ジョン・ライドン「ミック・ジャガーがシド・ヴィシャスのために弁護士を用意してくれた」

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セックス・ピストルズのフロントマンだったジョニー・ロットンことジョン・ライドンが、1978年にNYのホテルの一室でシド・ヴィシャスのガールフレンド、ナンシー・スパンゲンの死体が発見された事件について語った。当時、彼女と一緒だったシド・ヴィシャスが殺害容疑で逮捕されたが、その弁護士費用はミック・ジャガーが支払ったという。

ライドンは『Daily Record』紙のインタビューでこう話した。「ナンシー・スパンゲンはおぞましい、最低な人間だった。あのライフスタイルによって自滅したんだ。彼女が、シドを破滅やそれに続く死に導いた」「彼女の死は謎に包まれている。本物の謎じゃないけどな。あんなふうに麻薬と睡眠薬に手を出してたら、事故は起こる」

そしてジョン・ライドンは、殺人容疑で起訴されたシド・ヴィシャスに手を差し出したのがミック・ジャガーだったと明かした。「ミック・ジャガーが間に入って、シドのために弁護士を手配してくれたって聞いた。マルコム(・マクラーレン/セックス・ピストルズのマネージャー)は何もしなかった。どうしたらいいか、わからなかったんだろう。だから、俺はミック・ジャガーに好意を持っている」

「あの裏には、ミック・ジャガーの働きがあった。彼を称賛するよ。ミックはこれを宣伝に利用しなかった」。『Daily Record』紙は、弁護士費用はジャガーが支払ったと伝えている。

ジョン・ライドンは、シド・ヴィシャスのことを「いい友達だった」と表し、いまでも寂しく思うという。しかし、当時、麻薬に溺れていた彼とはまともな話はできなかったそうだ。「俺はずっとシドを助けようとしていた。彼をピストルズに引き込んだんだのは俺だからな。責任を感じていた。彼ならプレッシャーに耐えれるだろうって思っていた。でも、彼は耐えられなかった。人がヘロインをやるのは、プレッシャーに耐えられないからだ。シドは可哀想だった」と話している。

スパンゲン殺害容疑で起訴(その後釈放)されたシド・ヴィシャスは、その数か月後、麻薬の過剰摂取により死亡した。

Ako Suzuki, London
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