「もう一度リアル1st ALBUMを創るつもりで」 中島卓偉の15周年記念アルバム『BEAT&LOOSE』

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デビュー15周年を迎える中島卓偉がニューアルバム『BEAT&LOOSE』を10月2日にリリースする。

◆中島卓偉 『BEAT&LOOSE』画像、「誰もわかってくれない」「ゲッザファッカウッ!!!!」ミュージックビデオ

アップフロントの後輩グループへの楽曲提供はもちろん、昨今では、親交のあるアーティストとのコラボレーション作品を発表したり、コラボツアーを行なったり、また自身がプロデュースする定期ライブイベント<ミュージックフェスタ>を開催したり。そして音楽以外では“城マニア”として、なかなか変態的にロックなコラム『【連載】中島卓偉の勝手に城マニア』を執筆・発表と、多彩にして多才。常に攻めの姿勢で活躍を続けるロックスター・中島卓偉。そんな彼のデビュー15周年を記念したアルバムが『BEAT&LOOSE』だ。

本作は、卓偉が「ROCKとは」「ROCK'N ROLLとは」「PUNKとは」を自問自答し、「もう一度リアル1st ALBUMを創るつもりで制作に入りました。」と語る作品。原点回帰という言葉で表現するとそうなのかもしれないが、むしろ、ミュージシャン・中島卓偉として世間に登場する前の段階まで立ち返り、自分が格好良いと思えるROCKとは何だったか? どの部分に影響を受けてきたのか? どこに憧れたのか? というところから追求して制作。結果、ドラムは1発録りのテイクのみを使用し、ギターとベースはすべて卓偉本人のプレイ。そして鍵盤楽器は一切不使用。さらに子どもの頃にアナログレコードでビートルズを聴いていた記憶をたぐり寄せるかのように、音を中心に集めたモノラルっぽいミックスを施したことで、“一番シンプルなバンド・サウンド”が音の塊としてリスナーにぶつかってくるような(卓偉曰く「奥行き感」)、そんな熱量とダイレクトさを持ったものになっている。

「15周年記念として制作し、これが自分のリアル1st ALBUMだと言える仕上がりになったと思っています。『BEAT&LOOSE』というタイトルには意味などありません。中島卓偉のファンクラブの名前です。今これをタイトルにしたのは15年間ついて来てくれたファンへの、支え続けてくれたファンへのありったけの感謝を伝えたかったからです。ここからまたBEAT&LOOSEと共に、自分を支持してくれるすべての人と共に走り続けようと思っています。」── 中島卓偉(アルバム『BEAT&LOOSE』について)

いつかこの曲を1曲目にしたアルバムを作ろうと、しばらく寝かせていたというヘヴィーなチューン「ゲッザファッカウッ!!!!」からスタートするアルバムは、6月11日に赤坂BLITZで開催された<ミュージックフェスタ Vol.1>東京公演にて、司会を務めたタイムマシーン3号とともにステージ上で披露された「サイトウダイスケ ~all good adult go to heaven?~」(タイムマシーン3号はレコーディングにも参加している)や、現在の日本の音楽シーンに蔓延している、観客の立場からすると失礼極まりない行為をストレートに批判した「口パク禁止令」。さらに、卓偉本人曰く“自分で言うのもなんですが最低で最悪な歌詞だと思っています。”という「誰もわかってくれない」といった、エッジの効いた最高に尖った音のオンパレード。ただそれだけではなく、ファンクラブに宛てたアルバム唯一のラブソング「BEAT&LOOSE」や、名曲「3号線」から数年後、17歳から約7年間過ごした街のこと、そこの街でのリアルストーリーを綴った「高円寺」など全15曲が収録されている。

「この歌もデモの仮歌をそのまま使っています。1発テイクでした。途中で涙が出て来て、だけど、止めちゃいけない、最後まで歌いきれ、と自分に言い聞かし振り絞って歌ったテイクでした。仕舞っていた想い、閉ざしていた想いが一気に爆発したテイクだったように思います。リズムがよれたりピッチが揺れたりしていますがそれでいい、これでいいんだと思える1stテイクだったのでそのまま使うことにしました。むしろこれを越えるテイクは録れなかったと思います。」── 中島卓偉(「高円寺」について)

一方、違う側面から光を当てると、これら楽曲からは、ビートルズを中心に、中島卓偉が敬愛するアーティストへのオマージュが浮かび上がってくる。(同じ世代の)洋楽ファンからすると、楽曲を構成する様々な要素を通じて、いかに卓偉がこれらアーティストのことを好きなのかがこれでもかというほどに伝わってくる。思わず“にやにや”してしまう人もいることだろう。

「ロックとは生き方」── 過去、「ロックとは何か?」という問いかけにそう即答した中島卓偉。そんな中島卓偉のロック(=生き方)が詰まったアルバム『BEAT&LOOSE』。現在、収録曲より「誰もわかってくれない」「ゲッザファッカウッ!!!!」のミュージックビデオが公開されている。

また中島卓偉は、15周年を記念した全国ツアー<HERE WE GO! BEAT&LOOSE TOUR 2013「BEAT PUNK Side」「LOOSE ROCK Side」>全15公演が、11月9日の岡山IMAGEからスタート。そして大みそか12月31日にはカウントダウンライブ<15TH ANNIVERSARY YEAR REBORN THE COUNTDOWN 13-14>を原宿アストロホールにて開催する。


text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)


【ライブ情報】
HERE WE GO! BEAT&LOOSE TOUR 2013「BEAT PUNK Side」「LOOSE ROCK Side」
11月9日(土) 岡山:IMAGE(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 17:30/18:00
11月10日(日) 大阪:BIG CAT(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 17:00/18:00
11月12日(火) 宮城:仙台HooK(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 18:30/19:00
11月13日(水) 東京:渋谷クラブクアトロ(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 18:00/19:00
11月22日(金) 愛知:Electric Lady Land(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 18:30/19:00
11月23日(土) 静岡:静岡UMBER(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
11月29日(金) 北海道:旭川CASINO DRIVE(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 18:30/19:00
11月30日(土) 北海道:札幌MESSE HALL(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
12月7日(土) 香川:高松DIME(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
12月8日(日) 愛媛:松山サロンキティ(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
12月14日(土) 福岡:DRUM Be-1(BEAT PUNK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
12月15日(日) 長崎:DRUM Be-7(LOOSE ROCK Side)
OPEN/START 17:00/17:30
※「BEAT PUNK Side」「LOOSE ROCK Side」でセットリストが異なります。
musicians:Guitar 生熊耕治 / Bass 牧田拓磨 / Drums 安東祐介
チケット料金:
4,800円 スタンディング(整理番号付き)
未就学児童入場不可
ドリンク代が別途(当日)かかります(11月30日 札幌公演を除く)

<15TH ANNIVERSARY YEAR REBORN THE COUNTDOWN 13-14>
12月31日(火)原宿アストロホール
OPEN/START/END 22:00 / 22:30 / 24:30

【イベント情報】
<MINAMI WHEEL 2013>
開催日:10月12日(土)、10月13日(日)、10月14日(月・祝)
会場:大阪・ミナミエリア ライブハウス20ヶ所以上
中島卓偉出演日時:
10月13日(日)18:00 会場 Pangea

<cune LIVE 「And」>
日程:2013年10月16日(水)〔開場 18:30 / 開演 19:00〕
会場:Shibuya O-WEST
チケット:
前売:3,900円
当日:4,400円(Drink:500円)
ゲスト出演:大石昌良/TAKUMA/田澤孝介/月森(from wise)/DEPAPEPE/中島卓偉/haru(from universe)/YORKE.(from OLDCODEX)

◆中島卓偉オフィシャルサイト
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