。MC後は野宮がPIZZICATO FIVEのラブソングの中で一番好きだという「マジック・カーペット・ライド」を始め、東京の夜を鮮やかに彩るチューンが次々と会場を染め上げた。

対バン後半はおなじみバニラビーンズ。この日はパステルカラーのチュチュと頭に巻いたデニムのリボンという新衣装で登場。野宮が見せた都会的な魅力とは好対照な、地中海的なかわいさで観客の歓声に迎えられた。この日はちょうど2年前の7月にリリースしたアルバム『バニラビーンズII』から「ドクター、お願い」「Summer vacation」、またスピッツのカヴァーである「おっぱい」など、レアなチューンが次々に飛び出した。

バニビの2人は今回の野宮真貴との対バンに「今までとは違うよね。空気がさ」と心地良い緊張感を匂わせつつ、自分たちのMCタイムではUST中継がないことを確認して羽を伸ばしたフリートークを展開した。「UST中継が入っちゃうとすぐに“次の曲~”ってなっちゃうよね。今日は長いかもよ」というリサのフリでまずは新しいステージ衣装の紹介から始まったのだが、観客の女の子の「かわいい!」という声にレナが「ありがとう~! 嬉しい! ちょっと恥ずかしかったんだけど着てよかったよね」とチュチュをめくってみたり、SUMMER SONIC 2013へのMC出演決定告知からTIF2013への暑さ対策、今回セットリストで意識した『バニラビーンズII』の曲の良さについてなど、一度のMCでトークはあっという間に特盛り状態に。観客もバニビの2人もつい時間を忘れてしまうテンポの良さはわかっていてもあなどれない。

ライブ中盤には、今回の対バンでは外せない「ベイビィ・ポータブル・ロック」もきっちりカヴァー。バニビの2人による清涼感あるハーモニーはPIZZICATO FIVEのオリジナルとはまた一味違った聴き応えがある。さらに2曲を経て、バニビはラストを「マスカット・スロープ・ラブ」とそのカップリング「ジュエルメモリーズ」で夏らしく締めた。

アンコールでは、バニラビーンズと野宮真貴がステージへ再登場。バニラビーンズが野宮に対し「大好きで、(対バンできて)胸が一杯です」と熱いリスペクトを送るのに対し、野宮は礼を言いつつ「(バニビの2人が)キノコ頭と外ハネ頭でしょ。今日は何頭にしようってずっと考えてて、ビーハイブヘア(ハチの巣頭)にしてみました。アメちゃんとか仕込んでくれば良かった(笑)。今度仕込んでくるわね」と洒落た微笑みを返した。

ラストはバニラビーンズと野宮真貴のコラボによる「東京は夜の七時」。観客からの拍手と喝采に包まれ、温かいムードのうちにライブは終焉した。

さらにこの日は告知として、次なる対バン相手にザ・コレクターズが決定したことが明らかになった。ザ・コレクターズはリサいわく「世界で一番好きなバンド」ということで、またしてもリスペクト要素の濃い対バンになりそうだ。また。10月にはバニラビーンズがニューシングルをリリースすることも発表もされた。こちらの詳細は追って発表されていく。

SET LIST
<野宮真貴&BIBA>
01.東京は夜の七時
02.super star
03. Venus(Bananarama カヴァー)
04. マジック・カーペット・ライド
05. スウィート・ソウル・レヴュー
06. トゥイギー・トゥイギー

<バニラビーンズ>
01.サカサカサーカス
02.ドクター、お願い
03.チョコミントフレーバータイム
04.おっぱい(スピッツ カヴァー)
05.ベイビィ・ポータブル・ロック
06.恋のセオリー
07.Summer vacation
08.マスカット・スロープ・ラブ
09.ジュエルメモリーズ

EN01.東京は夜の七時 (野宮真貴&バニラビーンズ コラボ)

Text by Suzu_Kawaii girl Japan編集部

◆バニラビーンズ オフィシャルサイト
◆野宮真貴 オフィシャルサイト
◆Kawaii girl Japan
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