【インタビュー】T.M.Revolution、『戦国BASARA4』オープニングテーマ「Count ZERO」完成「20周年に向けて宣言を込めた」

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■特に歌詞の“真っ新(まっさら)”という言葉は
■自分に言い聞かせるような思いで選んだし、歌いました

──では、「Count ZERO」制作において、特にキーポイントとなったことは?

T.M.Revolution:先ほども少し話したように、とにかく1つの作品にすごい数のキャラクターが登場するうえに、非常にドラマチックな展開をするんですよ。アクションゲームでありながらも、しっかりとストーリーの面白さもある作品なので、新たなキャラクターが加わることで、ますますドラマ性が増しているんですね。そういったアクションとドラマの、どんな場面にも対応できる楽曲であることを特に意識しました。スピード感はもちろんのこと、サウンドのアンサンブルもより逞しいものになっていると思います。

──となると、歌詞の言葉選びも厳選することになりますね?

T.M.Revolution:そうなんですよ。共通項というところは、特に意識した部分になるでしょうね。『戦国BASARA』のみなさんとは2006年からのお付き合いになりますが、実はその10年後にあたる2016年はT.M.Revolutionがデビューして20周年を迎えます。ですから、僕の思惑としてはこの2014年あたりからそこに向けてカウントダウンしていきたいという思いもあるんですよ。2013年は水樹奈々さんとコラボしたことなどから、2人で曲を紡ぐという新たな領域を広げた1年になりましたし、あらゆることでインプットの多い年でした。2014年はそこからさらに、守りに入ることなく2016年に向けて加速していきたいと思っています。

──だからこその「Count ZERO」というタイトルだという。

T.M.Revolution:T.M.Revolutionにとって、新しいスタートを切る大切な年になるだろうなと思ったので、「Count ZERO」の歌詞でも、特に“真っ新(まっさら)”という言葉は、自分に言い聞かせるような思いで選んだし、歌いました。こうやって長く活動させてもらうと、やはりどこかでルーティーンという感覚を持ってしまうというか、全てにおいて既視感が生まれてしまってどこか“慣れ”てしまうこともあると思うんです。でもそこで、“これはこんなものだから”と決めつけずに、さらに視野を広げていくことで、この先も拾い上げられるものを増やしていきたい。『戦国BASARA4』のために書き下ろした楽曲でありながらも、自分に対しての戒めのような、自分の中での20周年に向けての宣言を込めたつもりです。

──自身のカウントダウンの序章としての「Count ZERO」でもあるという?

T.M.Revolution:まさにそうですね。さらに次のギアに入れるための楽曲ということになります。

──ところで、スプリットという形ではありますが、今回もまた女性アーティストとのコラボになりましたね。

T.M.Revolution:あはは、確かにそうですね(笑)。今回はぐっと人数が増えましたけど。

──SCANDALとの共同アーティスト写真もカッコいい仕上がりで。

T.M.Revolution:ありがとうございます。そういってもらったのに申し訳ないんですが、ぶっちゃけると、あの撮影はあまり何も決め込まずに撮ったんですよ(笑)。「とりあえず、並んでみましょうか」って感じで横に並んでみて、それをカメラマンさんが撮ってくれたんですが、あまり時間もかからないうちに「もうOKですよ」って言われて。皆で「これで大丈夫?」って思ったくらいでした(笑)。

──さすが、撮られ慣れてる方達は違う。感心です。

T.M.Revolution:いやいや(照笑)。僕は集合写真には慣れてませんし(笑)。まあ、お互いに初対面ってわけでもないですから、変に緊張するってことはなかったのかなと。SCANDALはデビュー前からもちろん知っていて、妹みたいな存在でしたから、よもやこんな形で1つの作品を作ることになるなんて想像もしていなかったので。感慨深いというか、撮影中は「こんなきっかけで、一緒に居られて楽しいね」というテンションでした(笑)。枚数があんまりたくさんなかったから、写真選びもきっと楽だったんじゃないかな(笑)。

──西川さんのTwitterによると、特典のDVDが“すごいこと”になっているとか?

T.M.Revolution:ああ。あれは、みんなで“何をやれば面白いだろう”ってところから企画が始まったんです。それでいろいろなアイデアが出てきたんですが、彼女たちの成長を見てきた1人として責任も感じていますし、やっぱり『戦国BASARA』に楽曲を提供する者である以上は、最低限、せめて中学卒業レベルの歴史は知っていないといけないだろうということになって。

──学力的なことですか(笑)。

T.M.Revolution:そうそう(笑)。そんなところから企画が走り出したんですが、ちゃんと彼女たちが分かってるかどうかを知るためにはテストが必要だろうってことになり。そんな感じになってます。

──和気あいあいとした映像が見られそうですね。では最後に、20周年に向け加速するという2014年の、T.M.Revolutionとしての抱負をお願いします。

T.M.Revolution:いろんな出会いなどから、2013年は自分に取り込むことが多かったので、それによりシンガーとしての可能性もすごく感じられたし、いろんな新しい自分が見えた1年になりました。ですから、今年はそれを昇華してT.M.Revolutionとして何が出来るかを示したい。僕には他にバンド活動もあるし、1人のアーティストとして表現することもできる。というふうに、いくつかのアウトプットが出来る窓口があるなかで、20周年をふまえたT.M.Revolutionとして、何ができるのか、何を成すべき存在なのかを改めて考えて、楽曲で皆さんにそれを発信できればなと考えています。

取材・文◎橘川有子 撮影◎藤井 慎


■T.M.Revolution | SCANDAL
「Count ZERO | Runners high ~戦国BASARA4 EP~」
2月12日リリース
【初回生産限定盤(CD+DVD)】ESCL 4156-7 \1,714+税
<DVD内容>
・戦国BASARA4のオフィシャルムービー
・ここでしか見られない!T.M.RevolutionとSCANDAL撮り下ろしオリジナル番組
【通常盤(初回仕様限定盤)】ESCL 4158 \1,165+税
<初回仕様のみ>T.M.Revolution・SCANDALそれぞれの本人絵柄ステッカー2枚組で封入
<収録曲>初回生産限定盤・通常盤共通
01. Count ZERO
・「戦国BASARA4」オープニングテーマ
02. Runners high
・「戦国BARASA4」エンディングテーマ
03. Count ZERO (Instrumental)
04. Runners high (Instrumental)
※ジャケットは初回生産限定盤、通常盤、それぞれ絵柄が異なります。
※収録内容の表記は変更になる可能性がございます。ご了承ください。


◆T.M.Revolution オフィシャルサイト
◆SCANDAL オフィシャルサイト

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