【速報レポート<CITY ROCKERS TOKYO>】BRADBERRY ORCHESTRA、約3年振りにステージに登場。

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フューチャリスティック・エレクトロニック・ダンスユニット―― BRADBERRY ORCHESTRAが約3年振りに謎と噂の中から立ち上がり、ライヴという場に雄大なその姿を現した。

◆<CITY ROCKERS TOKYO>ライブ写真

2013年10月1日、恵比寿LIQUIDROOM。<CITY ROCKERS TOKYO>の旗印の下、クリエイティヴな音楽シーンの活性化を目指すべく、DJ、ダンサー、アーティストが集結したこのイベント。オープニングを飾ったのは、青文字系雑誌モデルから音楽の世界へ飛び出した注目の二組・UnaとAMIAYAで、セクシー&キュートな衣装に身を包み、それぞれ個性的でガーリーなエレクトロ・ポップを披露する。続いて登場したDJのUCHIDA(vetica)は、J-POP×ハウスというキャッチーなスタイルでフロアを沸かせ、WRECKING CREW ORCHESTRAへとバトンタッチ。特殊なワイヤーを衣装に仕込んだ「光るダンス」を得意とするストリートダンス・ユニットの妙技連発に、初めて見るオーディエンスも歓声を上げて見つめている。

次のDJは細美武士(the HIATUS)。クールでミニマルなハウス・ミュージックを連ねながら徐々に熱量を上げてゆく正攻法スタイルがいい。続くライヴアクトはPE’Zで、代表曲「Hale no sola sita」などアッパーなチューンを途切らすことなく、猛スピードで一気に完走。その熱気を引き継いだのはDJのVERBAL(m-flo/TERIYAKI BOYZ®)だ。ポップな歌ものハウスを中心に、m-floの曲ではマイクをつかんでラップしまくるなど、フロアを盛り上げるスキルはさすがの一言。

午後9時50分。遂にBRADBERRY ORCHESTRAが約3年振りにステージに立った。サイケデリックな映像をバックに、小林武史がキーボード、大沢伸一はシンセサイザー類と生ベースを弾き、ドラム、ギター、女性ヴォーカルという5人組。2011年リリースのミニアルバム『Vol.0』からの楽曲を次々と披露してゆくが、ブルースやロックンロールへ回帰したようなリズムと強烈な四つ打ちの合体はすさまじいパワーを放ち、CDよりもはるかにプリミティヴでフィジカルな音がフロアを激しく揺さぶる。シャーマニックに踊りながら透明なハイトーンを聴かせる女性ヴォーカルも印象的だが、ほとんどの曲でハーモニーをつけ、時にリード・ヴォーカルも取る小林武史の存在感はやはり別格。大沢伸一もサウンドメイクにおいて強い個性を見せつける。強力な双頭体制であるBRADBERRY ORCHESTRAのコンセプトを明確に形にして見せた、圧倒的な40分間だった。

クロージングDJの田中知之(FPM)がスピンするメロディックなハウスを聴きながら、5時間にわたるイベントは幕を下ろした。続編も考えているということなので、次回<CITY ROCKERS TOKYO>の開催が今から楽しみだ。

●text by 宮本英夫

■<CITY ROCKERS TOKYO>イベント概要
日程:10月1日(火)
会場:恵比寿LIQUIDROOM 
時間:OPEN / START 18:00
チケット代:オールスタンディング ¥4,000(税込・ドリンク代別途¥500)
出演:
Live act: BRADBERRY ORCHESTRA / WRECKING CREW ORCHESTRA / PE'Z
DJ: 田中知之 (FPM) / VERBAL (m-flo , TERIYAKI BOYZ(R)) / 細美武士(the HIATUS)/ UCHIDA (vetica)
Opening act: AMIAYA / Una
ASOBI ROOM: RAM RIDER / CLM(中田クルミ)/ さっちょ(佐藤さき)and more.

◆<CITY ROCKERS TOKYO>特設サイト
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