『あまちゃん』ついに最終話へ。“あまロス”になった人たちに、あまちゃんバンドのコンサートを

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4月の放送開始以来、社会現象にもなっているNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が、9月28日、ついに最終話を迎えた。終了後の寂しさから、巷では“あまロス”という言葉も溢れかえっているが、そんな思いも束の間、10月1日からは大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンドコンサートが全国各地で開催される。

そこで『あまちゃん』を彩った数々の音楽を手掛けた大友良英にコンサートの意気込みを聞いたオフィシャルインタビューをお届けしよう。

「普通、ドラマのサントラでこうやってコンサートをやったり、しかも全国を回るなんてことはまずありません。みなさんの反響のおかげです。ありがとうございます。そして、こんなコンサートが実現してしまうくらい『あまちゃん』は特別な過剰な熱量を持ったドラマだったんだと思います。いよいよ最終回を迎えて“あまロス”(あまちゃんロス症候群)になる心配をしている人も沢山いると思います。『あまちゃん』って毎日15分間の半年だけの祭りだったのかもしれません。今は祭りが終わった後。だから“あまロス”になるんだと思います。僕も寂しいです。でも、祭りは終わりがあるからいいんです。祭りのあとには現実が待ってます。でも、きっと祭りの前と後では、同じ現実でも見え方が違ってくると思います。“あまロス”から立ち直るためにもこのコンサートはいい処方箋になると思います。僕にとってはコンサートで、実際に『あまちゃん』のドラマを見てきた方々と出会えるのも大きな楽しみです。ぜひぜひいらしてください。」

コンサートでは、全国でおなじみとなったオープニングテーマ曲をはじめ、夏ばっぱ、春子、アキの親子三代をイメージして作られた「TIME」「家族」など20曲以上を演奏する予定となっている。

「すでにいくつかコンサートをやってきましたが、テーマ曲のイントロがはじまるだけで、どの会場もすごいもりあがりで、作った本人が嬉しすぎてびっくりしてます。よく応援歌としてつくられたのかって質問を受けますが、誰かの応援をする前に、自分自身が元気になってます。この曲に限らず『あまちゃん』に出てくる多くの曲は、大人数で演奏するように作られています。なにしろドラマの中に出てくる人たちが、みんな個性的で元気でへんてこで、そんなのを表現するのには、個性豊かな上に身勝手なミュージシャンたちを沢山集めてわいわいやるビッグバンドが一番だろうと思ったからです。コンサートではそんな雰囲気が伝わればいいなって思ってます。もちろんただ演奏するだけじゃなく“あまちゃん制作秘話”のようなものも含め、それぞれの曲にまつわる話もしていきますので、そちらもどうかおたのしみに。」

コンサートは、10月1日に大友が10代の頃を過ごした福島県からスタート。そして『あまちゃん』の舞台となった岩手県久慈市でも開催され、その後、東北から関西、名古屋、大阪と巡り、12月5日には東京・NHKホールでファイナルを迎える。

「大友良英&「あまちゃん」スペシャルビッグバンドコンサートが10月1日福島市文化センターで行なわれます。10代を福島で過ごした僕にとって、ここは憧れのミュージシャンの福島公演を見る特別な場所でした。ここで『あまちゃん』のコンサートが出来るなんて飛び上がりたいくらい嬉しいてです。おなじみのテーマ曲から、劇中に出てくる様々な曲まで、『あまちゃん』の舞台裏の話もまじえつつの楽しい時間にしたいと思います。しかもこの日はドラマの中でも数々の劇伴を演奏してくれているブルースギタリストの“マダムギター”こと、長見順さんがスペシャルゲストで参加してくれます。きっと特別なコンサートになると思います。ぜひぜひお越し下さい。」

【ライブ情報】
大友良英&「あまちゃん」スペシャルビックバンド コンサート
10月01日(火)福島県 文化センター 大ホール 
10月02日(水)岩手県 久慈市文化会館 アンバーホール 
10月03日(木)青森県 八戸市公会堂 大ホール 
10月04日(金)宮城県 東北大学百周年記念会館川内萩ホール
10月09日(水)兵庫県 姫路市文化センター 大ホール
10月10日(木)京都府 同志社大学寒梅館ハーディーホール
10月11日(金)兵庫県 三田市総合文化センター 郷の音ホール 大ホール
12月02日(月)愛知県 日本特殊陶業市民会館フォレストホール
12月03日(火)大阪府 グランキューブ大阪
12月05日(木)東京都 NHKホール

◆大友良英&「あまちゃん」スペシャルビックバンドのチケット情報
◆大友良英 オフィシャルブログ
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