“イイ音もって出かけよう!”をコンセプトに、誰もが国内外メーカーの最新イヤホン・ヘッドホンを中心としたポータブルオーディオ機器を体感できるイベント<ポタフェス>。前回よりもフロア/体験機材共に格段にグレードアップして、12月21・22日に行われた第4回では、会場となった秋葉原ベルサール1階にライブステージを設置。数々の有名アーティストがゲストに招かれる中、12月22日にはランティスから麻生夏子・ChouChoの二人も登場して、それぞれにパワフルなステージを展開してくれた。このステージの模様をお届けしよう。

◆ChouCho・麻生夏子~拡大画像~

まずは、11時という朝イチから元気いっぱいに躍動したのは麻生夏子。「みなさん、早起きで……なんて良い日曜なんでしょう!」と、キレ良いダンス付きで「ダイヤモンドスター☆」(TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」EDテーマ)をアッパーに放てば、客席からも凄まじい声量で合いの手が沸く。彼女自身もMCで語った通り、まさしく「序盤からコレが最後なんじゃないかと思うくらいの盛り上がり!」だ。

11月末に発売された「ヘッドフォン王国」で初の表紙を飾ったこと。そこで装着していたオーディオテクニカのA900-Xを父親が購入していて驚いたこと等、“ポタフェス”にピッタリのエピソードを語ったあとは、「今日は時間もたっぷりあるんで、ふだん歌えない歌を」と「Programming for non-fiction」(TVアニメ「よくわかる現代魔法」OPテーマ)を披露。人形のような動きで無機質なムードを醸し出し、一転「CROSS×OVER SENSATION」(OVA「乙女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー~」OPテーマ)で細かくフリしながら笑顔を振りまくと、そのキュートな素振りに場内の女子からも「可愛い!」の声が沸く。さらに「Lovely Girls Anthem」(TVアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕」EDテーマ)では、タイトル通りに等身大の女子感を振り撒いて、曲中では“夏子! 秋葉原! ポタフェス!”のコール&レスポンスも。とことんラブリーに攻めて「今日は2013年最後のイベント、みんなの“可愛い!”を貰っていいですか? なっちゃんはー?」と問われては、フロアも全力で「可愛い!」と叫び返すしかない。

「私の2013年を漢字で表すなら“旅”。“Japan Expo”でフランスだったり、いろんなロケで各地に行かせていただいて、いろいろ変化があった年でした。11月27日にリリースした13枚目のシングル「MoonRise Romance」も、とってもロマンチックな曲で、歌詞をよく聴くと恥ずかしいんですけど、今日は浸って歌いたいと思います」

そんなMCから贈られたTVアニメ「ワルキューレ ロマンツェ」のEDテーマでもある最新シングルは、なるほど、ストリングスの音色も美しいロマンティックチューン。ワルツのリズムに客席からもゆっくりとサイリウムが振られるが、そこからテンポアップして一気に盛り上がり、MVと同じく眠るポーズで曲を終えるのが愛らしい。続く「Precious tone」でも、イントロから大合唱! 夢をテーマにした楽曲を心籠めて歌う姿には、強く胸を打たれた。

「3月に3rdアルバムの発売が決まりました! 元旦は「ZIP!」(日本テレビ系/木曜・金曜にレギュラー出演中)に早朝から生出演することになり、目標の一つだった“1月1日にテレビに出る”が叶うので、幸先良い1年になりそうです。ラストスパート、攻めの麻生夏子で行くよ!」

その言葉通り「More-more LOVERS!!」(TVアニメ「えむえむっ!」EDテーマ)に「Perfect-area complete!」(TVアニメ「バカとテストと召喚獣」OPテーマ)と、前山田健一作曲によるコミカルアッパーな楽曲を畳み掛けて掛け声を煽り、飛び跳ねるファンに向かって「そんなもんじゃないでしょ!」と一喝するシーンも。可愛いヴィジュアルに似合わぬ汗が飛び散るアグレッシヴなステージで、2013年最後のステージを締めくくってくれた。


16時からはオーディオ機器メーカー“ORB”提供のスペシャルライブとしてChouChoが登場。ギター&パーカッションをバックに、まずは「優しさの理由」(TVアニメ「氷菓」OPテーマ)を軽快に、「カワルミライ」(TVアニメ「神様のメモ帳」OPテーマ)」を透明感ある伸びやかな声で届けてゆく。あえてアコースティックアレンジで披露したのは、続くMCによると「今日は音響イベントということで、より生の音、声を聴いていただくため」ということ。結果、楽曲に合わせて色や表現を変える彼女のヴォーカリゼーションを堪能できたのが嬉しい。

「12月25日に発売される2ndアルバム『secretgarden』の中から、私が初めて作詞作曲した「secretgarden」を初披露したいと思います。初披露なのにアコースティックなんで、かなりレア感あるんじゃないかと(笑)。ちょっと緊張してるんですけど聴いてください」

そう前置いて歌われたアルバムリード曲は、詞も曲も自身で手掛けただけあって、身体にしっかりと染みついているのだろう。音やメロディに対する声のノリも良く、柔らかに伸びるファルセットから“夢を信じる”という曲に籠められたメッセージがヒシヒシと伝わって、歌い終えて語った「私の想いやメッセージがギュッと詰まった1枚になってます」との言葉を見事に裏付けてくれた。

1月18日に大阪&19日に横浜のアニメイトでアルバムの発売記念イベントを、4月5・6日に大阪・阿倍野ROCKTOWN、4月20日に渋谷CLUB QUATTROでワンマンツアーを行うことを告知すると「楽しいライブにしたいと思います」と宣言。そして「皆さん、そろそろ盛り上がりたいんじゃないですか?」と、ここからは通常アレンジでアッパーに攻めまくることに。拳と手拍子が沸く「DreamRiser」(TVアニメ「ガールズ&パンツァー」OPテーマ)では、ミラーボールの反射する光が赤、青、緑とカラフルなオーブをホールの壁に映し出し、ブランド名の“ORB”と見事にシンクロを果たしてみせる。「皆さんが盛り上げてくださって、歌っててすごく楽しいです!」と、続いて最新シングル「starlog」(TVアニメ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」OPテーマ)へ。腕を振り上げて最高の盛り上がりを見せるオーディエンスを前に、ラストフレーズ“I Belive”を歌う彼女の瞳には、アルバム『secretgarden』のテーマでもある“自分を、夢を信じる”という想いが強く閃いていた。そのポジティヴなエネルギーは2014年、ChouChoをさらなる飛躍へと導いてゆくことだろう。

取材・文●清水素子


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