【イベントレポート】℃-ute・萩原 舞、照れる。岡井千聖、うろたえる。

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7月14日、℃-uteがニューシングル「悲しき雨降り/アダムとイブのジレンマ」リリースイベントをラフォーレミュージアム原宿にて開催した。

◆℃-ute「悲しき雨降り/アダムとイブのジレンマ」リリースイベント画像、フランス単独公演 画像

最初にお伝えしておくと、いや、伝えるまでもないかもしれないが、天気はもちろん雨である。“ハロー!プロジェクト最強の雨女”とも言われる矢島舞美率いる℃-ute。<JAPAN EXPO>からの招待を受けてフランスに降り立った日も雨。さらにフランスから日本に帰ってきた日はゲリラ豪雨。そして今日7月14日。昼夜2回公演の第二部がスタートする直前に、原宿一帯はスコールのような激しい雨に見舞われた。もっとも、℃-uteのファン、team℃-uteからしてしまえば、これは“いつものこと”。雨というのは「℃-uteは今日も絶好調」というサインのようなものである。

「ラフォーレミュージアム」。この名前に懐かしさを覚えるファンも会場にはいたことだろう。℃-ute結成間もない2005年、<3ヶ月連続℃-ute応援企画>題されたファンクラブイベントが行なわれた会場は、今回の会場と同じ系列であるラフォーレミュージアム六本木だった。あれから8年。℃-uteはいまやハロー!プロジェクト、いや、日本のアイドルグループ随一のパフォーマンス集団と評され、ファンは日本国内だけでなくアジア全域やヨーロッパなど世界各地に存在。2013年9月10日(および前日の9日)には、日本武道館公演を実施するほどのグループへと進化を遂げた。

岡井千聖、矢島舞美、鈴木愛理、中島早貴、萩原 舞。暗闇に浮かび上がるシルエット。ミニライブは新曲「アダムとイブのジレンマ」からスタートする。激しいダンスとともに、恋のジレンマを歌い上げる彼女たちに、会場はヒートアップしていく。男性ファンの野太い声援に混じって、女の子ファンからメンバーの名前を呼ぶ声。℃-uteはここ数年で、一気に女性ファン(しかも10代~20代前半)が拡大。確かにこの日も、十分に余裕を持って設置されたはずの女性専用エリアに入りきらないほどの女性ファンが足を運んでいた。

一言自己紹介をしたのち、「Midnight Temptation」「都会っ子 純情」「Danceでバコーン!」と3曲続けてパフォーマンス。セクシーに、情熱的に、激しく、楽しく。℃-uteは3曲の中でも様々な表情を見せながら、集まった観客を魅力していく。

そして途中のMCでは、萩原 舞が突然照れながら、先ほど終了した第一部の握手会での出来事を話し始める。

「舞さぁ…(照れる)…、(メンバー)みんなには言ったんだけど、すっごい人に似てるって言われたの。みんな絶対ビックリするよ。舞、『マリリン・モンローに似てる』って言われたの! ビックリ!! マリリン・モンローなんて言われたことないでしょ? 舞ももう一生ないと思うよ。すっごいビックリした。」

言われてみれば、曲中に時折見せるコケティッシュさだけでなく、髪型やほくろの位置など、萩原 舞にはマリリン・モンローに通じるものがある……のかもしれない。

萩原の発言に続いて、岡井千聖もまた同じく握手会での話を披露する。

「千聖は反対にねぇ、ほんとに真面目な顔で『最近、岡井ちゃんのファンが若い子に流れているので、頑張ってください。』って!!」

うろたえた口ぶりの岡井。しかし、爆笑する観客に向けて「頑張んなきゃ! って思ったよ。頑張るよ!!」と、決意を新たにするのであった。

そして握手会トークは続く。握手会でのメンバーの並びは、何か意味があってのものかと思いきや、実は“準備ができた順”でしかないこと。そしてリーダー・矢島舞美の握手会における面白エピソードも(ファンがノリで「この後、大阪城行こうよ!」と声をかけてきた時、「OK、OK。行くから待ってて!」と同じノリで返せばいいものの、矢島は「次、イベントであるから。」と、真面目に返していたので、横にいた岡井が思わず爆笑してしまった、というもの)。ちなみに第一部の握手会での並びが年齢順であったのも、たまたまだったそうだ。

次に、フランスでライブを行なったことを報告する……かと思いきや、「その時の模様は、YouTubeの『ハロ!ステ』のほうで観てください。」と、一言。確かに多くを語らなくても、映像で観れば一目瞭然だ。<JAPAN EXPO>開催期間中は日本に興味のある人々が多数フランスに集まっていたとはいえ、現地オーディエンスはパフォーマンスにとてもシビア。日本でやっている通りのライブを披露したところ、観客の半分近くがフロアを後にしてしまった、なんていう話は、報道には出ないところでしっかりと日本の業界関係者の耳には入ってくるものだが、℃-uteに関しては、YouTubeに公開された映像こそが事実であり、すべて。あの日、フランスは確かに℃-uteのパフォーマンスに大熱狂したのだ(ちなみに、Buono!として過去にフランスの土を踏んでいる鈴木愛理の現地人気はもちろんのこと、萩原 舞の人気も相当のものだったようである)。

また、矢島舞美から9月10日(℃-uteの日)に開催される日本武道館公演のチケット一般発売が7月13日の朝10時よりスタートしたが、わずか1分で即完売してしまったことが報告される。鈴木愛理も変な踊りを踊りつつ、なんだか嬉しそうである。そして「(受付)電話何個あるの?」「確かに!」と、ステージ上で盛り上がるメンバーに、客席からは「電話じゃねーよ。」とリアルなツッコミが。これに思わず苦笑いのメンバーたち。さらに矢島からは、℃-uteの日の前日となる9月9日に日本武道館の追加公演が開催される旨があらためてアナウンスされた(チケットのファンクラブ先行受付は締切が7月16日18時。また一般発売は8月10日10時から)。

そして、晴天の中で買い出しに行ったスタッフが、突然の雨でびしょ濡れになってさっき帰ってきた、というエピソードとともに、矢島舞美の「今日の天気にピッタリの曲」という曲紹介で、ラストに「悲しき雨降り」を披露。第二部約600人のオーディエンスは最後まで大盛り上がりとなっていた。

なおミニライブ終了後、℃-uteは会場に入りきらなかったファンと合わせて1500人との握手会を実施した。

ところで、公演中にステージに掲げられていたのは、黄色地に青文字の「℃-ute」フラッグ。記憶に新しいところでは、日本武道館公演と初の海外公演(フランス公演)が同時発表された4月の池袋サンシャインシティ噴水広場で、吹き抜けの高いところに掲げられていたのもこのフラッグであり、℃-uteのイベントではすっかりおなじみのアイテムだ。フランスでは、急遽制作されたトリコロールカラーの℃-uteフラッグが用いられたが、思い返せばこの黄色に青文字の形のフラッグは、彼女たちがメジャーデビュー後、<℃-ute Cutie Circuit 2007>あたりで、すでにライブやイベントで掲げられており、いわば、℃-uteとともにライブを戦い、ステージの一番近い場所で℃-uteを見守ってきた。

そして、2013年9月。この℃-uteフラッグが、メンバーと全世界に広がるteam℃-uteすべての想いを受け、堂々はためく。場所は、そう、日本武道館だ。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)


◆BARKS アイドル
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◆ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト
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