2日目のREDEMPTION STAGE、トップを飾るのは黒猫チェルシー。俳優としても活躍するボーカル渡辺大知を中心として、平成世代のロック・バンド代表としてシーンを引っ掻き回す彼らもまた、ステージで己をさらけ出すことで力をつけてきたライヴ・バンドだ。

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メイン・ステージでの盟友バンドOKAMOTO’Sの演奏が終わると、ファンが一斉に押し寄せてくる。軽快な岡本のドラムのリズムに先導され、宮田のベースが後に続く。澤のギターがそこに切り込むと、ファンが徐々に踊り出した。そして、素肌に派手なシャツを着たボーカル・渡辺大知が登場、“中津川~!”と雄叫びを一発かました。一曲目は「Hey ライダー」だ。裏打ちのハイハットに、ビートルズ「TAXMAN」を思わせる跳ねたベースのフレーズが気分を高揚させる。ギターが乾いたノイズをまき散らし、「アナグラ」へ。“チョコレートの中にいるようなオアシス”という歌詞が印象的。まさにそんな、溶けてしまいそうな程の気温になってきたREDEMPTION STAGEを表しているようだ。

“レッツ・ダンス!”との言葉通り、曲はファンキーなナンバー「ファンキーガール」へ。大知もアコギを掻き鳴らし歌う。歪みつつもファンク・テイストのフレーズを刻む澤のギターがジミヘンを思わせように妖艶だ。“ミニ・ウッドストック”と化したかのようなREDEMPTION STAGEにどんどん人が集まってくるのも肌でわかる。ステージ上もそれを感じたのか、“みなさんの熱気が伝わってきて最高に楽しいです!”と大知。“こんな日に最高の新曲を作ってきました!”と新曲を披露した。突っ込み気味のベース・ラインに演奏が引っ張られるようなアグレッシヴなナンバーだった。

”みなさんに愛を込めて、黒猫チェルシーのラヴ・ソングを歌いたいと思います!”と歌い出した「恋はPEACH PUNK」の最中、近くにいた子供が吹いたシャボン玉がステージに向かって飛んで行ったのがなんとも微笑ましい光景でもある。”音楽が死なない限り、また俺たちと会える!また会おう!”とラストの「平成ストレンジャー」をファンと共に歌い、見事にREDEMPTION STAGEトップの役割を果たした黒猫チェルシー。悪童っぷりは影を潜め、ロック・スターとしての風格さえ漂う、バンドの充実ぶりがわかるライヴとなった。

取材・文◎岡本貴之 撮影◎岡村直昭

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