Berryz工房にとって初の日本武道館公演<Berryz工房10周年記念 日本武道館スッペシャルライブ2013 ~やっぱりあなたなしでは生きてゆけない~>が11月29日(いいつんく♂の日 / いい肉の日)に開催された。ライブは、2004年メジャーデビューのBerryz工房の歴史が詰まったセットリストで展開。ラストに「汗だか涙だかわからない」と、熊井友理奈も口にしたように、汗と涙と笑顔で溢れた、大盛り上がりの公演となった。

◆<Berryz工房10周年記念 日本武道館スッペシャルライブ2013 ~やっぱりあなたなしでは生きてゆけない~>画像

2014年3月3日でデビュー丸10年を迎えるBerryz工房は、過去には、単独公演最年少記録の樹立とともに、さいたまスーパーアリーナのステージも経験。ただ、そんな彼女たちが、10年の節目を前に夢として掲げ、そして実現させたのが、この日の日本武道館初単独公演だった。

同時に、ファンにとっても本公演は大きな期待と気合いの入るものだった。Berryz工房の日本武道館公演決定がアナウンスされてしばらくして、公演を後押ししたい気持ちから、ファンメイドのポスタービジュアルやトレイラー映像が次々に登場。「本当のももちに逢える夜。」「躍動と踊姫が戯れる夜。」「女神が妖艶に舞う夜。」といったコピーをはじめ、Berryz工房を愛するからこその、グループの魅力を知り尽くして制作された作品クオリティーは、Berryz工房のファン以外にも強烈なインパクトを与え、Webを中心に大きな話題となった。

また、公演1週間前となる11月22日土曜日からは、Twitter上に「 #berryz日本武道館スッペシャルウィーク雅ちゃんの土曜日 」なるハッシュタグもファンの手で出現し、各メンバーの魅力を伝える画像やコメントが毎日、Twitter上に溢れかえった。ちなみに、土曜日は夏焼 雅、日曜日は菅谷梨沙子と切り替わっていったが、この順番は、タイのカレンダーに沿った形となっていた。世界各国の中で、とりわけBerryz工房人気が高い国・タイ。同国では、土曜日は紫、日曜日は赤……と、曜日毎にその曜日の色が決まっており、この各曜日に割り振られている色が、偶然にもBerryz工房7人のメンバーカラーと同じだったのだ。

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すごい緊張.........
きっと1日ソワソワしてそう。
メンバーみんな同じ気持ちだと思うから、きょうゎずっとみんなのそばにいようっと!

(公演日当日朝の、Berryz工房キャプテン・清水佐紀のブログより)

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11月29日は、朝から早くも夕焼けの美しさが想像できそうなほどの晴天。雨の℃-ute、晴れのBerryz工房。さすがである。

開場と同時に、この日を待ちわびたファンたちが一気に館内になだれ込んでいく。ソールドアウトしているため、すぐさまアリーナから天井近くの席まで埋まっていく日本武道館。「AAICLWY(After all, I can't live without you.)」の公演記念Tシャツが日章旗の下で色とりどりに揺れる光景は、あと数分でBerryz工房が念願の日本武道館のステージに姿を見せるということ、その瞬間を目撃することができるという喜びを、あらためて胸に強く湧き起こさせる。これから先の数時間に我々が目にするもの、そして共有する感情は、一生のうち、11月29日の日本武道館でしか味わうことができない。そう“この感動は二度とない瞬間である!”。

(BLINK182の)パンクロックが薄く流されていた会場で、始まりの時を告げたのは、意外な楽曲だった。開演時間を10分程度過ぎた頃に、客電が灯ったまま流れてきたのはハロー!プロジェクトを象徴する1曲で、Berryz工房の1stアルバム『1st 超ベリーズ』にも収録されている「Hello!のテーマ」。音圧が上がって、これが単なるBGMではないことを確認した観客。もちろん、すでにサイリウムの点灯も終わって、準備は万端だ。

「Hello!のテーマ」が終わると客電が落とされ、Berryz工房を呼ぶ1万人の大歓声に包まれる。そして重厚なオープニングSEの大音量で、ステージ大階段上に姿を見せる7人。

記念すべき武道館公演の口火を切ったのは、“はーい、みなさん お元気? ようこそ いらっしゃいました さあ それでは始まるよ Let's have a good time!”の、軽快なフレーズ……ではなく、デビュー曲「あなたなしでは生きてゆけない」。民族音楽調の印象的なイントロが流れるだけで、武道館全体が揺れる。

さらに曲中には、2004年のデビュー時から、フラッシュバックのように彼女たちの写真が大型スクリーンに表示され、そしてメンバーひとりひとりの紹介映像へ。ステージ上では映像に合わせて、スポットライトの中で、一人ずつダンスパフォーマンスをキメながらステージを煽る。最後にキャプテン・清水佐紀が身体を激しくシェイクさせて、Berryz工房、今、ここに、日本武道館のステージに堂々降臨。しかもスクリーンには「やっぱりあなたなしでは生きてゆけない(AAICLWY)」のアートワーク。すべてのパーツが組み合わさったその時、個性も性格もバラバラな7人がステージで一気にスポットライトを浴びた、まさにその瞬間。それは圧倒的。Berryz工房、息を呑むほどの圧倒的な存在感である。

デビュー曲からまもなく10年。背伸びをすることなく大人な曲も歌えるグループへと成長した彼女たちは、赤色よりもっとすごい「ROCKエロティック」で武道館を染め上げていく。あまりの熱唱に、客席側は、コールすら忘れて見入ってしまいそうになる。それほどまでの彼女たちの気合いが、武道館の隅から隅まで、ダイレクトに伝わってくる。

「日本武道館にお集まりのみなさん、こんばんは。Berryz工房です!」

キャプテン・清水佐紀からの、日本武道館という単語が入った、なんだか少し誇らしくもある最初の挨拶。そして最近はクール&セクシーな“大人の女”路線で攻めてきたものの、本公演では髪をひとつに束ねて、さらにおでこを出したことで、10年前から変わらないあどけなさを感じさせる雅ちゃんが「ついにこの日がやってきましたー!」と感情を爆発させる。そのシャウトに応える1万人ひとりひとりの声が、地鳴りのような大歓声へと形を変えていく。

武道館でやりたい曲がありすぎて、ライブが2時間超えのセットリストであることを告げる徳永千奈美。デビュー曲と最新シングルを最初から披露したことで、今までの想いが蘇り「ほんとに今、空回り状態です。」と、熊井友理奈。みんなのアイドル・ももちこと嗣永桃子は「ほんと、すごい綺麗なケチ……景色なんですけども」と、まさかの第一声で噛んでしまう。会場中からの「えー!」の声に「ももちも空回ってるみたいなんで。」と苦笑いだ。そして、キャプテンからの「次の曲、どんどん行っちゃいましょう!」という合図で、“行っちゃいな”とウキウキしてるモードで「ゴールデン チャイナタウン」へ。「アジアンセレブレイション」「Loveing you Too much」も続き、「ジンギスカン」で、それはもう完全にお祭り騒ぎ。Berryz工房狂想曲、ここに極まれり。

「エンジョーイ!」の掛け声も飛び出した、早くも汗だくな(しかしそれはいつものことでもある)熊井友理奈によるソロMCコーナー。これまでのシングルCDのジャケット画像とともにBerryz工房の歴史を振り返るという企画だ。「MADAYADE」でのスタイリングが“ももち結び”の起源になったというエピソードや、「愛の弾丸」の衣装が暑かったといった話が矢継ぎ早に語られる。学校と仕事の両立で超多忙だった、「スッペシャルジェネレ~ション」リリース当時。ある日、電車内で酢こんぶを食べていたら、近くにいたサラリーマンがほしがったので、ママと相談して酢こんぶをあげた思い出などを「サラリーマンって酢こんぶで喜ぶんだなぁ」という当時の感想とともに披露する。

清水佐紀、須藤茉麻、そして夏焼 雅によるモータウン調の「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」に、菅谷梨沙子が歌姫の貫禄で「秘密のウ・タ・ヒ・メ」。そして嗣永桃子、須藤茉麻、徳永千奈美、熊井友理奈で「友達は友達なんだ!」と、懐かしい曲が並ぶ。さらに「サヨナラ ウソツキの私」ラストの<サヨナラ>のいじらしさから<夢の中 優しかったね あなた>の最新曲「もっとずっと一緒に居たかった」へ。そしてショパン「革命のエチュード」をモチーフにした「ジリリキテル」。過去、さいたまスーパーアリーナを揺るがしたこの曲が、日本武道館でも大きな驚きとともに迎えられる。