【インタビュー】大澤誉志幸、DIEとのコラボでhideの「ピンク スパイダー」をカバー

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2013年でソロデビュー30周年を迎える大澤誉志幸が、X JAPANのギタリストであるhideがhide with Spread Beaverとして発表した「ピンク スパイダー」をカバーしてリリースすることとなった。

◆大澤誉志幸 画像

2012年に音楽家として親交のある、hide with Spread BeaverのメンバーでキーボーディストのDIEと<渡り鳥ツアー>と題した全国ツアーをまわり、同曲をそのツアーで初めてカバーしたことがきっかけでこのリリースが実現したという。今回の作品では、大澤がアレンジを担当。ラテンフレーバーの夏にぴったりな仕上がりになっている。

そして今夏もこの大澤誉志幸&DIEの2人による全国ツアー<渡り鳥ツアー2>が全国で行われることが決定した。このツアーは“アマチュア時代に戻ったつもりで”という大澤の心意気のもと、ライブブッキングから宿泊手配、もちろん車の運転から機材搬入もすべて自分たちだけでこなし、観光名所と温泉を楽しみながら全国を回るという。

今回のリリースに際して、BARKSでは大澤誉志幸とDIEの出会いから、今作「ピンク スパイダー」についてのインタビューをお届けする。

  ◆  ◆  ◆

―そもそもの大澤さんとDIEさんの出会いをお聞きしたいのですが。

大澤:きっかけは、イノジョーってやつなんですけど、彼はもともとクラウディ・スカイというバンドを一緒にやってたバンド仲間で、その後、彼は作詞家になって『マクロス』っていうアニメの詞を書いたり、FENCE OF DEFENSEとか、あと俺の詞を書いてくれたり、作詞兼ベーシストとして、当時大澤誉志fF幸のツアーを一緒にまわる仲だったんですよね。70年代の後半からずっとつきあいのあるやつなんだけど、久しぶりに会った時に、なんか「中学生のようなバンドでもやろうか」ということになって。それが今から3、4年前かな。その時、イノジョーがDIEちゃんに声かけて3人で1回音を出したことがあったんですけど、そっからのつきあいですね。

―DIEさんはそれが、大澤さんとの初対面ということになるのですか。

DIE:そうです。僕は、若い頃にイノジョーさんと一緒にちょっとバンドやらせてもらってたんですけど、僕も久しぶりにツイッターでイノジョーさんと再会したんですよ。そしたら、「大澤が遊びでバンドやろうっていうから、ちょっとお前も来いよ」と言われて。僕は大学の頃、大澤さんが渋公でライブをやって、イノジョーさんがベースを弾いてる時に、見に行ったことがあったんですよ。もう、超格好よくて。音楽格好いい、ステージング格好いい、で、お客さんがいい女ばっかり! みたいな。そんな人と一緒にできるってことで、うれしかったですね。

―その3、4年前の「中学生のようなバンド」はその後どうなったんですか?

大澤:そのときは、音出してみよう、ってことだけで集まったので、その後は空中浮遊のまま(笑)。

DIE:いやぁ、いい曲あるんですけどね~(笑)。

大澤:で、2012年に何か変わったことやりたいなぁ、と思ってたら、DIEちゃんが一人でツアーをまわってるって言うから、「どういう感じでやってるの?」って聞いたら、全部自分たちでブッキングして、泊まる宿も決めて、運転して、機材も積んで、その代わり、行きたい観光名所見に行ったり、温泉入ったり、美味しいもの食べに行ったり、全部自分達で決めてまわれるって言うの。で、「そりゃいいな」ってなって、去年から井ノ上とDIEちゃんと3人で回り始めたんですよ。それで、2013年も「じゃあまたやろうか」という折になって。実は2012年のライブでは「ピンク スパイダー」をすでにやってたんですけど、それが評判がよくて。「じゃあちゃんとした音にしてみよう」ということで、今回のマキシシングルの運びになりました。

―なるほど。「ピンク スパイダー」をやろうと思ったのはどういうきっかけだったんですか?

DIE:そのライブでは俺が第1部をやり、第二部は大澤さん、それで、第3部で二人でやろうってことになったんですよ。その時に、ジョンレノンとか、エルトンジョンとか大澤さんのカバーもやってて、そしたら大澤さんが「DIEちゃんのお客さんも喜べるような曲やろうよ」って言ってくれて。だったら、hideちゃんの曲を大澤さんがやったらどうなるんだろ、俺が聴きたいな、って思ったのがきっかけですね。で、その時hideちゃんの曲を何曲か聴いてもらったんですけど、その中から大澤さんが「これでいこう」と決めたのが「ピンクスパイダー」だったという。

――当時「ピンク スパイダー」を聴いてたんですか?

大澤:当時洋楽ばかり聴いてたから、知らなかったんですよね。で、聴いてみて、今回はピアノとギターだけなので、この楽曲をそのままできないけど、ラテンバージョンというか、ボサノヴァの早いバージョンでコードを変えてやってみたら、これならできるかな、と思って。結構面白い味付けになりました。ライブでは、DIEちゃんのファンの人達が、全然違う楽曲になってることを面白がってくれましたね。

――DIEさんはあがってきたアレンジをデモテープかなにかで聴いたのですか?

DIE:いえ。2012年のツアーのために、初めて二人っきりでにリハやったんですよ。大澤さんと二人っきりっていう空間に結構緊張しながら。そしたら大澤さんが自分のギターを取り出して、こんな感じでどうかな~、「DIEちゃん、つけてみて」って弾き出したんですよね。で、歌い始めて、あー結構いい感じだなと思っていたら、ボサノバの転調で“ツーファイブ”ってのがあるんですけど、それをいきなり同じメロディーのところでやって転調してきたので、“えーっ?こんなのあるんだ!?”って。そこのコード付けが新鮮で凄くびっくりしましたね。

――大澤さんにはロックやブルースのイメージが強い人が多いと思うのですが、ボサノヴァスタイルを確立したのはいつくらいからなんですか?

大澤:90年代くらいからブラジル音楽とか聴き始めて、そっからエレンコ・レーベルとかの音源を集め始めたんですよね。300万くらいのローバジェットで作ってたレコード会社が、ボサノバのスターが生まれて、いきなり巨大レコード会社になったり、そういうのが面白くて好きだったから、本読んだり、楽譜買ってきて練習したり、90年代半ばくらいにやってましたね。

――ボサノヴァ風アレンジで、大人っぽい雰囲気になってますが、先輩ミュージシャンがこの曲をカバーするのは珍しいですよね。

DIE:そうですね。リスペクトで作るっていうのとはまた一味違って、音楽を通しての何て言うんだろ、本当に純粋なコラボっていうのかな。若い頃聴いてたから、とかではない、こういう自分なりに料理するっていうコラボは、hideちゃんはいちばん喜んでるかもしれないですね。

――最後に今後の予定を教えてください。

大澤:<大澤誉志幸とDIEの渡り鳥ツアー2>が10月まであって、千秋楽が10月3日、俺の誕生日に、吉祥寺スターパインズCAFÉでやります。内容は、洋楽から歌謡曲まで何でもありですね。その日は何があるかわかないですけど、盛り上がりたいですね。

<大澤誉志幸&DIE渡り鳥ツアー2>
7月19日(金) 宇都宮 悠日カフェ
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
7月20日(土) 福島 AREA559
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
7月21日(日) 仙台 SENDAI KOFFEE
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drin
7月23日(火) 盛岡 Players Cafe
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
7月24日(水) 函館 あうん堂
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
7月26日(金) 札幌 レストランのや
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
7月27日(土) 札幌 レストランのや
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月2日(金) 名古屋 TOKUZO
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月3日(土) 大阪 ZING ※ SOLD OUT
18:00 / 19:00 adv.5,000円 +1drink
8月4日(日) 岡山 Cafe SOHO
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月6(火)  広島 cafe jive
19:00 / 20:00 adv.4,000円 +1drink
※広島公演のみ、DIEの代わりにスペシャルゲスト参加
8月7日(水) 松山 MONK
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月 9日(金) 神戸 James Blues Land
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月10日(土) 京都 MOJO WEST
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月12日(月) 名古屋 珈琲庵きのした ※ SOLD OUT
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1dish(1,000円)
8月13日(火) 静岡 UHU(ウーフー)
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月21日(水) 恵比寿 天窓 switch
18:00 / 19:00 adv.5,000円 +1drink
8月30日(金) 熊本 ぺいあのPLUS
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
8月31日(土) 福岡 club PEACE
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月1日(日) 長崎 Tin Pan Alley
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月3日(火) 佐賀 SwampBeat
19:00 / 20:00 adv.4,000円 +1drink
9月7日(土) 柏 TKPシアター柏 (映画館)
18:00 / 19:00 adv.5,000円 +1drink
9月8日(日) 水戸 90 EAST
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月13日(金) 甲府 DERBY HAT
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月14日(土) 岐阜 Soul Dyna
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月15日(日) 金沢 ASH
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月17日(火) 富山 SUMMER KNIGHT
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月18日(水) 長野 NEON HALL
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月20日(金) 新潟 器(UTSUWA)
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +1drink
9月21日(土) 大宮 Acoustic House Jam
18:00 / 19:00 adv.4,000円 +2drink
<東京ファイナル(yoshiyuki ohsawa birthday!>
10月3日(木) 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE
18:00 / 19:00 adv.5,000円 +1drink

Single
大澤誉志幸 with DIE
「ピンクスパイダー」
TECG-47 ¥1,500(税込)
収録楽曲
1.ピンク スパイダー
2.Alien Summer
3.ケセラセラヴィ
4.ピンク スパイダー / Club version

◆大澤誉志幸 テイチクサイト
◆<大澤誉志幸&DIE渡り鳥ツアー2>サイト
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