葉加瀬太郎、富士山頂で生演奏にチャレンジ

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8月21日(水)に日本の誇る魂を音楽に込めて、和をテーマにしたニューアルバム『JAPONISM』(ジャポニズム)をリリースしたヴァィオリ二スト葉加瀬太郎(45)が、プロのヴァイオリ二ストとしては初めて、富士山頂での生演奏にチャレンジした。

東京のFMラジオ局J-WAVE(81.3FM)は、登山(5合目)から富士山山頂の生演奏までの道のりを各ワイド番組で生中継。登山の一部始終はJ-WAVEの制作部が運営するTwitterアカウント(@jwave2012)やインターネットの動画サービスU-Streamとともに実況。葉加瀬太郎のチャレンジ姿に多くリスナーがエールを送った。

大胆な和のティストを取り入れた新作アルバムをひっさげて、初となる単独でのワールド・ツアーを控えている葉加瀬のキーワードは、ズバリ“NIPPON”。NIPPONの誇る魂を込めて、心突き刺す叫びを世界に発信。アルバムの発売日、このキーワードを具体的な形にする試みのひとつとして、東京のFMラジオ局J-waveより世界文化遺産登録された日本の象徴である富士山頂での生ライブを打診され、応じることとなった。

葉加瀬自身は登山自体が今回が初の挑戦となる。服装、装備は事前に専門スタッフからのアドバイスのもと17日は東京・高尾山で練習を積み、この日に臨んだ。

20日(火)富士5合目は太陽の強い日差しのもと気温は27℃。汗が服を濡らす暑さだ。15時30分に5合目から葉加瀬を含め総勢16名のスタッフと取材メディア一行が葉加瀬の音頭で「エイエイオー!」とシュプレキコールをあげて明るい笑顔のもと登山が開始された。

専門スタッフのもと安全第一にゆっくりとしたペースでの登山。日が暮れると気温は一気に下がり10℃ほどの肌寒さに。18時20分には7合目にある山小屋「富士一館」に到着する瞬間には突然、大きな雷の音と光が。大粒の雨が一行を襲うアクシデントがあった。その後、雨は上がり、7合目は大きな月に照らされ幻想的な様相。山小屋では休憩、食事(ちなみに定番のカレーでした)、仮眠のあと24時20分に登山が再開された。

月の明かり以外はなんの光のない本当に真っ暗な険しい登山道。葉加瀬も次第に口数も減り、黙々と歩みを続ける。21日(水)午前5時に、ついに富士吉田口山頂に到着した。到着後、目線を下に向けると雲海の隙間から朝日に映し出され、美しく大地が広がっているのが見える。ご来光を無言で見つめる葉加瀬。額には大粒の汗が零れ落ちている。疲れの中にも大きな満足感のある笑みを浮かべた。

この日の山頂は晴天に恵まれたものの気温はわずか5℃の凍りつく冷え込み。吐く息も白い。10メートルの強風が吹き、体感温度は1~2℃。とてもヴァイオリンの生演奏をする環境ではない。スタッフの間に緊張感が走る。

スタッフの懸命な生放送準備の後、午前6時50分すぎ、奇跡的に風が弱まった。朝靄のたつ静寂な富士山頂で、多くの登山者の見守る中、葉加瀬は自身の代表曲で「万讃歌」(ばんさんか)をヴァイオリン1本で演奏を始めた。

この曲は、葉加瀬の長男・万太郎くん(7)が生まれた時にプレゼントした葉加瀬作曲の曲(2007年4月11日発売アルバム「SONGS」に収録)。今回のニューアルバムにもニューアレンジVerが収録されている。人生の尊さと人へのやさしさ、そして人類の未来への希望を鼓舞するかのような力強さを兼ね備えた曲だ。ときたま目を閉じ演奏に集中する葉加瀬の姿から朗々とした音色が富士山頂に響きわたる。日本の象徴、富士山の朝にまさにぴったりのシュチュエーションで、山頂からFMラジオを通じて生演奏が放送された。生演奏後、演奏を見ていた登山者、同行のスタッフからから大きな拍手が沸き起こった。

この生演奏を聴いた登山客の女性(37)は、「鳥肌が立ちました!富士山頂で葉加瀬さんのヴァィオリンを聴けるなんて本当にラッキー!音色に涙がでました」と感慨仕切りの感想を述べた。

生演奏後、葉加瀬は「初めての富士登山、登る前は頂上まで行けるかという不安もあったし、正直きつかったです。多くの皆さんの力に助けていただいて、富士山頂で生演奏することができました。とても良い経験ができました。世界でも、こんな高いところでヴァィオリンを弾いたのは、たぶん僕だけじゃないかと思います。こんな機会を与えていただいて、僕は幸せものだなぁと。思いもしないことをするのは。。。ほんと、楽しいね!」と感想を述べた。

今回の富士山頂での生演奏は、ヴァイオリ二ストのプロアーティストとして初となる。日本の魂を世界へ!がテーマの葉加瀬太郎が本日発売となったアルバムをひっさげ、この秋、単独として初となるワールド・ツアーを敢行する。

『JAPONISM-ジャポニズム-』
8月21日発売
M1:Prologue for JAPONISM
M2:MATSURI 組曲「NIPPON」より-国土交通省観光庁 Visit Japan 事業「DISCOVER the SPIRIT of JAPAN」タイアップ曲-
M3:Together We Walk ―健育会 60 周年記念曲―
M4:HANA 組曲「NIPPON」より-国土交通省観光庁 Visit Japan 事業「DISCOVER the SPIRIT of JAPAN」タイアップ曲
M5:Asian Roses ―花王アジエンスCM 曲―
M6:太陽はひとりぼっち ...1962 年 映画音楽カバー
M7:Smile for you ―スマイルとうほくプロジェクト イメージ曲 -
M8:candy wagon
M9:History of the future ―BS-TBS「週刊 BS-TBS 報道部」テーマ曲セルフカバー
M10;剣と女王 ...MARK GOLDENBERG カバー
M11:沙羅 ...中島美嘉歌唱、葉加瀬太郎作曲 セルフカバー
M12:琥珀の髪飾り
M13:万讃歌 meets 北斎 ―葛飾北斎リ・クリエイト展「あっぱれ北斎!光の王国展」―

◆葉加瀬太郎 オフィシャルサイト
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