【速報レポート】<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013>曽我部恵一、フィールドを温かく包み込む、愛溢れるステージ

ポスト

アコギ1本でのソロスタイルで、RESPECT STAGEに登場したのは曽我部恵一。1曲目「さよなら! 街の恋人たち」でステージが始まった。

◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013> 曽我部恵一 拡大画像

空はキレイに澄み渡り風が優しく吹き、太陽が山の向こうへ落ちていく。丘を使ったステージ、オーディエンスらは傾斜に座りゆったりと耳を寄せる。シチュエーションさえも素晴らしいステージングのようだ。

自身に娘が生まれた時に作ったという次曲「おとなになんかならないで」では、甘くて優しい、大らかで温かい歌がフィールドを舞う。ギターの音色は包むように鳴り、歌に聴き入る母親は子どもを抱いて笑顔で見つめ合って体を揺らす。あぁ、なんてキレイな風景なんだ。曽我部自身も朗らかな表情で歌を届けている。

3曲目「きみの愛だけがぼくのハートをこわす」では、いろんな形や色をした“好き”がいっぱい詰まった歌でオーディエンスを笑顔にし、続く「キラキラ!」では力強い世界観で聴くものの心を引っ張っていく。

ハッピーな歌だけでなく、しっかりと心に刺さる歌も届けてくれた「満員電車は走る」。大人も子どもも、毎日の生活は思い描いた地図のままに動かない時もある。輝く時もあれば、ちょっと嫌になっちゃう気持ちもある。風刺ではなく、“そんなこともあるよね”、とあくまでやんわりとした気持ちを音にした楽曲は体に寄り添うように染み込んでいく。

自身の自宅にもソーラーパネルを設置しているという曽我部。もっと自然エネルギーが身近になればとを交えつつ、ラスト「テレフォン・ラブ」へ。

この日、1番ヤバイというリバーブをかけて口笛を響かせながら、中津川に愛のメッセージを鳴らす。コール&レスポンスをしながらフィールドへ降りたち、ノーマイクでラブを叫び、25分という短い時間の中にたっくさんの愛を届けてくれた。

取材・文◎黒田奈保子 撮影◎平野大輔

◆<THE SOLAR BUDOKAN>オフィシャルサイト
◆曽我部恵一オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報