【イベントレポート】Angelo主催<THE INTERSECTION OF DOGMA>でINORAN、MUCC、lynch.、heidiが超レアな光景

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チケットが瞬時にソールドアウトとなった<Angelo presents THE INTERSECTION OF DOGMA>が8月16日(金)にSHIBUYA AXで行なわれた。

■<Angelo presents THE INTERSECTION OF DOGMA>画像

大盛況だった第1回目のイベント(2012年8月17日)にはMERRY、Sadie、ギルガメッシュ、lynch.が登場したが、2013年はINORAN、MUCCといった大物と、2度目の出演となるlynch.そしてheidiという世代を超えた豪華ラインナップ。

2012年にひき続き、キリトのディレクションによる映像が流れる中、17時30分に登場したのはheidi.だ。出演アーティストの中ではいちばんの若手だが、熱が渦巻く超満員のフロアーにまったく臆することなく、義彦(Vo)は1曲目「泡沫」のイントロで「さあ、行こうぜ! 楽しんで帰れよ!」と煽り、小気味いいキレのある演奏と歌詞が届いてくるパワフルなボーカルで初心者も巻きこむライヴを展開する。「トップバッターはみんなを盛り上げることがいちばん重要だと思っているので、俺たちも思いきり楽しんでいきます!」と宣言していたが、その言葉どおり会場のウェルカムな空気を味方につけ、アグレッシブな曲のみならずバラードも熱唱。全員がこの貴重な夜を楽しみ尽くしていた。

大歓声の中、続いて姿を現したのはlynch.だ。赤一色に彩られた照明の中、ストイックなヘヴィチューンをたて続けに投下し、AX は興奮のるつぼと化す。「2年連続出場、非常に光栄です。初めて見る人もたくさんいると思うけど、好きなように暴れていってください」という葉月のMCも、いかにもlynch.らしく野生味と繊細さを合わせ持つ演奏と旋律、空気を切り裂くようなシャウトでオーディエンスを魅了した。「pulse.」では「先輩方のお客様には申し訳ないんですが、少し下品な話をさせてください」と前置きし、「やりたくねえか!? セックスしようぜ!! 狂っちまえ!」と煽り、攻めに徹したライヴで圧倒した。

幕が開き、クリスマスのようにライトアップされたステージに歓喜と驚きの声が上がったのはINORANだ。ご存知、LUNA SEAのギタリストでもあり、本イベントの中でいちばんの先輩格。出演すること自体サプライズだが、アップチューン「smoke」で始まったライヴはロックンロールの開放感やエネルギーがダイレクトに伝わる熱いステージとなった。「盛り上がってるか?」と笑顔を見せ、「こういうイベント、大好きです。音に身をまかせて身体を揺らしましょう!」と巻きこみ、ライヴのテッパン曲「Get Laid」では「みんな、叫んでくれるか!?」とコール&レスポンスで客席を煽る。そのいい意味で荒削りなバンドサウンド、生ならではのグルーヴ、キャリアを背負わない身軽なINORANのアティチュードは最高にカッコよかった。

続いて、怒濤の歓声とコールの中、MUCCが登場し、一発目の「Mr.Liar」から磁石のごとく見る者を引き寄せるステージを展開した。パフォーマンスからして圧倒的な存在感とアクの強さを放つ達瑯(Vo)一音一音に説得力のある楽器陣のアンサンブルは、さすが世界を視野に入れて活躍してきたメンバーだ。数々のイベントでバトルしてきた百戦錬磨のライヴバンドの実力を目のあたりにした。「ニルヴァーナ」で大合唱になった後は、導火線に火をつけるような「蘭鋳」でダイブ続出。ファンが座って、ジャンプするのがお約束のこの楽曲で達瑯は、会場が揺れると楽屋も揺れると話し、「(キリトに)焼きもちやかせよう作戦、行けそう?」といかにも彼らしい煽りで沸かせAngeloへの期待に繋げるライヴをみごと締めくくった。

20時50分。いよいよ本イベントの主役、Angeloがステージセンターの奥から姿を現すと、待ってました!とばかりの歓声にAXが揺れる。オープニング曲「RIP」から期待を裏切らず、イントロでキリトはマイクスタンドを激しく何度も叩きつけ、アッという間に会場の空気を持っていってしまう。華とエッジを兼ね備えたKaryuとギルのツインギター、クールな佇まいで重量感のあるビートを刻むTAKEOとKOHTA、両腕を白くペイントし、黒い衣装に身を包んだキリトの一挙一動から目が離せなくなるのはやはり希代のカリスマゆえか。ヘヴィに振り切った最新シングル「OUTBREAK」も披露され、気がつくと2階席までAngelo一色となった。可能性の扉を開けてくれるような「Manic State High Pressure」ではAXに銀テープが放たれ、痛快で突き抜けたライヴで魅了し、楽しませた。

5人が去った直後はアンコールの嵐。「持ち時間はどのバンドも一緒なので、アンコールは心苦しいんですけど、少しでも楽しんでほしい」と話し、ラストナンバーはすべてを蹴散らす爽快感と破壊的パワーに満ちた「SCRAP」を披露した。2012年と違うのは達瑯と葉月がステージに呼びこまれたこと。3人がヴォーカルをとるというこのイベントにふさわしい超レアな光景が繰り広げられた。

ステージにひとり残ったキリトは「今日は最高のライヴでした!」とマイクを通さずに「どうもありがとう!」と叫び、深々と頭を下げた。こうして香辛料がたっぷりふりかけられたような濃厚すぎる夜は更けていったのだった。

取材・文◎山本弘子

■<Angelo Tour 「THE FAITH TO FOLLOW」>
2013.11.28(木) 川崎CLUB CITTA’  18:15/19:00
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
2013.12.01(日) 横浜BAY HALL 17:15/18:00
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
2013.12.03(火) SHIBUYA AX 18:15/19:00
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
2013.12.06(金) 郡山Hip Shot Japan 18:15/19:00
[問]キョードー東北 022-217-7788
2013.12.07(土) 仙台 Rensa 16:45/17:30
[問]キョードー東北 022-217-7788
2013.12.11(水) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 18:30/19:00
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
2013.12.14(土) 札幌PENNY LANE 24 17:30/18:00
[問]WESS 011-614-9999
2013.12.18(水) 大阪 BIG CAT 18:15/19:00
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
2013.12.20(金) 名古屋 CLUB Diamond Hall 18:15/19:00
[問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
2013.12.21(土) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM 17:15/18:00
[問]夢番地岡山 086-231-3531
2013.12.23(月) 福岡DRUM LOGOS 16:15/17:00
[問]キョードー西日本 092-714-0159
2013.12.28(土) 新木場STUDIO COAST 16:45/17:30
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
スタンディング 5,800(税込) ※ドリンク代別
一般発売日:2013.10.12(土)

◆チケット詳細&購入ページ
◆Angelo オフィシャルサイト
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