【インタビュー】山崎まさよし、アルバム『FLOWERS』リリース「このアルバムを花のように使ってもらえたら嬉しい」

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山崎まさよしが、9月18日に約3年ぶりのオリジナルアルバム『FLOWERS』をリリースする。このアルバムは、山崎自身が“種を蒔く人”となって全国を巡ったツアー<SEED FOLKS>を経て、咲かせた大輪の花=楽曲の数々を収録したものだ。そういう意味では多くのファンと共に育んだ楽曲が詰まったアルバムだということもできる。楽曲制作はもとより、アルバムコンセプトを物語るアートワーク、そしてギターなど、咲き誇る花を培ったファクターのひとつひとつにスポットをあてて話を聞いた。

◆山崎まさよし 拡大画像

■<SEED FOLKS>というツアーもやっていたので
■“SEED=種” “FLOWERS=花”という全体的な流れはありました

──2012年から2013年にかけての全国ツアー<SEED FOLKS>では、3人編成で新曲が随時披露されるなどの試みがなされていました。あのツアーが今回のアルバムの準備段階となった面もあるのでしょうか。

山崎:そうですね。確かに、ライブなしでただアルバム制作に入っていたら、今回のような内容にはなっていなかったかもしれません。実際に出来たばかりの曲をアンコールでやってみたりしたので、人前でパフォーマンスした感触は、たぶんアルバムの音源に反映されていると思います。特にリズム録りなんかは、ライブと同じように、スタジオでも3人で音を出していたので影響が大きかったんじゃないかな。制作はスムーズで、アレンジに関しても迷うことはなかった。歌詞はいつも悩むところだったりするんですけど、曲ごとにちゃんといい言葉が引き出せたような気がしますね。

──アルバム一枚を通して、ストーリーのある作品だと感じました。「はじまりのDing Dong」で爽やかにスタートし、センチメンタルな「アルタイルの涙」「星空ギター」をはさみながら、後半の「Flowers」あたりの盛り上がりへとつながっていく。

山崎:何か偶然にもね。並べたらそんな風になりました。ただ、最初はシングルを集めたものでしかなかったんです。シングル曲はコンセプトをもらって作ったものだったので、それに沿っていくと結構バラードに寄る感じになっていって。それで、一枚のアルバムにするにあたって、少し色を付けようと思ったんですよね。少しアップテンポのものを入れたり、モータウンのリズム、ブギーなんかも取り入れて、否が応でもノレるものにしていきました。

──ライブでも、主にアメリカのルーツ的音楽を山崎さんの解釈で新しい音楽にしている、という印象がありました。今度の作品でも、それが反映されたということでしょうか?

山崎:そうかもしれない。耳に馴染んだ、自分の体内にあるものをやっている感覚ですね。アレンジに関しては、今風のものをやっている曲はないんじゃないかなと。

──個別の楽曲についても聞かせてください。まずはタイトル曲の「Flowers」ですが、これはどんなタイミングで作ったんですか?

山崎:これは最後ですね。アルバムのタイトルを『FLOWERS』に決めたところで、この曲だけ歌詞が決まっていなかったので、これをタイトルチューンにしようと。それで、花をテーマに歌詞を書きました。これがあるから、他の曲にも意味が出てきた気がしますね。面白いもので、『FLOWERS』と名前をつけてみたら、“花”という言葉が歌詞に入っている曲が他にも5~6曲あったんです。特に意識したわけではなく、知らず知らずにやっていたんですけどね。<SEED FOLKS>というツアーもやっていたので、“SEED=種” “FLOWERS=花”という全体的な流れはありましたが。

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