【対談】Linked Horizon×cinema staff、『進撃の巨人』を語る「“エレン死んだけど大丈夫か!?”と諫山さんの手の上で翻弄されてました(笑)」

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■バンドとソロでは、作ったものの“熟成度”が違う──Revo
■Revoさんの期待に応えられないかもしれませんっていう(笑)──久野

──ところで、Revoさんとcinema staffは『進撃の巨人』以前から交流があったんですか?

三島:以前からお名前は存じ上げていたんですけど、ライブを見たりしたことはなくて。<Linked Horizonトーク&ライブイベント「自由への進撃」>に参加させていただいたのが初の機会ですね。

──このイベントは7月10日〜26日まで、東名阪のZepp会場を廻る全4公演(※ファンクラブ限定公演を除く)となりましたが、いかがでした?

飯田:初日のZepp DiverCity Tokyoで初めてRevoさんにご挨拶させていただいたんですけど、凄い気さくな方で安心したんです(笑)。

三島:正直、お会いする前はちょっとビビッてましたから(笑)。

飯田:本当はイベントの前にご挨拶に行こうという話があったんです。でも先に会ってしまったら、当日話すことがなくなっちゃうんじゃないかと思いまして(笑)。

Revo:あははははは(笑)!

──Revoさんのcinema staffの印象は?

Revo:骨っぽい部分というかバンドサウンドでガツンとやってるので、ひょっとするとヤンチャな人たちだったらどうしようと(笑)。イベントでは、フリップ的なものを使ったゆるい企画にも参加してもらいたいと思っていたので、「俺たちはそんなことやらねぇよ」とか言われたらマズいなって(笑)。その辺はスタッフを通して、やれるかどうか聞いてもらったんだけど、「よくわかりません」というモヤモヤした回答がきて(笑)。

久野:ははははは(笑)。

Revo:出来ないメンバーもいるかもしれませんって。

三島:やったことがないんで、不安だったんすよ、単に(笑)。

久野:“できないかもしれません”という話はバンドのスタンス的なことじゃなくて、Revoさんの期待に応えられないかもしれませんっていう意味だったんです(笑)。

飯田:初日に参加して、空気がわかってからは楽しく参加できましたね。

──Revoさんはご自身にないなにかを、cinema staffに見るようなことはありましたか?

Revo:だからどうっていう話じゃないんですけど、曲の合間にチューニングとかしてるでしょ? それがなんかライブハウス感があっていいなとかね。僕のライブは楽器スタッフが入ってるから、チューニングした状態でギターも渡されるので。そういう姿に、cinema staffというバンドは、本当にこの4人でやってきたんだっていう歴史が見えた。それは素晴らしいことですよね。

三島:嬉しいですね。確かにゼロから積み上げてきたものがあるとは思っているので。プライドを持ってバンドをやってます。

Revo:うん。バンドとソロでは、作ったものの“熟成度”が違うんだよね。

三島:“熟成度”ですか?

Revo:僕の場合はレコーディングをしてCDを作った後、そこからライブで演奏することによって、曲が良い意味で変わっていくことがあるんですよ。でもバンドの人たちって、レコーディングの過程ですでに曲が変化してると思うんだよね。

三島:ああ、それは大いにありますね。

Revo:リハーサルとかセッションを繰り返すことでね。そこが大きく違うような気がします。たとえばビジネス的な観点で話をすると、バンドなら何度もレコーディングすることができるけど、僕らはミュージシャンを呼ぶのにお金がかかるから、キメキメのフレーズをぶっつけ本番みたいな感じで弾いてもらうことが、いつものことで。もちろん化学変化は瞬間的にあるんだけど、何度もやることでグルーヴが出てくるバンドとは違いますから。

三島:逆にいうと、スタジオミュージシャン個々の集中力というか一発勝負みたいなところは凄くリスペクトします。僕らはもう、バンドメンバー4人で行動することが生活の一部というか。そもそも僕ら、4人で一緒に住んでるんです(笑)。

Revo:え、そうなんだ?

三島:はい、1年のうち340日くらい一緒に居るので(笑)。一軒家に住んで、移動も同じ車だから、メンバー間の結束というか、“バンドのプロ”という意識はあります。ただ、プレイヤーとして個人でも頑張れるような水準まで、個々の技術を上げて行かなきゃなとも思っているんです。

──<Linked Horizonトーク&ライブイベント「自由への進撃」>はお互いにとって、いい影響を与えたと言えそうですね。

Revo:『進撃の巨人』があって出来たご縁だから、みんなで『進撃の巨人』を楽しもうという感じのイベントでしたが、真面目なことばかりじゃなく、ざっくばらんなトークも楽しんでいただけるものになったと思います。真面目なcinema staffを見て僕も初心を忘れず頑張っていこうと改めて思いました。

飯田:僕らはもうイベントの力になれるように一生懸命やっただけですね。

三島:“最後、泣くかも”っていうくらい、楽しい想いをさせていただきました。これからもRevoさんやファンの方々とそういう想いを共有できたらいいですね。

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