【インタビュー】KEYTALK「メロディは群を抜いてどのバンドよりも良いという自信はあります。奥深いポップ・ロック・バンドです」

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2009年の結成以来、溌剌としたダンス・ロック・サウンドに内包された繊細な感性を感じさせる楽曲で、多くの音楽ファンの支持を集めている4人組ロックバンド、KEYTALK。先日行われた恵比寿LIQUIDROOMでのワンマン・ライヴはSOLD OUT。<COUNTDOWN JAPAN>をはじめとするライヴ・イベントにも多数出演が決定している彼らが、11月20日に待望のメジャー・デビューを果たす。メンバー全員の現在の心境と、デビュー・マキシシングルの4曲について話を聞いた。

■レコーディングの時に巨匠が喉にポリープが出来て
■それがきっかけでツインボーカルが始まったんです

──みなさんニックネームが沢山ありますけど、寺中さんはどうして巨匠って呼ばれてるんでしょうか?

寺中友将(Vo.G以下・寺中):雰囲気と態度だと思います。まだ25歳なので巨匠と言える年齢ではないんですが、当時、巨匠的オーラ全開に放っていたらしく、大学時代のサークルの仲間からそう呼ばれてて。

──ではリーダーの小野さんから、バンドの成り立ちを説明していただけますか?

小野武正(G以下・小野):僕とドラムの八木君が同じ高校で軽音楽部に入ってまして。ライヴの色んな対バンの中でベースの首藤君と出会ったんです。その後、大学進学の為に上京してきた、“熊本で2番目にマリオカートが強い男”寺中さんと出会って、バンドが結成されました。

──マリオカートの話が出たとたんに寺中さんの目に輝きが増しましたね。

寺中:はい、そこは一番自信のある所なので。

一同:(笑)。

寺中:すみません、そこ掘っても何も出てこないです(笑)。

──バンド結成からメジャーデビューに至るまでの道のりって大変でしたか?

小野:インディーで何枚もCD出したりライヴをしたり、その時その時を一生懸命楽しんできた感じです。今思えば大変だったこともありますけど、順調に来てるんだなっていう気持ちはあります。

──最近、同世代のバンドがどんどんメジャー・デビューしてますよね。KANA-BOON、The SALOVERS、cinema staffとか。意識することはありますか?

小野:そうですね、割と色んな方々と対バンする機会が凄く多いんですけど、歳が近いバンドは特に意識するかもしれないですね。

首藤義勝(B.Vo以下・首藤):歳が近くて、ちょっと変わった仕事をしてる仲間っていう感じで、仲良くしていきたいなとは思います。先に他のバンドが売れたら奢ってほしいし、先にうちが売れたら威張りたいですね。

小野:そこは奢らないんだ(笑)?

首藤:はい。

──八木さんはドラマーとして他のバンドは気になりますか?

八木優樹(Dr.以下・八木):結構知らず知らずに、周りのバンドのドラマーに影響されてる気がします。使ってるドラム・セットがcinema staffのドラマーの久野(洋平)さんと全く同じだったりとか。

──KEYTALKはどんな音楽をやりたくて結成されたバンドなんでしょうか?

小野:最初は僕と八木君がthe band apartが好きで、バンアパ系のサウンドをやってたんですが、そこからFRONTIER BACKYARDの田上(修太郎)さんにプロデュースしてもらったり、身近な対バンの方たちの影響を受けてちょっとずつ楽曲が変わってきたというのはあるんですが、どんな音楽をやるかという具体的に話し合いは無いままリリースやライヴがあって。そこから色んな曲を作って行くうちに、1stミニ・アルバム『TIMES SQUARE』が出来て。3曲目の「トラベリング」という曲が僕らの代表曲なんですが、そういう路線を中心にアルバムを作ったら良いんじゃないかっていう話し合いで『SUGAR TITLE』ってミニ・アルバムが出たりとか、そんな中で今のサウンドになっていった感じですね。

──ツイン・ボーカルというのが、KEYTALKの特徴だと思いますが、どうしてこういう編成になったんですか?

首藤:元々は巨匠(寺中)だけが歌ってたんですが、1stシングル『KTEP』のレコーディングの時に、巨匠が喉にポリープが出来て、一曲だけキーが高くて歌えない曲があったんです。その曲を代わりに僕が歌ったことから始まったんです。声の質も違うし、意外と面白いね、っていうことになって。2ndミニアルバムの『SUGAR TITLE』からは2人半々の、ツイン・ボーカルっていうスタイルになりました。

──例えば高校生の子たちがバンドを始めて、KEYTALKの曲をコピーすることもあると思うんですけど、ご自分達の存在が若い音楽ファンたちに影響を与えているという実感ってありますか?

小野:やっぱりバンドでコピーしてるとか良く聞きますし、影響があるんだな、ということは徐々に感じてますね。

──どうしたらギターが上手くなりますか?とか聞かれたりします?

小野:聞かれますね。やっぱり練習だと思わないで、好きな曲を弾いてるのが良いですよね。楽しいから何時間でも弾けるし、それが良いサイクルになって上手くなると思います。やっぱり教則本っていうのは僕も苦手で(笑)。でも高校と音大を含めて、7年間ギターを習っていたんで、そこでレッスンがあったのが今となっては大きいですけど。それがなかったら、もしかして今みたいになってなかったんじゃないかな、とは思います。

◆インタビュー続きへ
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