Steinberg、ソフトウェア音源HALionをアップデート「HALin 5」「HALion Sonic 2」、あらゆるジャンル、スタイルを網羅する2,500種類ものライブラリーを搭載

ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologies GmbH（スタインバーグ）が開発したソフトウェア音源の最新版、VSTサンプラー&サウンドクリエイションシステム「HALion 5」（ハリオン・ファイブ）とVSTワークステーション「HALion Sonic 2」(ハリオン・ソニック・ツー)を8月上旬より発売した。

「HALion 5」「HALion Sonic 2」は、スタインバーグが誇る最先端のサンプリングテクノロジーと強力なシンセシスエンジンが融合したソフトウェア音源。あらゆるジャンル、スタイルを網羅する2,500種類ものライブラリー、強力なエンジンによるインストゥルメントモジュール、スタジオワークからライブステージまで磨き抜かれた操作性を備える。さらに、「HALion 5」には最新のサンプルエディターとオーディオスライス編集機能を装備。高音質をキープしたままスピーディーかつ確実に複雑な編集を行うことも可能となっている。

第1の特徴は、個性豊かなインストゥルメントモジュールと豊富な高品位エフェクト。HALionシリーズは2,500を超えるライブラリーを搭載。アコースティック、ビンテージから最新のシンセまで、音色にあったインストゥルメントモジュール（パラメーターセット）も用意し、直観的な音色編集が可能だ。


インストゥルメントモジュールは、Auron（グラニュラーシンセ）、Trium / Voltage（モダン＆ビンテージアナログシンセ）、World Instruments / World Percussions（エスニックインストゥルメント＆パーカッション）、HALiotron（メロトロンシミュレーター）、Model-C（トーンホイールオルガン）、B-box（ステップシーケンサードラムマシン）などを揃える。

また、HALion内部で音の仕上げも完璧。VST Amp、Wah Wah、Auto Filter、Tape Saturator、Ring Modulator、Step Flanger、Vintage Ensemble、Envelope Shaper、Octaverなど音作りに欠かせないエフェクトを多数搭載する。

そして、強力なアナログシンセシスエンジンと最新のサンプルエンジンに加え、2つのユニークなサウンドエンジンを搭載。サンプルを再構成し、聴き慣れた音からまったく新しいサウンドを生み出すグラニュラーシンセシスエンジン、そして9本のドローバーを備え、オーセンティックなオルガンサウンドを再現するトーンホイールオルガンシミュレーターが、音色のバリエーションを無限に生み出す。

フレーズアイデアの宝庫「FlexPhraser」も注目だ。ヤマハ ミュージックプロダクションシンセシザー「MOTIF」のテクノロジーに基づいた「FlexPhraser」アルペジエーターは、多彩な楽器の演奏スタイルをカバーするフレーズプレーヤー。多くのプリセットに加え、オリジナルのパターンやフレーズを作れるユーザーフレーズエディターを搭載、フレーズをMIDI ファイルとして書き出し、音楽制作ソフトウェア「Cubase」などを使ってさらに編集することも可能となっている。

「HALion 5」のみの特徴となるのが、統合されたオーディオスライス編集機能。オーディオ素材のスライスや再構成は、今日のプロダクションで欠かせない作業だが、フレキシブルで使いやすい「HALion 5」のスライスモードを使えば、どんなサンプルもビートやトラックにフィットさせることができる。2つの自動検出モードと手動マーカー編集により、スピーディーかつ確実にスライスを作成でき、個別のスライスに対してフィルターの適用も可能。そして最先端のアルゴリズムにより、複雑な編集後も高音質をキープする。サウンド編集の詳細編集、マルチモニターサポート、フレキシブルユーザーインターフェイスも「HALion 5」のみの対応となる。

「HALion 5」「HALion Sonic 2」はいずれもWindowsはVST 3とVST 2、MacはVST 3とAUに対応。出力数は「HALion 5」が32ch＋6chチャンネルサラウンド、「HALion Sonic 2」が16ch。


◆HALion 5
価格：オープンプライス
◆HALion Sonic 2
価格：オープンプライス

◆HALion 5 製品詳細ページ
◆HALion Sonic 2 製品詳細ページ
◆Steinberg 日本語サイト
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル