桑田佳祐、<第二回ひとり紅白歌合戦>で空中遊泳に巨大衣装、ジジイ・ガガも

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4年ぶりとなる桑田佳祐のAAAライブが11月30日、12月1日、3日、4日の4日間にわたって、パシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。

これまで、様々な趣向でAct Against AIDSに取り組んできた桑田佳祐。近年は“桑田佳祐AAAオリジナルグッズ”を制作、AAA各会場や自身のコンサート会場などで販売することで新たな啓発パンフレットやポスターの制作・発送を行うなどという形での活動形態のみだったため、桑田佳祐としてのAAAコンサートは、2009年の<映画音楽寅さん チャラン・ポランスキー 監督・脚本・主演 「男はしたいよ」>以来、実に4年ぶりとなった。

その内容は、2008年に行なわれた<ひとり紅白歌合戦>の第二弾、その名も<昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦>。古くは1930年代から、現在に至るまで、文字通り世代を超えた数々の名曲を紅組、白組に分け、交互になんと55曲もの楽曲を披露した。

「東京ラプソディ」、「銀座カンカン娘」から始まったステージは、GS・ビート歌謡対決、フォーク・ソングからニュー・ミュージック対決、昭和歌謡大ヒットメドレーなどと、コーナーごとにテーマを持って展開。ザ・タイガース、イルカ、尾崎豊、槇原敬之、松任谷由実、西郷輝彦、西城秀樹、由紀さおり、都はるみ、坂本九、ちあきなおみ、平原綾香、いきものがかり、斉藤和義……と、ありとあらゆるタイプの歌手の曲を縦横無尽に歌い上げた。それだけではなく桑田は、映像の中で、総合司会・甘皮静夫を演じたり、内山田洋とクールファイブのメンバー全員になりきり、ひとり六役を演じたりするなど八面六臂の活躍で観客を喜ばせた。

さらに、ザ・ドリフターズメドレーのコーナーでは、なんとサザンオールスターズのメンバーが登場。サザンのメンバーがドリフに扮して歌うという夢のような場面も。さらに、沢田研二の「TOKIO」ではパラシュートを背負い空中遊泳を披露。また本編最後は、レディ・ガガの「Born This Way」を、東京オリンピックが決定したことで元気を取り戻した90歳のガガじいさん、その名もジジイ・ガガとなって歌い、そこから三波春夫がかつて歌った東京オリンピックのテーマソング「東京五輪音頭」にメドレーでつながるという大盛り上がりで締めくくった。

そして、今回のひとり紅白歌合戦とAct Against AIDSに対する桑田からのメッセージが場内に響き渡った後、再びメンバーとともにステージに登場。アンコールでは「アンパンマンのマーチ」と「愛のさざなみ」を歌い、今年亡くなったやなせたかし、島倉千代子を悼み、美空ひばりの「川の流れのように」では小林幸子張りの巨大衣装をまとうなど、アンコールもボリュームたっぷり。あまりにも濃密な約4時間にもおよぶステージが繰り広げられた。

なお、最終日となった12月4日の模様は、全国各地の映画館へ生中継されたほか、12月8日夜9:00からWOWOWにて放送される。

◆sas-fan.net
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